作品一覧

  • ジューンドロップ
    3.0
    1巻1,562円 (税込)
    わたしたちには家族をめぐる秘密がある 母の不妊治療の失敗、凶暴な白い光と共に襲ってくる片頭痛。 しずくとタマキは、持て余した心を抱えて 縛られ地蔵に会いに行く――。 傷つき、傷つけ、思いあう。痛切な家族の愛のかたち。 「ふと脳裏に、幼い未発達の実が木から落下する光景が過りました。 どうして自分は彼らと同じ道をたどらなかったんだろう」 第66回群像新人文学賞受賞作!

ユーザーレビュー

  • ジューンドロップ

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    岡本歌織さんのかわいい装丁にひかれて。装丁はかわいいけど、これでもかといろんな問題が詰め込まれた読み物で少ししんどい読書だった。

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    2024年09月02日
  • ジューンドロップ

    Posted by ブクログ

    なんだか可愛い響きだけど、ジューンドロップとは生理的落果。自ら弱い果実を切り離す現象。人間もまた要らない存在だと切り離されていってしまうのか。メイとしずく、傷付きながら、もがきながらも精一杯生きているさまが良かった。それにしても願いを込めてお地蔵様を縛るか…検索してみよう。

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    2024年08月01日
  • ジューンドロップ

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    伏線がすごく多い気がするけど少し難しいので2回読んでわかる物語かなと思った。

    不妊治療や妹の死、親の自殺や再婚に偏頭痛と詰め込みすぎてる感じはあった。

    しずくとタマキがだんだんと分かり合っていくところは良かったと思う。

    0
    2023年10月30日
  • ジューンドロップ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    植物の生理落果と人の命。ところどころ出てくる「あなた」が誰だかわからず途中モヤモヤしたが、終盤でスッキリ。しずくが小さなうちに自ら命を絶った父、不妊治療に悩む母、妹弟が出来たら自分に親からの愛情がなくなってしまうのではと不安なしずく、事故で妹を亡くして後悔するメイ、みんな人の生死に思いをもつ人たち。植物なら確かに自然落果は起きてしまうし、生存戦略の一つだけど、人の命だったら同じようには考えられない。そこが植物と人間の差なのでしょうか?

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    2023年09月23日
  • ジューンドロップ

    Posted by ブクログ

    語り口調で淡々としているけど読みやすくてサラッと読めました。
    不妊治療失敗の母を抱えるしずく、事故によって妹を失ったタマキ。それぞれ多感な時期の女の子たちが描写されていて深い。
    難しい時期の女の子2人が分かり合うところも素敵だなと。こうやって特別な友人を作れるのは学生時代ならではかな。大人になると意外と同じ年のお友達ってできないしね。お互いの痛みや辛さ、もちろん喜びも嬉しさも分かり合える友達って大事だな。

    0
    2023年07月30日

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