夏川草介のレビュー一覧

  • エピクロスの処方箋

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    「神様のカルテ」シリーズや前作よりも一層深みが増したように思う。癖の強い登場人物が多くても、完全な悪人が登場しないのも面白い。

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    2026年01月08日
  • 神様のカルテ2

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    ネタバレ

    医師の話ではない。人間の話をしているのだ。
    栗原一止は夏目漱石を敬愛し、信州の「24時間、365日対応」の本庄病院で働く内科医である。写真家である妻・ハルの献身的な支えもあり、多忙な日々を乗り切っている。新年度、内科病棟に一止の旧友・進藤辰也が東京の病院から新任の医師としてやってくる。かつて進藤は“医学部の良心”と呼ばれていた。しかし、彼の医師としての行動は周囲を困惑させるものだった。そして、さらに大きな試練が一止たちを待ち受けていた――。(紹介文より)
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    大号泣。
    進藤辰也の奥さんの働き方も、
    小狐先生の病気も、
    涙があふれてとまらない。

    寝ずに働いて当たり前、ず

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    2026年01月07日
  • 神様のカルテ2

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    まさかまさかの古狐先生が。。。
    本庄病院での医師は多忙を極め、帰宅できないこともしばしば。
    患者さんが困らないように、尽力してきた先生との別れは、本当に悲しく、理不尽に感じる。
    奥様も素敵な方で、ご夫婦の時間がもっと持てればと思ってしまう。

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    2026年01月04日
  • エピクロスの処方箋

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    生と死、幸せと快楽、絶望と希望。神様のカルテの頃から夏川先生の哲学的な思考は変わらないのだなと感じました。人と人との関わりの中で灯る、柔く温かい光を掬い上げ、そこに幸福を感じる。そんな穏やかで優しい生き方を私も真似してみたいと、夏川先生の作品を読むたびに思います。忙しない毎日で置き去りにしてしまう「優しさ」を思い出させてくれる作品でした。

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    2026年01月03日
  • スピノザの診察室

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    同年代の同じ消化器内科医として、共感することがすごく多い。日々の診療で葛藤したり、悩んだり、もしかしたら幸せなのかもと気づいたり、、。スピノザ、という哲学者を始めて知った。最後に甘みと音色で締めるところが、夏川先生、夏目漱石好きだなぁと思った。

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    2026年01月03日
  • 臨床の砦

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    コロナ全盛の時の話。小説でけどほぼノンフィクションだと思える。
    喉元過ぎれば………。
    コロナで不安ななかで生活してきたこと忘れ始めている自分。こんな時期だからこそ読めてよかった。
    知らなかったことはばかり。
    ニュースで感染者数が毎日報道されて生活制限され不平不満をもらしていたかげでこんなにも医療現場は過酷な状態。小説よりきっともっと酷かったんだろうと思う。

    そして当時他人事とし傍観者だった自分や実際にコロナになった時のことやワクチンを私は打たなかった人だけど職場で白い目でみらたり、それが苦痛で打ったフリをしたこと思い出しました。

    あらためて本を読むことで知らなかった、見てこなかったことを知

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    2026年01月02日
  • スピノザの診察室

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    こんな医局去った後も腕を買ってくれるみたいなのかっこよすぎだろ。本当にあるんか。カッコよすぎやろ。
    哲学する医師。哲学と科学と、振り切りたければどちらかにいくしかないのが悲しいところですね。

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    2026年01月01日
  • 神様のカルテ

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    こういうお医者さんに出会える事は、人生での幸福なのかもしれないなと思って読んだ。
    自分も父を亡くしてから読むと、また違う印象になった。
    それぞれ医師に対して理想はあると思うが、「優しく」あって欲しいと感じた。

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    2026年01月01日
  • 始まりの木

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    民俗学の学ぶ大学院生の藤崎とその指導教官である古屋のフィールドワーク。夏川氏の物語はどれも本当に心に染みてくる。民俗学がなぜ必要なのか、私たちが考えるべき道標なのかもしれない

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    2025年12月31日
  • 命の砦

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    「臨床の砦」の前日譚。コロナ初期に最前線で地域を支えていた地方病院の壮絶な診療を伝える物語。医師を含む病院職員や家族の葛藤、苦しみは、私自身も感じていたものだった。それでも自分たちがやらなくてはならないという使命感。忘れてはいけない

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    2025年12月31日
  • スピノザの診察室

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    医学の進歩はすごいし、それを突き詰めていく医師がいるからこそ、治らない病気が治るようになる。
    それはすごいことだし、誰かがやってくれないといけないことだと思うけど、病気になるのは個人で、すごく個人的なことで、それぞれの事情や、想いがあって、それに寄り添うのは、自分が飲み込まれずに寄り添うというのはとても難しい。
    本人も家族も医療者も、みんな苦しくて、辛いこともある。けど、その中で少しでもホッと息をつける時間や笑顔になれる時間が作れたらいいな。それを許してくれる医療者や家族にそばにいてほしいな。と思う。
    病気になったその本人の本心を引きだしてあげれる家族でいたい。周りに迷惑かけるとか、みっともな

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    2025年12月29日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    「引き金を引かない態度こそ『知性』と呼ぶのだ」

    『本を守ろうとする猫の話』の続編。前作と同じく主人公が猫に導かれ"大事なもの"を守る旅に出るお話。今作の主人公は中学2年生の女子。そのおかげか作中に登場する本も絵本や児童文学が多く、懐かしいタイトルに出会えて嬉しくなりました。

    今回は"灰色スーツの男"の正体がなかなか分からなくて、始終ページを行ったり来たりしながら読みました。前作の迷宮ではそれぞれの住人にも意味があった分、テーマが分かりやすかった気がします。

    本を燃やす将軍、"新しい本"を生みだす宰相、絶望に囚われている王。迷宮が

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    2025年12月31日
  • 神様のカルテ

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    正直もっとギスギス、バタバタしたテレビドラマのような作品かと思った。
    本書の主人公の栗原一止は夏目漱石を敬愛し古風な口調の風変わりな内科医だ。
    まぁ確かにこんな口調で話されたら「この医者大丈夫か?」なんて思ってしまう。
    この病院は24時間365日対応の看板を掲げ患者側にはとてもありがたい病院だが、医師は何日も休みもなく常に疲弊していて大変だろう。

    でも、そんな状況でもミスは許されない!
    医師だって人間だ、疲弊した状況ではいつかミスを冒してしまうのではないか。
    つい最近行った病院の医師も「全然休みがない」「ちょっとしたことでクレームが入り下手なことが言えない」とも言っていた。
    それでも、合間を

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    2025年12月29日
  • エピクロスの処方箋

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    ミステリー系医療小説ではなくて………………
    生と死、大学病院内や医療現場の問題などを
    人間関係を絡めながらの話しで面白かった。。。

    そこに甥っ子との家族愛でホッコリさせてくれて
    もう一つホッコリアイテムとしての和菓子(^^)
    実在する店舗の和菓子食べてぇ(@ ̄ρ ̄@)

    『勝ち負けなんて、短い人生に
    何の意味がありますか?』

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    2025年12月28日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    トラに会いたい。
    夏川先生が子供の時に読んだ有名な猫の絵本、わからないなぁ、教えてほしいです。迷宮はゲド戦記?

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    2025年12月26日
  • エピクロスの処方箋

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    スピノザに続いてエピクロスと哲学が続く。夏川さんの作品はどんどん哲学化に拍車がかかるよう。死亡する患者が多く、治療よりも死へ向かう患者が多いので哲学的にならざるを得ないのかも知れない。
    内容は「神様のカルテ」シリーズや前作同様に色々な病気の人が出てくるし、難しい内視鏡治療の患者もあり、興味深く読ませてくれる。最後は恋愛らしきものもあり、次作を期待させてくれる。
    医療現場の大変さも出てきて、現在は内科、外科の医者がいないということに驚く。直美(チョクビ)と言われ、若手はお金が稼げる美容外科に直接行くとか。働いて、働いて、、、は若手医者には遠い言葉のようだ。

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    2025年12月26日
  • エピクロスの処方箋

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    SL 2025.12.23-2025.12.25
    雄町が向き合うのは終末期の患者たち。癌や脳梗塞や脳の難病。今回は亡くなる場面も多く、そこでの雄町の言葉に感嘆しながらもやはり哀しみはある。
    「医療では人は救えない」
    「無力であることは不幸を意味しない」
    生きること、そしてどう死んでいくかを深く考えさせる。雄町のような医師が助からない患者に真摯に向き合うのであれば、その患者も自分の死にちゃんと向き合えるようになるのかな。

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    2025年12月25日
  • エピクロスの処方箋

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    マチ先生が「神様のカルテ」の一止化してきた様に思うのは気のせいなのか…?


    「最先端と看取りと言う、その区分自体に落とし穴がある。我々はいつのまにかそうやって『生』に向き合う医療と『死』に向き合う医療とを無自覚に塗り分けてしまっている。ひとりの人間に対して、医師が勝手に2種類の医療を割り当てるなんて、随分傲慢だと思わないか」

    生者が死者を思うとき、時間は普段とは異なる流れ方をする。未来は身を潜め、豊かな過去が眼前に現れる。他者がそこに立ち入ることは出来ない。

    西洋人は堂々たる巨象が地響きを立てて倒れる様に死ぬ。東洋人は年月を経た樹木がゆっくりと枯れて土に還って行く様に死ぬ。どちらが良いと

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    2025年12月25日
  • スピノザの診察室

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    ネタバレ

    甥を引き取って生活するために大学の医局を退局した優秀な内科医が京都街中の病院で様々な患者、同僚とおりなす物語。
    この本では医者が悪戦苦闘しながら患者の病気を治していくというのでは無く、多くの場合患者が死を迎える物語です。
    私も何度か入院しましたが、確かに病院は病気を治してくれて退院する所と思っていました。高齢化が進む現在、そして高齢者となった今の私は、病院は死を迎える所でもあると強く思うようになりました。もし、ガンと宣告されたら私はどんな選択をするのかも考えてしまいます、手術をする、科学的療法をする、何もせずにただそれを受け入れる。。。
    この本の中で心に残ったのは、「人の幸せはどこから来るのか

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    2025年12月24日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    ネタバレ

    自分の本に対しての向き合い方を問われているような気がしました。読んだ冊数ばかりを気にして中身をしっかり読めていなかったり、あらすじだけで読んだ気になって満足していたり、売れているとされる本ばかりを求めてしまったり…と、迷宮の主達が読者である自分自身の姿と重なって、林太郎の言葉が刺さりました。本が伝えてくれる「人を思う心」を受け取って、一冊一冊の本と真剣に向き合っていきたいです。

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    2025年12月21日