夏川草介のレビュー一覧

  • エピクロスの処方箋

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    スピノザの診察室から話が続いているのだから2巻として欲しかった。この先登場人物が同じで話が続いて何冊も出版されると表装やタイトルで続いている事は分かっても順番はわからなくなりそう。舞台は京都、大学病院の医局長をしていた雄町は小4の甥と暮らす事になり大学病院を辞めて町の個人病院に勤務する。教授からは二度と大学病院に戻れないと思えと言われるが、家族が大事だと考える雄町は原田病院で午後は往診をして看取り医療と向き合う。

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    2026年08月05日
  • 臨床の砦

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    コロナ禍での医療現場の状況について、医者の立場から書いてる。
    私自身、夏川草介さんの考え方・思想が大好きで支えになっている部分が多い。

    その中でこの本は、そういった考え方が如実に表れているかといえばそうではない。あとがきで述べられている通り、作者自身も悩み、葛藤を抱えながら原稿に付き合っていたようである。

    夏川草介さんの本だからこそ私は手に取り、コロナ禍での現状について解像度高く知ることができた。そしていま一度、医療従事者の方々に感謝を述べたい。

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    2026年08月05日
  • エピクロスの処方箋

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    シリーズ2巻目です
    1巻より面白いと感じました
    登場人物たちが更に深みの出た印象があります
    ひとつひとつのエピソードも良かったです
    終末期医療と最前線医療の対比も良かったです
    人の命を救いたいという目的は変わらずとも働く場所によって現場との向き合い方が違うのだと、そういう当たり前のことを改めて考えせられました
    どちらが良いとかどちらが優れているとか、そういうことではないんだと思います
    近年では「わざわざ延命させるのは金の無駄」という心無い言葉を述べる人をよく見ますが、その人がその人らしく生きて死んでいくことを他人がとやかく言うこと自体が烏滸がましいんだなぁ...と感じました
    医療は倫理ですね

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    2026年08月02日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    しみじみと良かった!大好きな夏川さんの長野を舞台にした医療もの。厳しい現場のリアルさを味わえるのが夏川さん作品の醍醐味だけど、今作はそれに加えて美琴と桂のキュンも夏川さんらしくさわやかに描かれててニヤニヤしました。ちょうど今ドラマ化されて放送中なんですね。

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    2026年08月01日
  • 神様のカルテ3

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    間違いが許されない。それが、医師という職業の何よりも過酷なところ。
    患者は一人として同じ人はいない。それぞれ体質も症状も違う中で、過去の症例や経験をもとに最善と思われる答えを導き出していく。それでも、ほんの少し判断を誤れば「医療ミス」と厳しく責められることもある。
    一方で、もし自分や家族がその立場だったら、簡単には割り切れないのも事実。風邪だと思っていたものが、実は命に関わる病気だったり。年齢を重ねるにつれ、そんな話を身近で耳にする機会も増えてきた。
    だからこそ、この作品を読んで改めて感じたのは、医師という仕事の凄さと、その責任の重さ。
    この作品から、『スピノザ』『エピクロス』へと繋がっていっ

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    2026年08月01日
  • エピクロスの処方箋

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    マチ先生の医者としての『死』に対する考え方がとても興味深かったです。生かすための医者ではなく、その人の人生のあり方を大切にする医者であるような気がしました。
    とても面白かったのですが、全体的に淡々と語られていく感じで前半は少し物足りなかったです。教授のお父さんの手術の話が舞い込んできてからは、どうするんだろうとワクワクしました。

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    2026年08月01日
  • エピクロスの処方箋

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    すっかりハマってしまった夏川作品。死と向き合って治療を進めるマチ先生を大学側が呼び戻そうとしている。

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    2026年08月01日
  • スピノザの診察室

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    ネタバレ

    マチ先生の哲学感のある医師像が、読んでいて温かく感じる物語でした。特に、花垣先生との対比があるから余計にそう感じるのかもしれませんが。
    原田病院の患者達も個性的で大好きでした。
    高齢だからこその、死への向かい方。みたいな。

    また、気になるところはあるけれど、敢えて全てを伏線回収しない辺りも、医療の未熟さにフォーカスが当たっていて良かった。
    (妹さんの死がどんなものだったのか、龍之介との関係は最低限に、南との関係も進みすぎない点など)

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    2026年07月31日
  • エピクロスの処方箋

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    生と死最も近い現場で仕事をする主人公、その中で、患者と向き合い続ける姿がかっこよかった。
    快楽という言葉があるが、それは私の考えているものとは違い、安静が、心の快楽だとそういう思想があるんだなと知りました。

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    2026年07月31日
  • 命の砦

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    コロナ禍の医療従事者が描かれているが、実際の状況はまさにこのような闘いの中にあったのだと思います。あの時、色々な人が頑張って日本を支えていたと思うと、その教訓を活かすのは私たち個々人にあるのだと痛感しました。

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    2026年07月30日
  • 神様のカルテ

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    ネタバレ

    一人の医師が、長野の地方病院という過酷な環境の中で、医者のあるべき姿や、友人や家族との向き合い方、そして生と死について、等身大に悩み続ける姿を描いた物語。

    作中で、

    「『良い医者』にはなりたい。だが何をもって『良い医者』とするのか。これは我が脳中にする至上の難題である。」

    という言葉が登場する。

    この一節には、本作の姿勢がよく表れているように思う。

    「あるべき姿」はあるのか。あるとして、それは何なのか。そもそも正解など存在するのか。

    病気や死をはじめ、人生には理不尽な出来事が数多く降りかかる。

    本作は、そんな「ままならないもの」を解決しようとする物語ではない。答えのないものに対し

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    2026年07月29日
  • スピノザの診察室

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    ネタバレ

    本屋大賞ノミネート作品を読み、その前日譚にあたるこちらを読みました。
    医者というより哲学者。マチ先生の話、たくさん読みたいです!

    以下は気になった文の引用です。
    「「野心はなくても矜持はある。そうだろ?」含蓄のある言葉であった。」
    「度が過ぎると、心の器にヒビが入ることがあります。ヒビだけなら涙がこぼれるのみですが、割れてしまえば簡単には元に戻りません。それを、精神科の世界では発病と定義づけるのです」
    「がんばらなくて良いのです。(略)がんばらなくても良いのです。ただ、あまり急いでもいけません」
    「俺はもう酒をやめることはできまへん。こないな寂しい世の中を素面ではおれんのや。」
    「すべてが決

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    2026年07月29日
  • エピクロスの処方箋

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    「スピノザの診察室」の続編。読み終わりました。
    今回も癒されました。ただ病気を治すのではない、終末医療でもない、第三の選択肢(二択ではない)を模索するマチ先生の話です。

    超高齢化社会になりつつある日本では避けては通れない問題です。完全無欠の正解がある話でもない(マチ先生の追い求めるものに反対という意見でもいいと思うんです)のでこういうことを考える機会が医療に携わる方に限らず、全員にあってもよいと思いました。

    このシリーズは映画化される?みたいな話がネットに載ってましたが、いつ頃になるのでしょうか。出来たら是非みてみたいです。

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    2026年07月29日
  • スピノザの診察室

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    とても優しく温かい医療小説でした
    神様のカルテを読んだことがないので著者の作品は初めてです
    強制的に泣かせてくる作風かと思って忌避していましたが全然そんなことはありませんでした
    自然な形で人間ドラマが描かれており、そこに様々な感情を刺激させられました

    連作短編集のような構成なので大変読みやすかったです
    変に小難しい表現もなく、医療の知識がない人でも理解しやすい説明が成されていました
    とても読みやすくスラスラと進めます
    それなのに軽い読み心地ではなく、胸になにかズッシリとしたものを残していく作品でした
    読後感はとても良かったです
    個人的に恋愛パートは不要かな…と感じましたが逆にそういうのがある

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    2026年07月28日
  • 始まりの木

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    この著者の作品はいくつか読んでいますが、やっぱり医療については現実的です。ただ、それだけではなくて、理論では説明できない不可思議な出来事も描かれていて、丁度いい感じでファンタジーです。文庫版の解説はつまらなかったです。

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    2026年07月24日
  • スピノザの診察室

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    「久しぶりに人が死なない本を読んだ」という感想をよく見かけるくらい、小説というものは大体誰かが死ぬ。誰かの死でストーリーに起伏が生まれるからなのか、死によって起こる周りの感情の揺れを表現したいからなのか。この本もたくさんの人が死ぬ、死ななかったりもする。それは特別ではなくて日常の一部だ。抗う時もあれば受け入れる時もある。人の数ほど生も死もある。昔、職場で「受け持ちの人が亡くなるのは隣のおじいちゃんが亡くなる感じと似ている」と誰かが言っていた。ドア一枚向こうで見守りながら一緒に生きている。そんな本だった。

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    2026年07月23日
  • スピノザの診察室

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    最先端の医療現場と市中の一般病院の現場の対比や緊急内視鏡処置のリアル(食道静脈瘤破裂止血や胆道狭窄ステント留置など)がよく描かれているだけでなく、、

    京都の先斗町、珍皇寺の六道まいり、糺の森、、たくさん京都の地名や風物詩が出てきて、こちらもじっくり味わって…

    主人公マチ先生の(人間はね、一人で幸福になれる生き物ではないんだよ)と妹の遺児に語る哲学が胸にきます…

    精神科から内科に転科された秋鹿先生の「共感というのは心にとってはなかなかの重労働でしてね…度が過ぎると心の器にヒビが入ることがあります…」このくだりも忘れられない
    先生が難しい患者を持っている時に毎晩来るゲームバーで、マチ先生がい

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    2026年07月23日
  • エピクロスの処方箋

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    シリーズの前作を先に読んでおいた方が、より感情移入できて良かったかもしれない。
    損得や効率よりも、患者さん本人とその家族の意思を尊重する医療との向き合い方に感動した。

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    2026年07月23日
  • 始まりの木

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    ほんわか心に響く物語。民俗学って何だろうと考えながら読む。初めて読む作家さんだが、素敵。始まりの木を見に長野伊那谷ぬ行きたくなる。

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    2026年07月18日
  • スピノザの診察室

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    この本を読み終わった際、続編となるエピクロスの処方箋も読むと決めました。

    小さな病院にいる天才医師!

    的な、ヒーロー物語のような話かと思ったら、違った。
    天才の片鱗もあって、それも面白いが、個人的には、死ぬ間際の患者やその家族とのやり取り、言葉選びが面白かった

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    2026年07月18日