鈴木麻純の一覧
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ユーザーレビュー
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大事だからこそ独占したい、相手に裏切られるのが怖くて試そうとする気持ちは分かるが、彼女の考えていることはえげつないし、理解できない。
物語の主人公は、彼らが幸せなときに終わるから幸せなのだと聞いたことがあるが、物語の中の世界から出ることをやめた彼女は幸せなのだろうか「青髭」。
太郎という名前ながら
...続きを読む太郎らしい働きのなかった太郎が初めて話に絡み始めた。家を守るためとはいえ、さすがにそれは酷過ぎるのではないか。
丑雄の推測も間違ってなかったし、辰史が龍のように振舞おうとしている姿が、今を見ると想像できない「邯鄲の夢」。
Posted by ブクログ
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読む人を選びそうな作品。
各々の話自体に救いはないが、元々復讐や報復なんてそんなものだと思うから、幸せな終わりなんてありえないと思う。
どう見ても被害者に非はないし、加害者の方が悪なのだということは分かるが、報復をするのであれば自らも悪に手を染めたも同然だから完全に被害者の立場に立つことはできない
...続きを読むし、相応の代償が必要だということだろうか?
それでもその金額は高すぎる気がするが……。
目には目を歯には歯をとはよく言うが、逆に言えばお金さえ払えば復讐を代行してくれるのだからそれはそれでましなのかもしれない。
一番好きなのはピノッキオの話。
「ハッピーエンドがハッピーエンドである所以は、人生の絶頂で語ることが止められているからだ」という言葉が印象的。
確かにどんな御伽話も英雄譚も主人公が王子様と結婚したり、悪者を倒したりしたところで話は終わっていて、その後の彼らがどうなったかなんて語られているものはないように思う。
(少なくとも自分はパッと出てこない)
ちなみにブルーフェアリーとはピノキオを人間に変えた妖精のことらしい。
彼のことをブルーフェアリーと形容するなんて悪趣味としか思えない。
Posted by ブクログ
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確かに鍾馗の言うことは間違ってはいないし、信太郎の言い分も分からなくはないと思うからこそ複雑な問題なんだと思う。
身に覚えがないとは言い難いので気を付けたい「姥捨て山」。
一部を切り取ればハッピエンドだが、文香にしたら救いがない気がする。
権力のある酒乱は厄介という教訓を残した「打金磚」。
いっ
...続きを読むそ彼のように自由気儘に生きることができたらベストではなくともベターな人生であったとか思いながら死ぬことができるのかもしれない。
自分は嫌いじゃないし、このようなキャラクターは創作物の中にいるのであれば、むしろ好きと言えるのかもしれない。
彼女があそこまで彼を憎んだのは、遊びだと割り切ることもできないくらい彼のことを愛していたからだと思うと、陳腐な言い方だが、何て罪な男なのだろう。
元となった作品の方も、とても印象的なものだった「ドン・ジュアン」。
ちなみにドン・ジュアンというのは英語読みであり、伝説の色事師の出身地であるスペイン語での読みはドン・ファンで、英語のwomanizerと同じ意味らしい。
Posted by ブクログ
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恵子のしたことは間違いなく犯罪だが、美樹が望んだ報復も恐ろしい。
幸福の代価であるとはいえ、警察ですら分からなかったものにそんな大金を払うわけないと自分は思うが、当事者となれば話は変わってくるのだろう。
悪い魔女と可哀想な子供たちではなく、親切な老婆と彼女を貶めた残酷な子供たちという構図は新鮮であり
...続きを読む、とても印象的。
もうこの物語をただの御伽話としては読めなそう「ヘンゼルとグレーテル」。
どちらも子供との幸せな生活を望んでいただけなのに、どこで二人の明暗を分けてしまったのだろうか。
因果応報とはいえ、自らの子供を守るために他人の子供を傷つけて結果的に自分の子も守ることができないだなんてやるせない。
母親の執念が恐ろしい「隅田川」。
どちらもメリーバッドエンドだったり、救いのない話だった。
Posted by ブクログ
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流石に女子高生にも非があるように思うのだが、痛い目を見ないとわからないとでも思ったのだろうか…。
すこし幻想的でエロティックであったように思う。
知人割引にしても四十万円は高すぎる「サロメ」。
老婆の人生には同情も覚えるが、因果応報と言われてしまえば反論することはできない。
しかしそれでもかわいそ
...続きを読むうに思えてしまう。
手段が目的になってしまうのは結構多いと思う。
何かを手に入れるために努力した結果、本当に大事なものを忘れてしまうことはしたくないと思った。
他人からの純粋な善意ですら素直に受け取ることの出来なくなった彼女は死んでもなお救われないのだろうか「かえる取りの女」。
辰史にも子供時代があったという当たり前の事実が新鮮に感じた。
Posted by ブクログ
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