三田誠広の一覧
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ユーザーレビュー
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続編ではないと後書きに書いてあるがこの作品を先に読むと難しい言い回しや時代背景が簡潔すぎるので月に恋するを読んでからの方がわかりやすい。
西行は頼朝が幕府を作る頃まで生きていて時代の渦に巻き込まれている。
4章では西行自身が体験した事ではなく聞いた事を書いてある。
ここまで自分がのめり込んで読むと
...続きを読むは思わなかった。1日かけて読む。
Posted by ブクログ
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良一、徹也、直美
大切な人を決して忘れないために生きていく。
生きていたい。と強く願っていた人のために生きていく。
Posted by ブクログ
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中学生の時読んでいたら、もっと自分ごとのように感じたに違いない。今高校生になって読んだが、中学生の時感じていた、言葉に表し難い焦燥感、不安、どこか自分だけが取り残されているような、逆に自分はきっと誰とも違うものになるんだ、でももがいてももがけない、そんな危うい感じがヒリヒリするほど伝わってきて、読ん
...続きを読むで良かったと思った。
歳をとっても、この本を読めばまたこの気持ちを思い出せるだろう。
文体が単調で最初は動きがないけれど、入院少女の直美が出てきて、良一がピアノのことで逡巡しているところあたりから、かえって単調だけど無駄のない美しい描写が読んでいて心地良かった。
徹也との同盟、直美の儚い、けど強い姿と熱い想いは胸が熱くなった。
進路、親、友情、淡い恋、生と死、全て詰まっているのに、読後感が清々しい音楽を聴いた後のようだった。
Posted by ブクログ
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特別に親しくしていない同級生からの頼みを引き受けたことで、入院している少女とであった中学3年生の主人公。
高校受験を控えているなかで、普通科の公立校に進学するか、音楽学校を受験するかで悩んだり、そもそもピアノを練習している意味を改めて考えさせられたり、「自殺」について考えたりと「ザ・思春期」の真った
...続きを読むだ中にいます。
少女は悪性のリンパ腫で余命いくばくもなく、彼女との触れ合いの中で、主人公の「演奏」への理解が深まる様子から「生きること」の意義を見出したことを描き出す著者の想像力に感心させられました。
1990年の本ということで、今から30年も前に書かれた作品でありながら、中学生の不安定な日常(なにか他者とは異なる自分ならではの存在になりたいと思いつつも、結局は何物でもない、という自己嫌悪に陥ったりする様子)は、時代が変わっても共通の悩みなのだな、と再認識させられる物語でもあります。
他者を理解することは、その付き合いの長さだけによるものではなく、また同年代でなくとも(たとえば親と子ほど年が離れていても)可能だということも描かれていますし、何より主人公の内面の描写が緻密で繊細なところがこの本の魅力だと思います。
ケータイやスマホなどの道具がなくとも、その「古さ」を感じさせない作品でした。
「恋愛小説」と紹介されていましたが、いわゆる「甘さ」のある小説ではありません。主人公は自分が傷つきたくないという思いから、少女とは距離をとることもしばしばです。ただ、相手のことを意識すること、ありのままの姿を受け入れること、そしてそのことを通して成長する様子は清々しい読後感でした。
Posted by ブクログ
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実存と構造について説得的な解説がなされているというよりはどちらかというと文学の本で、前半は面白かったが、後半はノーベル賞作家の話ばかりぐだぐだしているいわゆる文学にありがちな権威主義の生き写しのような本だった。この本に限らず、「そろそろ、やめませんか。ノーベル賞の話するの。」と私はずっと思っている。
...続きを読むこの手の構造主義と実存主義に関する論考はもうほぼほぼ出尽くしていて、やり尽くされているので、ブッカー賞作家の話とか、もっと独特の権威主義の匂いのない文学観が読みたかったなぁ。文学や実存主義・構造主義の入門書としては申し分ないと思う。ただ、中世の農民受けしたファンタジー主流の文学観についてちらっと触れているので、こんにちのナーロッパ趨勢の文学観やトルーキンの存在などを絡めた包括的な話との関連で読むと、また新しい視点にはなると思う。そういう意味では「つまらない本」だが取りようによってはなろうと実存主義の歴史をも包括し得る可能性を秘めたポテンシャルのある本のように感じた。加えて、志賀直哉の『暗夜行路』に構造主義を見出していたのは面白いと思った。
Posted by ブクログ
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