夏川草介のレビュー一覧
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購入済み
よかった
自分の心に、残しておきたい言葉が、たくさん散りばめられていました。マーカーをする手が、頬を伝う涙が、止まらなかったです。ありがとうございます。
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やっぱり感動します
神様のカルテには小説から入りました。
作者の情景描写の素晴らしいマジックに、さらには淡々と進むストーリーに、大笑いしながらも、ポロっと涙の連続です。
ですから、漫画の世界には少し抵抗もあったのですが、いざ読んでみると全く同じ世界観が広がっています。是非とも皆さんにもおススメします。 -
Posted by ブクログ
「レッドゾーン」の文庫化なので、実質的に再読。
「文庫化にあたり加筆修正」の言葉に惹かれた。
「レッドゾーン」からさらに4年が経っているだけに、当時感じたヒリヒリした緊張感は薄れ、より客観的に作品を味わえた。
日進、千歳、敷島ら医師がそれぞれの事情や考え方に関わらずコロナ患者のためにでき得る最善を尽くす姿は「レッドゾーン」と変わらないが、終盤に敷島の小学生の長女桐子が発する「お父ちゃんはお医者さんなのに、コロナの人、助けてあげなくていいの?」の言葉や、コロナの拡大にも関わらず近隣病院の協力を得られない中で信濃山病院がコロナ病床を6床から16床に増床するか否かの話し合いに於いてそれぞれの医師がそれぞれの言葉で自らの不退転の覚悟を述べる場面が心に深く刺さる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレさすが本屋大賞ノミネートしただけあるなって感じで、『スピノザの診察室』も読んだが個人的にはこっちの方が刺さるワードが多かった気がする。
昔から根付いてる医者への理想って高いが故になかなか厳しい意見も多いよな〜と感じた。
刺さったセリフはたくさんあって気がついたら記録に残してた、その中でも哲郎の
「一人を救うのは、医療ではない。人なんだ。このことだけは確かだと私は思っている。無論、医療が無意味だとは言わない。私には内視鏡医としての技術があって、それで救える命も少なくない。だけどそういう輝かしい成果の陰になって、もっと大切なものが見えなくなっているんじゃないか?我々のゴールは病気を治すことじゃない。」
がとても実際医療機関で勤めている自分もひしひしと感じている部分であったので心に残った。
人の温かさを感じれる作品。
秋鹿先生と中将先生好き。
哲郎の言葉では表せない人間味と優しさできっとみんな魅了されてるんだろうな〜南先生と妹を重ねてる哲郎の描写と最後の感じあれは、、、、!
⭐️4.3 -
Posted by ブクログ
名作『スピノザの診察室』の続編を、ようやく読み終えることができた。
本作も京都を舞台に、マチ先生の医療に対する独特の哲学に、ただただ共感するばかり。
特に面白かったのが、作品名にもある古代ギリシャの「エピクロス」の哲学。人間にとっての最善は「快楽」を求めること。そして、その本質にあるのは「精神の安定」だという。一見すると矛盾しているようにも思えるけれど、読んでいるとなぜだか妙に腑に落ちて、深く心に残る。
もちろん、マチ先生の医療に対する考え方も面白い。
一般的には、医療とは病気を治し、人に健康をもたらすものと考える。でもマチ先生は、高い医療技術を持ちながらも、医療そのものを根本的には信頼していない。
「人を救うのは医療ではなく、人なんだと。病気さえ治せればいいのなら、治らない病気の人はどこへ行くのだ」
この言葉には、本作が描こうとしているものが凝縮されているように感じた。
登場する人物たちも、それぞれがそれぞれの立場や価値観を持っていて面白い。誰か一人だけに感情移入するというより、登場人物それぞれの考えに触れるたびに、「そういう見方もあるよな」と思わされる。
『スピノザの診察室』が好きだった人なら、今回もきっとマチ先生の言葉に考えさせられるはず。
余談だけど、これから京都旅行へ行く義理の母に本作を貸した。
京都の街を歩きながら読む『エピクロスの処方箋』は、また格別な読書体験になりそうだ。 ★4.1