夏川草介のレビュー一覧

  • エピクロスの処方箋

    Posted by ブクログ

    『スピノザの診察室』の続編です。
    甥っ子の龍之介くんは中学生になっており、作中での月日の経過を感じますが、マチ先生が原田病院で多忙な日々を送りながらも患者一人ひとりと真摯に向き合う姿を見て、
    「マチ先生、全然変わってないなぁ」と何だかほっとしました。 

    どれだけ医療が高度に発達しても、治せない病気は少なからず存在するでしょうし、人は誰でも最後には死を迎えます。
    それでも、目の前にいる人が今を笑顔で過ごせるために医者は何ができるのかー。
    様々な命の在り方と出会うなかで、マチ先生はその答えをずっと探しているのかもしれません。


    『人を救うのは、医療ではない。人なんだ。』

    偶然にも私自身が今、

    0
    2026年04月04日
  • 本を守ろうとする猫の話

    Posted by ブクログ

    ファンタジーの要素が強かったので、途中で飽きないか心配だったが、内容は「本を守る」ということ自体がどういうことなのかを考えさせられる話だった。
    「好き」という言葉は様々な定義があり、独り占めしたり簡素化したり、自分自身なりの解釈をしたりが許されるはずだが、それを「好き」ではないと判断するのもまた違う「好き」を持つ人なんだと思った。

    読むのに時間がかかることを、自分の知らない世界を呼んでいるからとするのは、とてもいい事だと思った。
    本のことだけでなく、色々考えさせられる物語だった。

    0
    2026年04月04日
  • エピクロスの処方箋

    Posted by ブクログ

    ドクターって、心が無い人が多いかと思ってた私。診察しても目も合わさず、はいはーい。みたいな診察、
    これ飲んで良くならないようなら3日後ぐらいに来てくださいねー。が私の周りのドクター。でも本に出てくるドクターは人間らしいドクターな感じでドクターの周り、ドクターの気持ちが変化している模様がわかりAudibleでサラッと聴けた

    0
    2026年04月04日
  • 本を守ろうとする猫の話

    Posted by ブクログ

    まっすぐな本だ。これから本を読みたいと思いはじめたティーンが、まずはじめに手に取るべき本だ。ビブリア古書堂もいいけど、まずは本書だ。

    解説にある作者の問題意識も、まったく同感。これは、万人におすすめしたい本だ。感動した。

    0
    2026年04月04日
  • スピノザの診察室

    Posted by ブクログ

    1人のとても卓越した手技を持つ消化器内科の優秀な医師が、亡くなった妹の息子を引き取り、大学医局を辞めて街中の病院で働きながら、哲学的テーマについて考えを深めながら人と向き合う物語。

    物語は、オペのシーンなどドキドキしながら読めて、星4つのおもしろさではあった。

    男性の書いた小説感が、どこか感じられて、文字で見るからだろうか、優秀さや凄さの押し売りのように感じてしまった。
    あと、羨ましいのかな、子育てという子育てではなく支え合えるしっかりした甥っ子と、それが許される医師という職業、男性の優位性など考えてしまった。

    0
    2026年04月03日
  • スピノザの診察室

    Posted by ブクログ

    野に下る天才内科医。紆余曲折の人生をマチ先生の操るガイドワイヤー追付いする。
    次はどんな曲がり角か?

    0
    2026年04月02日
  • エピクロスの処方箋

    Posted by ブクログ

    こういう系統の本はあまり買わないし読まないんだけど、だからこそ新鮮ですごく良かった!ここにいる雄町医師や花垣医師みたいな先生が本当にいたらすごく素敵だと思う。明日からの勤務で先生を見る目が少し変わりそう、あと先生たちにそんな時間はないだろうけどもしこの本読んでる医師がいたら好感度上がる笑

    0
    2026年04月02日
  • エピクロスの処方箋

    Posted by ブクログ

    内科医、マチ先生シリーズの第二弾。前作もすごく良かったけど、今回はマチ先生の魅力がさらにアップ。映画化するようだけど、早く詳細が知りたい。

    優秀な内科医のマチ先生は、妹の忘れ形見である甥っ子を引き取ったため、大学病院を去り、地域病院で働いている。マチ先生が目指すのは、最先端の治療でも看取り医療でもない第三の道。

    このシリーズでは医療と哲学がテーマになっているが、「医療で人は救えない。人を救うのは人なんだ」という言葉が、マチ先生の医療に対する姿勢や信念を表していた。患者や家族が笑顔でいられる今の時間を大事にしたい、というのは理想論ではあるけれど、本当に大切なことだと再認識する。

    古巣の大学

    0
    2026年04月01日
  • エピクロスの処方箋

    Posted by ブクログ

    今回も楽しませてもらいました。京都の街を舞台にした医療小説、現代医療の問題点を指摘しつつ哲学が絡んでくる、それでいて難しくなりすぎないバランス感覚は見事だと感じました。

    0
    2026年03月31日
  • 君を守ろうとする猫の話

    Posted by ブクログ

    思っていたものと違った。
    けど、固い言葉とファンタジー。
    難しいものと柔らかいものが、交錯しながら混じり合っていく過程は楽しかった。
    なるほど、そういう話なのねって感じです。

    次に期待!

    0
    2026年03月30日
  • 城砦〈上〉

    Posted by ブクログ

    まるでNHKの朝ドラをみているよう。旧態依然の地域や医療に敢然と立ち向かう新進気鋭の大学出たての医者。英国の産業革命の裏側で炭鉱の悲惨も大切な主題となる。次巻が楽しみ。

    0
    2026年03月30日
  • スピノザの診察室

    Posted by ブクログ

    舞台は現代の京都。天才的な内視鏡技術を持つ30代後半の男性内科医が、家庭の都合で医局を辞めて小規模病院で働く話。治らない患者の終末期に向き合ううち、医療の限界を知ると同時に、患者と向き合うことに可能性を見出していく。大きな事件は起こらない、医療としてはありふれた日常の中に、温かさを感じる作品。京都弁がたくさん出てくるので、オーディブルで聴きがいがある。

    0
    2026年03月30日
  • スピノザの診察室

    Posted by ブクログ

    願ってもどうにもならないことが、世界には溢れている。意志や祈りや願いでは、世界は変えられない。そのことは、絶望なのではなく、希望なのである。

    幸せって、色んな形をしている。

    0
    2026年03月29日
  • スピノザの診察室

    Posted by ブクログ

    オーディブルにて。
    マチ先生は有能なのに威張らず、人のいのちと真摯に向き合って闘ってる姿が素敵でした。原田病院の患者さんたちはマチ先生に見送られて、悔い無くというのも変だけど、おだやかに旅立てているのではないかと感じました。医者の在り方についても何が正解とかもないなと考えさせられました。

    余談ですが、マチ先生に影響されて初めて阿闍梨餅を購入して食べてみました。これは…美味しい…。

    0
    2026年03月28日
  • スピノザの診察室

    Posted by ブクログ

    2024年本屋大賞4位。続編のエピクロスの処方箋は2026年の本屋大賞ノミネート作です。

    主人公の雄町哲郎(おまちてつろう)は、京都の町を舞台に、地域病院で働き、親しみをこめて「マチ先生」と呼ばれる。元は大学病院の医局長で、内視鏡内科のスペシャリスト。
    そんな彼が、スピノザという哲学者の思想と先端医療との狭間で人の命の在り方、幸せな生き方について問う作品。

    本著者は初読みです。医療、哲学と難しい内容なのかなと思いましたが、本作は本当に読みやすい作品でした。マチ先生の温かさ、周りの人もいい人しかいない。

    1番心に響いた言葉は、「私たちにできることは、暗闇で凍える隣人に、外套をかけてあげるこ

    0
    2026年03月23日
  • 君を守ろうとする猫の話

    Posted by ブクログ

    前作の「本を守ろうとする猫の話」の落ち着きのある猫が登場。前作の時高校生だった林太郎君が結婚していて、そんな月日がたったんだってちょっと感慨深かったです。
    今回は重い喘息がある中学2年生のナナミが本を取り返す冒険。
    ナナミのまっすぐな気持ちが、良かったです。

    0
    2026年03月23日
  • 君を守ろうとする猫の話

    Posted by ブクログ

    私も灰色の兵士かもしれない。
    前作同様でたくさんの名作がオマージュされていた。
    あの名作の名言や、名シーンがあちこちに仕掛けられていて読み手を楽しませてくれる。ちょっと上から目線のあのしゃべる猫や灰色の兵士、友達(本)を一生懸命救おうと走る姿はあの名作を彷彿させる。

    それらを見付けたときのワクワク感は読み手を本の世界へ引き込み、見事に著者の罠にはまったかもしれないが、こんな罠なら喜んではまりたい。
    前作のあの人の登場は「おっ、もしかして」と喜んでしまった。

    前作に引き続き猫とともに迷宮を旅する物語であるが、哲学的な要素もビッシリ詰まった内容の哲学ファンタジー。
    作中でもはっきりとした答えは

    0
    2026年03月20日
  • スピノザの診察室

    Posted by ブクログ

    終末医療をテーマとしたこの作品、やっぱり命と向き合う仕事っていうのは体力的にも精神的にもきつい仕事のようですけど、だからこそ感じる何かがあるのだと思いました。心温まる作品でした。

    0
    2026年03月18日
  • 神様のカルテ0

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    有明
    進藤辰也
    信濃大学医学部の学生。六年生。信州松本に生まれ、松本にある大学に合格して今に至る。実家の蕎麦屋を手伝いながら大学に通うという苦学生のような生活。

    栗原一止
    高知生まれ。辰也とは一年生以来の長い付き合い。

    砂山次郎
    北海道の酪農家出身。

    草木まどか
    岡山出身。昨年までテニス部の部長をつとめ全国大会にも出場したほどの選手。運動神経は抜群だが、学業については追試の常連。数年前から女子学生も受け入れるようになった「有明寮」において、女性の一番乗り。

    如月千夏
    五年生。一止の誘いを受けて将棋部に所蔵していた。本業はテニス部で、エース級の選手だった。

    小野寺誠
    エロ外科医。二年先

    0
    2026年03月17日
  • 神様のカルテ0

    Posted by ブクログ

    神様のカルテのスピンアウト版だと知らずに最初に手に取ってしまった。読んでいて違和感を感じ、急ぎネットで順番を確認する。
    あー!タイトルにゼロが付いてたのね、残念に思うが本編に登場してくるであろう主役たちの学生時代、研修生時代などが描かれた短編集。
    タイトルにもなっている「神様のカルテ」は、研修医栗原一止が担当することになった癌患者とのエピソードで娘の結婚式に出席するために治療の延期を希望する父、父の嘘を承知して知らないふりを貫く娘に涙した。

    0
    2026年03月15日