夏川草介のレビュー一覧

  • エピクロスの処方箋

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    治らない病気とどう向き合うのか
    死とどう向き合うのか
    介護者や遺族とどう向き合うのか
    その全てに真正面から向き合うマチ先生
    その面白さにページをめくるスピードが早くなる
    いつまでも続きを読みたい作品

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    2026年03月16日
  • エピクロスの処方箋

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    2作目と知らず読みました。やっぱり医者ものは苦手かなーとダラダラ読んでいましたが、物語後半は夢中にさせられました。主人公が研修医からの好意に気付かない振りをやめること、大手術に挑む事を決め、医師としての仕事への姿勢の迷いが晴れていく様子が同時進行で描かれ熱さが加速していきます。それに伴い終盤様々な医師たちの人間性が肯定的に感じる描写で描かれます。読むのに時間がかかってしまったのですが、それを含めて書き手の技巧を感じさせる一品でした!

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    2026年03月16日
  • エピクロスの処方箋

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    心の温まる話だったが、現役医師の小説で緊迫感や大学病院と他の病院のパワーバランスなども書かれていて改めて大変さを知った。大切にしたい言葉が多く、特に「勝ち負けなんて、短い人生になんの意味がありますか。」という哲郎の言葉にハッとした。
    夏川草介さんの他の小説も読んでみようと思った。

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    2026年03月16日
  • スピノザの診察室

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    京都の小さな病院の話。それも大学病院から来た凄腕の先生が地域医療を携わっていく。手術で患者を治療するというものではなく、高齢者医療で看取りをテーマに人間性や終末期について考えさせられる話であった。主人公の淡々とした感じが何とも不思議な感じにさせられる。

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    2026年03月15日
  • スピノザの診察室

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    ネタバレ

    続編である「エピクロスの処方箋」が本屋大賞ノミネートされた為、未読の本作を手に取ってみた。
    大学病院に勤めていた優秀な医師が、家族の事情で小さな地域密着型の病院に勤めることになり、様々な患者を診ていく話。

    作中に出てきた「たとえ病が治らなくても、仮に残された時間が短くても、人は幸せに過ごすことができる。」というフレーズに深く共感した。
    私自身、専門職ではないが難病患者がたくさんいる職場に勤めている。傍から見れば「ただの延命治療で本人のためではない」と言われることも多い職場だ。
    ただ、もう治すことの難しいがん患者たちが余生をいかに長く、幸せに生きられるように助力している仕事でもある。自らの仕事

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    2026年03月15日
  • 神様のカルテ0

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    神様のカルテのスピンアウト版だと知らずに最初に手に取ってしまった。読んでいて違和感を感じ、急ぎネットで順番を確認する。
    あー!タイトルにゼロが付いてたのね、残念に思うが本編に登場してくるであろう主役たちの学生時代、研修生時代などが描かれた短編集。
    タイトルにもなっている「神様のカルテ」は、研修医栗原一止が担当することになった癌患者とのエピソードで娘の結婚式に出席するために治療の延期を希望する父、父の嘘を承知して知らないふりを貫く娘に涙した。

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    2026年03月15日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    オーディオブックで聴いた本を、あらためて読みました。読みやすい。しかし大切なことが描かれているのはわかりました。多様性は大切ですが、普遍性の大地があってこそ、芽吹くもの。憎むべきは不寛容か、と思いました。

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    2026年03月14日
  • スピノザの診察室

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    マチ先生が話す言葉の一つ一つが心に残る本でした。
    こんな先生が自分の最期に寄り添ってくれたらいいなと思える作品でした。
    それぞれの「幸せ」というのを考えさせられた。

    『矢来餅、阿闍梨餅、長五郎餅』
    餅好きの私としてはぜひ食べてみたい!

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    2026年03月13日
  • スピノザの診察室

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    医療ものです。こんな先生に診てもらいたいと思わせる素敵な先生が主人公。
    大学病院で出世できる確かな腕がありながら、大学病院を辞めて地域の小さな病院に勤務している内科医のマチ先生。
    そこでの医療は大学病院にはなかった人に寄り添うもので、マチ先生の人柄も相まって、血の通った医療ってこういうことなんだろうなと思わせる。
    医者の仕事は病気を治すこと。でもマチ先生は、治らない病気や余命が限られている人が不幸なままなのか、幸せに過ごすことはできないのか、ということを日々考えていて。
    人の力、医療の力で変えられることは限界がある。
    思想家スピノザの言葉「人間は無力な生き物で、大きなこの世界の流れは最初から決

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    2026年03月12日
  • スピノザの診察室

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    地域に住んでいる高齢者を淡々と冷静に診察しながら、かつ心は患者や家族の思いに寄り添っている姿勢に、こんなお医者さんに最期を看取られたいなと思った。哲郎の人生を達観しきった素振りは神を連想させるが、無類の甘いもの好きなところが一気に人間味を呼び戻させる。技術もあって、人間的にも魅力的で、ユーモアもあって、理知的な人、現実世界ではお目にかかれないんじゃないだろうか。まつりさんとの関係性にも乞うご期待である。

    運命は変えられないけど、だからこそ努力が必要なんだというエピソードには、生きていくことの核のようなものを感じてハッとする。自分ができることをできる範囲で頑張る、その結果として、点と点が繋がっ

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    2026年03月11日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    ファンタジーとして読むには少し弱い作品だなぁと読み進めましたが、作者の本に対する思いを込めた素敵な作品だと感じました。
    私が読書を再開したのは知見を広げたいとか、会話のネタになればと読んでいたのが今では日々のストレスを緩和してくれる存在になっています。
    本の読み方は人それぞれですが、本に込められた気持ちの切れ端でもつかめるように大切に読みたいなと思いました。

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    2026年03月10日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    夏川先生らしい暖かい文章ですらすらと読むことができる作品です。
    本を読む理由は一体何なのか。本から学べることは何なのか。本に関する様々なことを考えさせられる1冊だと思います。
    まだ見ぬ現代著名作品という新しい扉を開くのも良し、不朽の名作に思いを馳せるのも良し。これからの読書ライフが楽しみ

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    2026年03月10日
  • 神様のカルテ3

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    シリーズ3作目。どれを読んでも風景の描写が美しく、文学性を感じます。もちろんメインのお話のほうも面白いので、文学とエンタメのいいとこどりですね。
    さて、今作の主人公は、自分と異なる価値観を持つ先生に出会ったり、大きな挫折を経験したりします。そうして、「慌ただしい地域医療を続けるか?大学病院に移るか?」という、1作目と同じ悩みに襲われることとなります。個人的には、この心の移ろい方に、シリーズ全体としての強い文学性と美しさを感じました。
    3作で綺麗にまとまった気がしますが、まだ続きがあるようですね。楽しみです。

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    2026年03月09日
  • スピノザの診察室

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    医師が治療拒否をする患者を叱っている場面をよく見るが、治療に消極的な人を諌めて前向きにさせるのは大事なことだとは思うけど、頭ごなしに叱りつけるのは違うと思っていた。
    本作を読んで改めてそう思ったし、人にはそれぞれの幸せがあると感じた。
    だからと言って生きることを諦めていいわけでもなく、「せっかくこちらにいるのだから、急ぐのはもったいない」という言葉の通り、それくらいの気持ちで生きるのが楽なのかもしれない。

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    2026年03月07日
  • 城砦〈下〉

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    ネタバレ

    アンドルーが自身の信念とは異なる方向へ猛進し、クリスティンとの心の距離がどんどん離れていく過程は、読んでいてとても悲しかった。ヴィドラーの死によってようやく目が醒めた先にあったのが、愛するクリスティンの死だったとは。アンドルーが信頼できる仲間と理想の医療を成し遂げていく姿を一番見たかったのはクリスティンだったはず…良くないことが起こることは予想していたが、まさかここまでとは。
    打ちのめされたアンドルー、神経が衰弱し、悪夢にうなされるなど辛い時間が続くが、デニーに連れ出されたことをきっかけに徐々に回復していく。
    『人間の心というものが、今回ほど致命的な一撃を受けても立ち直ってくることができるとい

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    2026年03月04日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    最初は捻りのない単純な話だなと思ったけど、読んでるうちに本についてだけではなくて、生き方について考えさせられて、読み終わったら脳がぐるぐる回ってます。本の知識はないので、数十年後にまた読み返したら色んな発見が出来そう。

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    2026年03月01日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    高齢化社会について、わかっているつもりで、実は何もわかっていなかったのだと気づかされた。
    「高齢者が増えている」という程度にしか捉えておらず、そういうものだし仕方のないことと軽く考えていた。けれど実際はもっと深刻で、さまざまな問題を内包しているのだと考えさせられた。
     
    この作品の刊行は2019年11月。きっと当時のリアルな医療現場が描かれているのだと思う。6年以上経った今、現場は変化があるのだろうか。
     
    いつ病院に行っても、だいたい混んでいて、先生方は患者さんを診ることで精一杯なんじゃないかと思えるけど、この作品に登場する先生方のように、医療の未来を真剣に考えている方たちがいるのだと思うと

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    2026年02月22日
  • スピノザの診察室

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    ⭐️3.5
    エピクロスの処方箋を読むための前段階として読んだけど、とてもよかった
    緊張感とゆったりした雰囲気のギャップがいい
    患者1人1人と向き合うマチ先生に心あたたかくしてもらったし、登場人物みんな個性的なキャラクターで読み進めるのがおもしろい
    緑寿庵の金平糖食べてみたい

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    2026年02月20日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    古書店を営む祖父を失った少年の前に現れた猫との、本をめぐる不思議な冒険の話。
    日常に紛れて忘れかけてしまっていた本を読む楽しさ、本を読む大切さを改めて感じさせてくれて、古今東西の名作を読んでみたいと思わせる作品。

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    2026年02月19日
  • 神様のカルテ0

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    一止が医師になる前からの短編集。
    たくさんの方の想いがあって、本城病院が24時間365日になったことも分かる話。
    榛名さんの強さの秘密まで。
    結婚前から、想いあっていたんだなって。
    読めてよかった。

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    2026年02月17日