夏川草介のレビュー一覧
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ネタバレ前作と同様に読みやすかった
人が、自分の権利ばかり口にするのは、自分一人で生きていけると思っているからです。でも人生はそんなに甘いものじゃない。生きていくことの哀しみを知っている人間は、理由などなくても、誰かの力になりたいと思うものですよ。
確かに世の中には、治せない病気が山のようにある。けれでも癒せない哀しみはない
お疲れ様でした
エピクロス:楽しいことよりも、苦痛がないことの方がはるかに大切で、心が落ち着いていることこそが最高の快楽
人を救うのは、医療ではない。人なんだ。
人は死と向き合った上で、それでも絶望とは距離をとり、なお他者に心を致し、思いを馳せることができる
南先 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ読みやすい文章
続刊が気になり購入した
伯父と甥の二人暮らし
地位も名誉も、それが単独で人間を幸福にしてくれるわけじゃない。人間はね、一人で幸福になれる生き物ではないんだよ
たとえ病が治らなくても、仮に残された時間が短くても、人は幸せに過ごすことができる。できるはずだ、というのが私なりの哲学でね。そのために自分ができることは何かと、私はずっと考え続けているんだ。
皆熟練の医師ではあるが、熟練だからといって、あらゆる事態をコントロールできるわけではない。努力も技術も経験も、あるに越したことはないが、それがすべてではない。相手は人間なのである。
『おおきに先生』
私たちにできることは、 -
Posted by ブクログ
ファンタジーの体裁を取りながらも、現代の読書のあり方に対する鋭い問いを投げかける作品だった。
物語に登場する“狂人たち”はそれぞれ極端な価値観を象徴していて、「たくさん読むこと」「早く読むこと」「売れること」「価値が不変であること」といった一側面に囚われた読書の危うさを描いている。
しかしこの作品は「正しい読書」を提示するのではなく、むしろ読書における価値観の偏りそのものを問うてるのだと思う。
個人的に、途中で読むのをやめることや、要約から入ることなどは一概に否定できない。
本来の作品が持つ豊かさのほんの一部しか受け取らないまま満足してしまうことには、なんて勿体無い…と感じるけれど。
が -
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Posted by ブクログ
夏川草介さんの医療モノではない本は初めて。祖父を亡くした夏木林太郎が、不思議なしゃべるトラネコに導かれて迷宮に行き、本に関係する人と話す。「閉じ込める」「切りきざむ」「売りさばく」「最後」の四つの迷宮で、自分の考えを話すことで相手が変わっていく。特に最後の話で、「本は人を思う心を教えてくれる。たくさんの人たちの物語や言葉に触れ、一緒になって感じることで、自分以外の人の心を知ることができる。身近な人だけでなく全然違う世界を生きている人の心さえ本を通して感じることができる」という部分、とても心に残った。本に対する思いは熱いが、静かな本という印象。
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Posted by ブクログ
ネタバレ原著が刊行された1937年当時の医療と、現在の医療では共通することも、大きく変わったこともあったことが、小説を通じて立体的に感じられた。結核の気胸療法なんて知らなかった。チーム医療という言葉がこの年代の本に出てくる事に驚いた。
アンドルーが眩しく見えたり、むかついたり、読むのに体力を使ったが、夏川先生の解説も込みで、読んでよかった。
上巻とは異なり、クリスティンのあまりにも不憫な人生に胸が痛くなった。アンドルーが本来の自分を取り戻せて、明るいクリスティンがみられると思いきや、あんな終わりを迎えるなんて。
316「人間の心というものが、今回ほどの致命的な一撃を受けても立ち直ってくることができる -
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ネタバレ栗原一止は、信州にある「24時間365日対応」の本庄病院で働く内科医である。医師不足による激務で忙殺される日々は、妻・ハルの支えなくしては成り立たない。夏、新しい内科医として本庄病院にやってきた小幡先生は、内科部長である板垣(大狸)先生の元教え子であり、経験も腕も確かで研究熱心。一止も学ぶべき点の多い医師だ。
しかし彼女は治ろうとする意思を持たない患者については、急患であっても受診しないのだった。抗議する一止に、小幡先生は「あの板垣先生が一目置いているっていうから、どんな人かって楽しみにしてたけど、ちょっとフットワークが軽くて、ちょっと内視鏡がうまいだけの、どこにでもいる偽善者タイプの医者じ -