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激動の平安末期を舞台に、保元の乱から“阿修羅”となって、戦乱の世を眺めてきた西行。平清盛、源頼朝らに出会い、諸行無常を思い、歌を詠む……。渾身の書き下ろし歴史小説。
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Posted by ブクログ
続編ではないと後書きに書いてあるがこの作品を先に読むと難しい言い回しや時代背景が簡潔すぎるので月に恋するを読んでからの方がわかりやすい。 西行は頼朝が幕府を作る頃まで生きていて時代の渦に巻き込まれている。 4章では西行自身が体験した事ではなく聞いた事を書いてある。 ここまで自分がのめり込んで読むと...続きを読むは思わなかった。1日かけて読む。
西行の生涯を、歴史的事実にとらわれず、ファンタジーとして描き切っている。西行、後白河院、平清盛、源頼朝ら時代や宗教観を交えて、見事に表現している。 宗教的、時代背景が、今様や和歌として、ぞくぞくするくらいに、心に響く。
同じ著者の「西行 月に恋する」の待賢門院への恋心を描いた若き日の西行のイメージが読みすすむたびに強く感じられる。 源平の戦いは、全てが係累の血に覆われている。戦乱の時代、フィクサーとして暗躍する西行。 遊びをせんとや生まれけん 戯れせんとや生まれけん そして、老齢の西行は 竹馬を杖にもけふは...続きを読むたのむかな われはあそびを思い出(い)でつつ そんな心境を持って、あの歌があるのだろう。
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阿修羅の西行
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三田誠広
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