夏川草介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ2巻目です
1巻より面白いと感じました
登場人物たちが更に深みの出た印象があります
ひとつひとつのエピソードも良かったです
終末期医療と最前線医療の対比も良かったです
人の命を救いたいという目的は変わらずとも働く場所によって現場との向き合い方が違うのだと、そういう当たり前のことを改めて考えせられました
どちらが良いとかどちらが優れているとか、そういうことではないんだと思います
近年では「わざわざ延命させるのは金の無駄」という心無い言葉を述べる人をよく見ますが、その人がその人らしく生きて死んでいくことを他人がとやかく言うこと自体が烏滸がましいんだなぁ...と感じました
医療は倫理ですね
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Posted by ブクログ
間違いが許されない。それが、医師という職業の何よりも過酷なところ。
患者は一人として同じ人はいない。それぞれ体質も症状も違う中で、過去の症例や経験をもとに最善と思われる答えを導き出していく。それでも、ほんの少し判断を誤れば「医療ミス」と厳しく責められることもある。
一方で、もし自分や家族がその立場だったら、簡単には割り切れないのも事実。風邪だと思っていたものが、実は命に関わる病気だったり。年齢を重ねるにつれ、そんな話を身近で耳にする機会も増えてきた。
だからこそ、この作品を読んで改めて感じたのは、医師という仕事の凄さと、その責任の重さ。
この作品から、『スピノザ』『エピクロス』へと繋がっていっ -
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ネタバレ一人の医師が、長野の地方病院という過酷な環境の中で、医者のあるべき姿や、友人や家族との向き合い方、そして生と死について、等身大に悩み続ける姿を描いた物語。
作中で、
「『良い医者』にはなりたい。だが何をもって『良い医者』とするのか。これは我が脳中にする至上の難題である。」
という言葉が登場する。
この一節には、本作の姿勢がよく表れているように思う。
「あるべき姿」はあるのか。あるとして、それは何なのか。そもそも正解など存在するのか。
病気や死をはじめ、人生には理不尽な出来事が数多く降りかかる。
本作は、そんな「ままならないもの」を解決しようとする物語ではない。答えのないものに対し -
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ネタバレ本屋大賞ノミネート作品を読み、その前日譚にあたるこちらを読みました。
医者というより哲学者。マチ先生の話、たくさん読みたいです!
以下は気になった文の引用です。
「「野心はなくても矜持はある。そうだろ?」含蓄のある言葉であった。」
「度が過ぎると、心の器にヒビが入ることがあります。ヒビだけなら涙がこぼれるのみですが、割れてしまえば簡単には元に戻りません。それを、精神科の世界では発病と定義づけるのです」
「がんばらなくて良いのです。(略)がんばらなくても良いのです。ただ、あまり急いでもいけません」
「俺はもう酒をやめることはできまへん。こないな寂しい世の中を素面ではおれんのや。」
「すべてが決 -
Posted by ブクログ
とても優しく温かい医療小説でした
神様のカルテを読んだことがないので著者の作品は初めてです
強制的に泣かせてくる作風かと思って忌避していましたが全然そんなことはありませんでした
自然な形で人間ドラマが描かれており、そこに様々な感情を刺激させられました
連作短編集のような構成なので大変読みやすかったです
変に小難しい表現もなく、医療の知識がない人でも理解しやすい説明が成されていました
とても読みやすくスラスラと進めます
それなのに軽い読み心地ではなく、胸になにかズッシリとしたものを残していく作品でした
読後感はとても良かったです
個人的に恋愛パートは不要かな…と感じましたが逆にそういうのがある -
Posted by ブクログ
最先端の医療現場と市中の一般病院の現場の対比や緊急内視鏡処置のリアル(食道静脈瘤破裂止血や胆道狭窄ステント留置など)がよく描かれているだけでなく、、
京都の先斗町、珍皇寺の六道まいり、糺の森、、たくさん京都の地名や風物詩が出てきて、こちらもじっくり味わって…
主人公マチ先生の(人間はね、一人で幸福になれる生き物ではないんだよ)と妹の遺児に語る哲学が胸にきます…
精神科から内科に転科された秋鹿先生の「共感というのは心にとってはなかなかの重労働でしてね…度が過ぎると心の器にヒビが入ることがあります…」このくだりも忘れられない
先生が難しい患者を持っている時に毎晩来るゲームバーで、マチ先生がい