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Posted by ブクログ
読む人を選びそうな作品。
各々の話自体に救いはないが、元々復讐や報復なんてそんなものだと思うから、幸せな終わりなんてありえないと思う。
どう見ても被害者に非はないし、加害者の方が悪なのだということは分かるが、報復をするのであれば自らも悪に手を染めたも同然だから完全に被害者の立場に立つことはできないし、相応の代償が必要だということだろうか?
それでもその金額は高すぎる気がするが……。
目には目を歯には歯をとはよく言うが、逆に言えばお金さえ払えば復讐を代行してくれるのだからそれはそれでましなのかもしれない。
一番好きなのはピノッキオの話。
「ハッピーエンドがハッピーエンドである所以は、人生の絶頂で語ることが止められているからだ」という言葉が印象的。
確かにどんな御伽話も英雄譚も主人公が王子様と結婚したり、悪者を倒したりしたところで話は終わっていて、その後の彼らがどうなったかなんて語られているものはないように思う。
(少なくとも自分はパッと出てこない)
ちなみにブルーフェアリーとはピノキオを人間に変えた妖精のことらしい。
彼のことをブルーフェアリーと形容するなんて悪趣味としか思えない。
Posted by ブクログ
短編集。
「赫夜姫」感想
自分に好意を寄せてくれている男がいる。
一緒に食事をして映画を観る。くれると言うからプレゼントだって受けとる。
してもらうばかりでは気がひけるから、たまには寝てやることもある。
好きでもないのにデートをした。プレゼントを拒まなかった。
だから不実だと責められても仕方がないのか。千尋には理解できない。
一緒にいたいと言ったのは相手。
欲しいと言ったら勝手にプレゼントをくれたのも相手。
強要したことなんて一度もなかったのに。
何故恨まれなくちゃならないのか。
自分に都合のいい解釈をしながら生きている。
たまに誰かとぶつかることがあっても、いつだって悪いのは相手で自分じゃない。
千尋のような人間は、きっと失敗しても何ひとつ学べないんだろうな。
せっかく自分が成長するチャンスなのにもったいない・・・と思いながら、けっこう私も自分に都合のいい言い訳をしていることがある。
自分自身をみつめ、自分自身を知る。
自分のことなんて、いちばん知っていそうで、本当はいちばんわからない存在なのかもしれない。
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