夏川草介のレビュー一覧

  • エピクロスの処方箋

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    人間関係を丁寧に感じさせるところは変わらず、前回よりも医療に多くの描写がさかれていたことで、仕事に対する葛藤などが更に見れて人間性に多面的な深みが出ていて良かった。

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    2026年02月05日
  • スピノザの診察室

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    夏川草介さんの作品、初読みです。
    2026年初作家、12人目です!

    考えてみたら、医療もののドラマや漫画は大好きなのに、小説はほとんど読んだことがありません。

    小説で、医療ミステリーは読んだ事はあるんですけど。

    すごい奇跡的な治療で命が救われたり、画期的な術式で手術が行われたりといったエンタメ的な話ではないです。

    高齢者の末期癌患者を往診して、頑張れとかあきらめるなとか励ますのではなく、そんな急がなくっていいというマチ先生がすごく良かったです。

    スピノザが哲学者だということも知りませんでしたが、生きるということ、死ぬということ、幸せということ色々と考えさせられるお話でした。

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    2026年02月05日
  • エピクロスの処方箋

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    前作のスピノザの時ほどのめり込む事なく読みました。
    マチ先生には原田病院でずっと市井の人を診ててほしい。
    悩んで悩んで、人の痛みや哀しみのわかる先生でいつづけてほしい。
    先生の好きな和菓子にまたひとつ
    大黒屋御鎌餅が加わったのは、言うまでもないか、、^^;
    今度の休みにはワタシも買いに行くか、、、

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    2026年02月04日
  • スピノザの診察室

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    死をドラマチックに演出せず、一つの自然な事象として描く。その装飾を排した記述が、妙にしっくりくる。

    舞台となる京都の静謐な風景は、主人公・雄町哲郎の穏やかな姿勢とよく似合っている。彼が発する言葉は、死を目前にした患者やその家族の隙間に、静かに染み入っていく。それは彼が好む甘味のように、過酷な現実のなかでふと心をほどく「しあわせな生き方、死に方」への問いかけのようにも感じた。
    医療の現場で、どこまでも誠実で、哲郎のような地に足のついた医師が淡々と、けれど確かにそこに居てくれることが、どれほどの救いになるかと思わずにはいられない。

    安易な感動に逃げず、事実をあるがままに見つめること。その潔い静

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    2026年02月05日
  • 臨床の砦

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    コロナのはじまり、コロナがどんな病気か、まだ不明な時に最前線で病気に立ち向かった医療関係者を、鮮明に描いている。
    もうすでにあの頃の記憶が過去になって薄れてきているなか、こんなにも大変だったんだと思い返して改めてコロナという病気が人々の命を脅かし、怖いものだったのだと思い出しました。

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    2026年02月01日
  • エピクロスの処方箋

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    お医者様にはよくお世話になるけれど、こんなふうに医者とはどうあるべきものかを捉えたことがなかった。新しい見方をくれた貴重な一冊。

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    2026年02月01日
  • スピノザの診察室

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    はじめはなかなか話が進まなず、読み進めるのに時間がかかったものの、文章はとても読みやすい。さらさらと読める文体はまるで水のようだと思った。
    秋鹿先生の、「勇気をもらう」件に共感。
    日々擦り減っていく毎日に力を注ぎ足すこと、いるよね、人って、そんな強くないもんね、って思った。

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    2026年01月31日
  • 神様のカルテ

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    生徒用の本の先読み。
    医者の忙しさは、医者をしている親戚から漏れ聞く話によると書かれている通りのようだ。大変な毎日だが、その忙しさに心が摩耗されてしまうのではなく、ほうっと心が温まったり深く揺さぶられたりする、そんな医者の姿にそうであってほしいなあと祈りに似た気持ちを持つ。

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    2026年01月29日
  • エピクロスの処方箋

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    ネタバレ

    『スピノザの診察室』続編。

    地域病院で働く内科医の雄町哲郎。優秀さを見込み、哲郎を医局に戻そうとする友人で大学准教授の花垣との掛け合いは、互いの人格も技術も信頼し合っている友人同士という感じで楽しい。哲郎自身は、医療を根本的に信頼していない、人を救うのは人だと言う。どこまでも謙虚で誠実な医師である。

    著者が現役医師だから、花垣や飛良泉の言葉に重みがある。医師には哲学が必要。患者側の意識も変わる必要がある。

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    2026年01月29日
  • スピノザの診察室

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    京都のお医者さんと患者さんや周りの人の話。
    心温まる話が多く、本の中に出てくるお菓子もとても魅力的だった。

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    2026年01月28日
  • エピクロスの処方箋

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    京都の小規模病院で、高齢者を多く担当する医師の日常を静かに描く。「スピノザの診察室」続編。

    病気や死の受け入れ方、医師の働き方などについて深く考えさせられた。余命の告知とか胃ろう(胃に管を通して栄養を入れる)とか手術とか、色々な意見があると思う。自分は80歳を過ぎたら、手術も胃ろうも断るつもり(もう寿命。医師の時間にも限りがある)。とにかく生きている今を大切にして、いつも安定した精神でいられるよう努めて、ピンピンコロリを目指したいものだ。

    それにしても初デートがあのお店とは。。そういうところがマチ先生の魅力なのでしょう!

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    2026年01月27日
  • エピクロスの処方箋

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    マチ先生、おかえりなさい!
    本屋大賞に入賞した「スピノザの診察室」の続編です。
    あの世界感の話がまた読めるなんて⋯ワクワクして読みました。
    花垣先生とマチ先生。
    南先生とマチ先生。
    西島先生とマチ先生。
    どんな人とも、誠実に向き合うマチ先生に惹かれます。
    訪問診療、終末医療と「人の死」が否応なく描かれている作品なのに、読後感が悪くないのも、不思議な魅力のひとつですね。
    これも、マチ先生の人柄のおかげかもしれません。
    早くも続編が読みたい!南先生どうなるんだろう。

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    2026年01月24日
  • スピノザの診察室

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    夏川草介著の医療小説は読んでいて心がぽかぽかする。狂気の世界で戦い続ける医者というのは、花垣のように科学をひたすらに追求していくような医者か、マチ先生のように死について考え続けることのできるような医者でないと精神が追いついていかないんだろうな。
    矢来餅 阿闍梨餅 長五郎餅、京都にいる間に食べに行こう。

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    2026年01月23日
  • スピノザの診察室

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    登場人物がみんな個性的なのに、温かな人間模様が何ともほっこりする。医療に関して知識がなくても読みやすいし、手術の描写もあるがそれほど気持ち悪くもない。死に対してどう考えるのか、医者として本当の意味で患者に寄り添ってくれる、どこを読んでも温かさを感じる本だった。最後の亡くなった人からの言葉には思わず涙が出そうになった。京都の和菓子も食べてみたくなった。

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    2026年01月22日
  • スピノザの診察室

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    京都が舞台のドクターの話。
    初めて聞く難しい言葉も、知ることもなかった病気も情景が浮かんで、涙し、私は医者か?と大きく勘違いさせてくれてくれました。

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    2026年01月21日
  • スピノザの診察室

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    たとえ病が治らなくても人は幸せに過ごすことができる。

    スピノザは哲学者
    人間は無力だが努力をすることは大切

    マチ先生がいたらとても心強いな
    患者も医者も
    甘党だという設定がよかった
    妹が亡くなりその息子と暮らして行くため
    大学病院は辞めてこじんまりとしている病院で働く

    世の中は残酷だと知りながらも生きて行く

    京都が舞台

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    2026年01月24日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    高齢者医療の現実=「生」ではなく「死」と向き合うという限界点。
    看取りのガイドラインもない現状で医師と患者、その家族は悩みに悩んで答えを出さないといけない。正解のない中で答えを出すのはとても辛いことだけれど真摯に向き合い悩むことが正解なのかもしれない。
    「死神」と呼ばれた谷崎先生の哲学、「小さな巨人」と呼ばれた三島先生の哲学。その哲学が「スピノザ」と「エピクロス」に繋がって行くのかな。

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    2026年01月18日
  • スピノザの診察室

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    ネタバレ

    人の命と向き合う難しさや尊さが淡々とした日常から伝わってきた。

    「すべてが決まっているのなら、努力なんて意味がないはずなのに、彼はいうんだ。〝だからこそ″努力が必要だと」
    「世界にはどうにもならないことが山のようにあふれているけれど、それでもできることはあるんだってね」

    哲学は難しそうだけどいつか触れてみたいと思った。

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    2026年01月18日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    日本経済新聞の記事「猫パワーが現代人を救う 日本発の癒やし小説が世界で人気」で知り読んでみた。この本を語る上で「猫パワー」や「癒やし」という表現が適切だとは思わないが、いろいろ考えさせられることの多い本だった。確かに、最近の私自身の傾向として「難しい」という理由で避ける本があるように思う。特に自分自身が弱っている時にその傾向が強い。しばらく弱っていた時期があったのでやむを得ないが、最近は回復してきたので、これからは積極的に3000m級の山の挑戦していっても良いのかもしれない。

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    2026年01月15日
  • 始まりの木

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    クセ強な古屋と千佳の掛け合いが面白く、今まで深く考える事がなかった民俗学というものを楽しく読ませていただきました。
    時代に合わせて新しくなっていく日本。便利になり住みやすく過ごしやすくなる。その一方で失われていく昔からの習慣や行事。
    なぜこのような習慣があるのか、なぜ自然の物を神と崇めるのか、深く考えることがなかったけど、この本を読んでみて今までとは違う気持ちと見方になるなと、改めて考えさせられるきっかけになりました。

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    2026年01月09日