作品一覧

  • ヴィクトール・ユゴー
    -
    1巻6,600円 (税込)
    『レ・ミゼラブル』『ノートルダム・ド・パリ』『九十三年』……。 ただ言葉の力のみによって、歴史と対峙した世界的文豪ユゴー。 その波瀾万丈の生涯を描ききった本格的評伝。 詩人、劇作家、小説家としての執筆のみならず、政治家としても活動。 19年間の亡命生活にも屈せず、自らの信念を貫きとおした 不世出の偉人の人生に、フランス文学の泰斗が迫る。 「ここ数年間(中略)『「レ・ミゼラブル」の世界』(岩波新書)や『ヴィクトール・ユゴー 言葉と権力』(平凡社新書)のような新書を上梓した。ただ、新書にはおのずと枚数の制限があるので、書きたいこと、書くべきことの相当な部分に言及できなかった。彼の生涯の主要な出来事、代表作品の輪郭と内容の概要や中心テーマさえも充分に取り上げる余裕がなかったこともあった。また、この詩人の知られざる幼少年時代、公的生活に劣らず波瀾万丈の私生活に触れる機会はほとんどなく、内心少なからず不満を抱いていた。  ところがこのたび、本書によってそのような制約に束縛されず、思い切ってより全的な彼の肖像を描くことができたのはきわめてありがたい幸運だった。」(「おわりに」より)
  • 新訳 モンテ・クリスト伯 1
    4.3
    1~5巻1,782~1,881円 (税込)
    漆黒の瞳と髪の船乗りダンテス。美しいメルセデスと婚約し幸福絶頂の彼を嫉妬の刃と運命の残酷が襲う。世紀の傑作長編、待望の新訳!
  • ほんとうの自分
    3.0
    1巻913円 (税込)
    ある山のホテルで知り合った中年男女。その直後女は離婚を決意し、その男と暮らすようになる。平穏な同棲生活を送っていたが、ある日女のもとに一通の匿名の手紙が届いた。「私はスパイのようにあなたの後をつけています、あなたは美しい、とっても美しい」とだけあった。最初は不愉快さをつのらせていたが、女の心は好奇心に変わり微妙に揺れ動き、それを機にふたりの愛の糸は絡まり、幻想が現実を脅かしていく。愛し合うふたりの心のバランスの危うさを名手クンデラが描く。
  • 緩やかさ
    3.5
    1巻869円 (税込)
    20世紀末。パリ郊外の城に滞在するため車を走らせるクンデラ夫妻。速さに取りつかれた周囲の車は、まるで猛禽のようだ。クンデラは、18世紀の小説に描かれた、ある貴婦人と騎士が城に向かう馬車の旅、そしてその夜の逢瀬に思いを馳せる。一方、城では昆虫学会が開催されていて…。ふたつの世紀のヨーロッパの精神を、クンデラならではの、重さと軽さ、哲学と冗談、夢と現実世界が往来する。それまで母語であるチェコ語で書いていた小説を、初めてフランス語で執筆したことでも注目される作品。
  • 笑いと忘却の書
    3.8
    1巻1,166円 (税込)
    党の粛清により、隣の男に貸した帽子を除いて、すべての写真から消滅した男。一枚の写真も持たずに亡命したため、薄れゆく記憶とともに、自分の過去が消えてしまうのではないかと脅える女…。7編のさまざまな物語を通して〈笑いと権力〉〈記憶と忘却〉〈愛と孤独〉といったモチーフが、繰り返しバリエーションを奏でながら展開され、精緻なモザイクのように編み上げられる、変奏形式の連作短編集。哲学的な洞察と独特のユーモアが詰まったクンデラ文学の原点であり、かつ哲学的な考察の集大成でもある作品。
  • 別れのワルツ
    4.0
    1巻1,221円 (税込)
    舞台は東ヨーロッパの紅葉に染まった谷間にある不妊症に効くとされる小さなリゾート温泉保養地。亡命を決意したヤクブは、友人らに永遠の別れを告げるべく、ここにやってくる。ふとした成り行きから薬の小壜に混入された毒薬……物語が動き出す。医師、若い女、高名なトランペット奏者と美貌の妻、アメリカ人湯治客――幾組もの男女がすれ違いもつれ合い交錯する。愛、欲望、裏切り、個々の選択が引き起こす予測不可能な結果……。めくるめく円舞とともに演じる五幕のヴォードヴィルは「小説の魔術師」クンデラの初期の傑作!
  • 作家たちのフランス革命
    3.0
    1巻2,475円 (税込)
    想像の源泉か? 歴史観の表明か? フランス革命は「自由・平等・友愛」を標語にする共和国の出発点であり、革命をどう記述するかはフランスのナショナル・アイデンティティ構築の鍵を握る。フランスの作家たちは大革命をどのように眼差し、どう描いてきたのだろうか。本書では、18世紀から20世紀を専門とする7名の仏文学者たちが、7人の作家の作品を通し、この問いに鮮やかに答える。 取り上げるのは、革命を経験したナポレオンとほぼ同世代のスタール夫人(村田)とシャトーブリアン(小野)、「ブリュメール18日」のクーデタの直後に生まれナポレオン帝政期と復古王政期に人となったバルザック(柏木)とユゴー(西永)、そしてドレフュス事件と第一次大戦のあいだの1912年に「恐怖政治」を扱った小説を出版したアナトール・フランス(三浦)、その一回り下の世代で、ドレフュス事件から両大戦間の人民戦線期にかけて「フランス革命劇」連作8篇を書いたロマン・ロラン(アヴォカ)、最後に我々と同時代人で、マリー=アントワネットを主人公にヴェルサイユ最後の3日間を描いたシャンタル・トマ(関谷)。 約200年に渡って強烈な個性と才能が考え抜いてきた「革命像」が、いまここに広がる。
  • 小説の技法
    4.0
    1巻858円 (税込)
    セルバンテス,カフカ,プルーストなど,誰もが知っている名著名作の作者たちとその作品に言及しながら,「小説とは何か」「小説はどうあるべきか」を論じるクンデラ独自の小説論.2011年刊行の改訂版を底本とした新訳決定版.存命の,世界で最も著名な作家の一人,クンデラ(1929- )による知的刺激に満ちた文学入門.

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  • 冗談
    -
    1巻1,430円 (税込)
    絵葉書に冗談で書いた文章が,前途有望な青年の人生を狂わせる.十数年後,苦しみに耐え抜いたすえ,男は復讐をもくろむが…….政治によって歪められた1人の男の流転の人生と愛の悲喜劇を軸にして,4人の男女の独白が重層的に綾をなす,ミラン・クンデラ(1929-)の最高傑作.作家自らが全面的に改訂した決定版からの新訳.

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  • ヴィクトール・ユゴー 言葉と権力
    4.0
    1巻774円 (税込)
    議員になっても大臣にはならず、権力ではなく影響力を求め、時代の声を聞き、言葉の力のみでフランスを共和政へと導いた詩人の生涯。
  • レ・ミゼラブル 第一部 ファンチーヌ
    4.0
    1~5巻1,320~1,584円 (税込)
    岩波文庫改版以後でも50刷以上を数える、ロマン主義文学、いやフランス文学に燦然と輝く金字塔の新訳決定版。全5冊で贈る新定番。
  • 椿姫
    値引きあり
    3.8
    1巻462円 (税込)
    美貌の高級娼婦マルグリットはパリの社交界で金持ちの貴族を相手に奔放な生活を送っていた。だが、青年アルマンに出逢い、彼女は初めて「愛」というものを知る。パリ近郊の別荘に駆け落ちした二人だが……。

ユーザーレビュー

  • 新訳 モンテ・クリスト伯 4

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    決闘のシーンでアルベールが歩いてくる描写で全て理解して泣いた。
    メルセデスに懇願されて受け入れたエドモンにも泣いた。
    復讐する中で、何故復讐するのかの根幹の部分にある人間らしさというか、根本の愛が出てきて感動してしまった。

    0
    2025年01月08日
  • 新訳 モンテ・クリスト伯 4

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3巻半ばまで、丁寧に登場人物を深堀して書込み、将来の復讐譚としての伏線をしっかりと張り巡らすなかで、4巻、5巻と一気にたたみかけるカタルシス。まさに世界文学の中でも歴史に残る名作を存分に味わえた。復讐を果たす3人のうち、4巻では1名が対象となるが、もっと激しい責め立ての方がとも思ったが、これから始まる復讐劇の発端として置かれたものだろうか。4巻5巻は一気に読み通せるような素晴らしさ。

    0
    2025年01月06日
  • レ・ミゼラブル 第五部 ジャン・ヴァルジャン

    Posted by ブクログ

    ひさびさに小説を読んで泣いた。
    月並みな感想だけど、いろんなことに気付かされ、いろんな学びを得た。それが1番しっくりくる感想。
    ユゴーの望んだ社会が実現されますように。

    0
    2024年12月08日
  • 新訳 モンテ・クリスト伯 1

    Posted by ブクログ

    面白すぎる。読むのが止められなかった。
    物語としての完成度が高すぎる。
    各章で読みごたえがしっかりあった。
    メルセデスの名前が呼べないシーンはめちゃくちゃグッときた。

    0
    2024年12月03日
  • 新訳 モンテ・クリスト伯 1

    Posted by ブクログ

    発売日が今年の7月。新訳とあったが、なかなか難しい言葉が多く、フランス文学だからか表現が独特で…「苦しい」を何ページにも渡って表現していたり、1人1人が長くしゃべっていたりして、苦しい人には苦しいけど、おもしろさにもつながっていた。

    全5巻と聞いて、意識が遠くなっているが、この後どうなるのか、最後はどうなるのか…

    ただ、1巻は苦しい場面がほとんどずっとだった印象。それでも最後には復讐劇が予感されてきた。

    0
    2024年09月13日

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