夏川草介のレビュー一覧
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「神様のカルテ」の夏川草介による本を愛する人たちへの物語。いや、そうではなく、本をそれほど愛しておらずタイパやコスパ重視であらすじさえ分かればいい、要点さえ分かればいいと思っている人にこそ読んでほしい物語。
それぞれの迷宮で出てくる「敵」は現在の世相を表している。多読(冊数)を誇るコレクターや「走れメロス」を一行で表現して分かった気になっている人々を見ると林太郎でなくとも本好きな人であれば悲しくなる。商業主義に走って売れ筋の本しか作られない世の中になったら困る人たちはたくさんいるはずだ。そういう意味では本作は本好きな自分としても興味深く読めたが、改めて教えられた内容もあった。
「本の力」= -
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ネタバレ自然と人はなんて美しいんだろう。人と人の繋がりはなんて力強いんだろうと、思える作品。毎回毎回、神様のカルテは涙を流さずには読めない。美ヶ原、御嶽山、行きたい場所がどんどん増えていく。
古狐先生の、歳を重ねて人生経験の感じさせる余裕さと、視野の広さ、そしてそれを表には出さずそっと見守るスタンスが好きだ。芯にある強さと優しさ、他者を思いやる心が非常に伝わってくる。尊敬できる人というのはこういう人のことを言う。
「医師の話をしているのではない。人間の話をしているのだ!」
神様のカルテシリーズを通して代表的な一止の言葉。やはりガツンとくるものがある。人が思い悩み、それでも誰かと共に生きていく姿を描 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ4作品目もとても面白かった。
一止の学生時代や研修医時代の話が描かれていて、根本の部分は昔から変わらないけれど、周囲の人たちとの関わりの中で少しずつ成長していく姿が印象的だった。
特に、大先生や事務長、榛名さんたちがずっと温かく、本当に良い人たちばかりで読んでいて良い関係性だなと思った。
一止の変わらない良さに関しては、たとえ相手に嫌なことをされたり、自分と考え方が合わなかったとしても、必要な言葉だけを相手に伝え、自分の価値観を押し付けないところだと思う。相手を否定せずに向き合う姿勢を見て、「自分を持っている」というのはこういうことなのだと感じた。
今回読んでいて、一止が影響を受けすぎて