自由なサメと人間たちの夢

自由なサメと人間たちの夢

594円 (税込)

2pt

“さて、私は死にたい。心の底から死にたい”死に憧れ、リストカットを繰り返す女が病院で遂に決断。(「ラスト・デイ」)冴えない男が事故で手を切断。新型の義手で力を持った男は、悪者を倒す英雄に憧れ、夜の街に。すると、集団リンチの現場に遭遇し!?(「ロボット・アーム」)自堕落なキャバ嬢は、自分を変えるために憧れのサメを飼う。(「サメの話」)一行目から魅了される毒気と物語センスが炸裂する短編集。

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自由なサメと人間たちの夢 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ずいぶん前に読みました。
    サメの話が好きでした。スタンド・バイ・ミーのエンドロールと同じくらい泣きました。個人的な体験なので、その程度がどれほどかが誰かに伝わるかは、わからないですけど。
    記憶もおぼろげです。自分にもサメがいれば良いなと思ったはずです。色々順応していくことに疲れたときに、何がダメで何

    0
    2024年02月01日

    Posted by ブクログ

    夢がテーマの短編集ですがどの切り口も今まで読んだどの本にも属さない斬新さを感じました。当初は巻頭の「ラスト・デイ」の毒気に当てられて読み進めてよいかどうか迷いましたが杞憂でした。「彼女の中の絵」のほっこり感、とても心地よかったです。

    0
    2020年04月05日

    Posted by ブクログ

    人生のベストエンドに詰んでる人達がグッドエンドかもしれないルートを進んでいく様を見守るようなお話でした。どうしようもないけれど確かに救いがあると感じました。自分の事をゴミ屑だと思っているような人間ほど突き刺さる話であるような気がします。全てのお話に共感ポイントがあって1冊まるごと好きにならざるを得ま

    0
    2020年03月04日

    Posted by ブクログ

    「サメの話」と「水槽を出たサメ」が好き。
    時間はかかるかもしれない、失った時間は取り戻せないけどそれでも自分らしく前を向こうって思える作品。
    怖かったはずのサメが愛おしくて頼もしい存在に感じる。  

    0
    2024年07月10日

    Posted by ブクログ

    文通友達さんとの読書会の課題本としていただいた本です。初めましての作家さん。
    面白かったです。始めに収録されている「ラスト・デイ」の最初の一文から惹き付けられました。
    消えたかったり、現実から逃避していたり、という、なんだか近しい病んだ人々…と思ってしまいましたが、「サメの話」「水槽を出たサメ」がと

    0
    2019年03月23日

    Posted by ブクログ

    第一話の語り手が死にたがりの厨二病だったので一度積んだ。そこを越した先は読みやすい。やはり一番良かったのはタイトルのサメが登場する第6話と7話。喋るサメの一人称が「吾輩」という発想がいい。

    0
    2023年01月15日

    Posted by ブクログ

    色々なお話が入った短編集。
    ちょっと物悲しいような雰囲気が全体的に漂ってるテイストが多め。
    ややヤンデレな感じもあるけど、そこからゾッとしたりちょっぴり前向きに頑張ろうと思える1冊。
    最後の連作短編に出てくるサメがイケメンだった。
    古いビルの一室を借り切って、サメを飼うというのはなんだかロマンがあっ

    0
    2022年02月25日

    Posted by ブクログ

    真っ先に抱いた感想は「メンヘラっぽい」。
    この短編集の登場人物たちも、作者も、この本を気に入る読者たちも。
    これは馬鹿にしているわけではない。
    人間の心を描写する必要のある小説というものにおいて、「メンヘラ」というのはとても現代らしい扱うべき対象だと思う。

    「メンヘラ」というネットスラングは最近で

    0
    2020年10月07日

    Posted by ブクログ

    以前読んだアンソロジーの「行きたくない」を読んで気になった渡辺優さんの短編集。
    社会で上手く生きられず、どこか歪んだ人たちの願望が凝縮されている。妄想、空想と現実が交わる日々から少しずつ現実で自己を取り戻すまでの描写が良かった。

    0
    2020年04月11日

    Posted by ブクログ

    サメだ…!

    帯に納得である。
    短編集ではあったけど、その数の分だけの人生と、彼らの追う夢を見た気がした。あとサメ生も。

    0
    2019年10月02日

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