女性失格

女性失格

1,500円 (税込)

7pt

寂しさを消すことができるなら、私は死んでもいい――
女が女になり、女でしかなくなる瞬間を描く問題作!

わたしの心が「寂しいの、なんとかして」と色目ならぬ物欲しげな瞳を駆使して、受動的に、男を付け狙っているわけです。(中略)
男に付け込まれるように、狙われるように、心がそういう風に巧みに振る舞っているわけです。
これがわたしの本性であるところの「受け身のストーカー」です。(本文より)

これは、性にまつわるあらゆる体験を味わい尽くす「女」の物語。
女という性をやめられず、女という性から逃れられない「生」の先には何が見えるのか?
太宰治の『人間失格』を下敷きに、「女性が女性であることで覗きこむ深淵」を照らし出す意欲作!

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

女性失格 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    寂しい。わたしから薫るあまいあまい毒に、男たちは片端から冒されていきました。それは、わたしも、例外ではありませんでした。

    0
    2024年11月27日

    Posted by ブクログ

    女であることを巧みに振る舞う主人公、葉湖。ねっとりした女の性が鋭く突き刺さる物語。作中に登場する津島が太宰と重なった。葉湖同様、ハピでもアンハピでもなく、いっさいは過ぎていくのだろう。

    0
    2022年04月25日

    Posted by ブクログ

    書店で吸い込まれるように手に取った作品。帯の強烈な一句に惹かれて一気読み。ですが、自分を知っている人にこれを読んだことを知られたくはないですね。

    というのも、私も同じように感じることが多く、もしこの本を読んだら何かわかるかもしれないと思ったから。
    結論から言うと、答えは出なかったけど、私が感じるあ

    0
    2021年12月30日

    Posted by ブクログ

    この作品は女性失格と表題にあるけれど、内容はそうではない。女であることがマイナスのように描かれているけれどそうではない。男にも女にも起こりうる人生の物語。ハッピーであったりアンハッピーであったり、ありきたりの市井の日常。

    0
    2024年12月07日

    Posted by ブクログ

    「男は単純だから…」
    「いや、女も単純ですよ…」
    同僚と何気なくかわした会話を思い出しました。表面的には単純に見えるけれど、その内面にある欲情が赤裸々に綴られています。読後、やっぱりそうだよな~と納得。

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    年始早々に読んで、ちょっと暗くなってしまった。
    女性版「人間失格」って感じです。

    この本の主人公は実在の人物なんでしょうか?
    告白文でストーリーが進んでいくのですが、かなり自分に酔いしれてる感じが見受けられます。
    これは重度のこじらせっぷりですね。

    彼女の根本的な考え方が”不幸”が元になっている

    0
    2024年01月05日

    Posted by ブクログ

    『人間失格』のオマージュなのかと言えば疑問です。主人公の葉湖は人間不信で孤独で、自分の嫌な部分を必要以上に嫌悪しながらもひた隠し、他人からはよく気の付く良い子だと思われるように振る舞う。私自身も彼女ほど極端ではないけど、遠からずと言ったところです。それより、悲しみや孤独、人の痛みをあまり気にもせず、

    0
    2023年02月25日

    Posted by ブクログ

    小手鞠さんの小説は初めてで、予備知識もなくびくびくしながら読む。

    感想を書くのが難しいけれど…『人間失格』は男性目線だが、この本は、確かに女性版の人間失格になっていると思った。太宰治を読んだときの、絡みつくような感覚にも似ている。
    葉湖に共感できないという感想もあるようだったが(作者は別に共感され

    0
    2023年01月29日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これ絶対私好きだろうな〜と思っていたのですが、ほんとによかったです。
    女性性にフォーカスした作品で、きちんと母性とか処女性との対比(違い)も意識して描かれていました。

    たぶんこれあまり売れてない(流通してない)ような気がするのですが、なぜ!?と不思議なくらい。

    若干、終わり方がふわっとしているよ

    0
    2025年08月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結婚について、「男と女が為すことですから、これはもう、過ち以外の何物でもないでしょう。」「人間同士が為すことだから、その行為自体が過ちである」という言葉がとても印象的でした。

    0
    2022年03月17日

女性失格 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春e-book の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

小手鞠るい のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す