三田誠広のレビュー一覧

  • 星の王子さまの恋愛論

    Posted by ブクログ

    2024/06/21
    ずっと買ったままにしてたけど積読消化しなきゃと思い読んでみたらもっと早く読んでおけば良かったと。
    三田誠広さんと言えば「いちご同盟」が読書感想文の課題本だったりおすすめ本によく登場するので有名ですが、こうした数多くの人に読まれている本の解説もされているのは驚きました。
    星の王子さまを最初読んだ時は何となーく読んでしまって「あー、なんか不思議な話だなー」くらいにしか思ってなかった考える力が不足していた読者の1人ですが、この解説本をちゃんと読んでから読めば良かったなと思いました。
    基本的にはサン=テグジュペリがこの星の王子さまという本を生み出すに至った彼の人生観や恋愛観、一生

    0
    2024年06月24日
  • いちご同盟

    Posted by ブクログ

    三田誠広の代表作。
    この小説の一部分は、中学の国語の時間に読んだ事があります。
    初めて、初めから読みました。
    中学生が主人公の作品ですが、主人公の心情や、不安等は大人になった僕でもリアルな感じがしました。
    高校受験、母親との距離感、友達との付き合い方、初めての恋等、子供から大人になる為の通過儀礼等が良く描かれていたと思います。

    0
    2024年01月10日
  • いちご同盟

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一回読んだことあったけど忘れて買っちゃった
    病気になる前は勝気で活発な女の子だったであろう直美が病気にどんどん体を蝕まれ、精気を失っていくのが読んでて辛かった。生きようと思っても死のうと思っても何の選択もできず結局機械に生かされ、最後は人の手によって殺される直美、平凡な人生を生きながら死ぬこともしない良一、やけになりあっけなく事故死する下馬、社会に絶望しばかやろうと残して自殺した15歳の少年…様々な登場人物の絡みの中で死ぬとはなにか生きるとはなにかについて考えさせられる。
    直美は両親にとっては永遠の思い出であり、彼らを繋ぎ止めるものである。それが残る限り生きてた証みたいなものはあるのかな、

    0
    2023年07月06日
  • 阿修羅の西行

    Posted by ブクログ

    続編ではないと後書きに書いてあるがこの作品を先に読むと難しい言い回しや時代背景が簡潔すぎるので月に恋するを読んでからの方がわかりやすい。

    西行は頼朝が幕府を作る頃まで生きていて時代の渦に巻き込まれている。
    4章では西行自身が体験した事ではなく聞いた事を書いてある。
    ここまで自分がのめり込んで読むとは思わなかった。1日かけて読む。

    0
    2023年01月22日
  • 実存と構造

    Posted by ブクログ

    実存と構造について説得的な解説がなされているというよりはどちらかというと文学の本で、前半は面白かったが、後半はノーベル賞作家の話ばかりぐだぐだしているいわゆる文学にありがちな権威主義の生き写しのような本だった。この本に限らず、「そろそろ、やめませんか。ノーベル賞の話するの。」と私はずっと思っている。この手の構造主義と実存主義に関する論考はもうほぼほぼ出尽くしていて、やり尽くされているので、ブッカー賞作家の話とか、もっと独特の権威主義の匂いのない文学観が読みたかったなぁ。文学や実存主義・構造主義の入門書としては申し分ないと思う。ただ、中世の農民受けしたファンタジー主流の文学観についてちらっと触れ

    0
    2021年07月28日
  • 日本仏教は謎だらけ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    歴史を知るとどうしても踏み込めない所がある
    宗教について知らないことがありすぎるのだ

    一歩整理できた気がする φ(.. )メモメモ
    六波羅密 悟りの境地を得る実践方法
    布施:所有欲を断つ(寄進)
    持戒:戒律のパンピーは守るべきレベル
    忍辱:既存宗教からの批判を耐え忍ぶ
    精進:日本人大好き、常に努力を重ねる
    禅定:精神統一し静かな境地を維持
    般若:言葉では表現できない知恵を得る

    たとえば
    比叡山学僧の栄西(臨済宗)は形骸化を
    した天台宗再興目的で天台山へ行く
    帰り道南宋で流行りの禅宗を学びました

    禅は禅那の短縮形(サンスクリット語の
    ディヤーナの音写が禅那)
    奈良時代は僧侶を禅師と呼ぶよう

    0
    2021年01月27日
  • 永遠の放課後

    Posted by ブクログ

    2021/01/05
    この本も読み返すのが10年ぶりだったかと思う。中学生や高校生ではなく、大学生の悩む様子が描写されているのが面白いなと思いました。
    中学のときに街に転校してきた笹森タケシ、ギターが弾けることがきっかけで仲良くなった杉田、学級委員の中島紗英、この3人の関係を描いた話。
    タケシには父譲りの音楽の才能があって、周囲の人からその才能を見出されていくけれど、タケシを中心として、色々な三角関係が展開されていく。
    というか、三角関係のオンパレード。三角関係の下に生まれてきて、その血は争えない…という感じ。
    決してドロドロしているわけでもなく、話の内容はすごくスッキリしていると思います。

    0
    2021年01月06日
  • 謎の空海 誰もがわかる空海入門

    購入済み

    空海

    読んでいてとても楽しいです。歴史上の人物、ことがら、あらゆるところで、納得してそうそうと思います。憧れの空海がまた、みじかに、尊敬できる存在にどんでんなっていきますありがとうございました

    0
    2020年06月25日
  • マルクスの逆襲

    Posted by ブクログ

     本書で得られた知見。
    ・トランプの大貧民ゲームは「階級闘争」と呼ばれていた。
    ・鉄のカーテンが崩壊した遠因はイタリアのサッカー中継。

    1
    2019年06月03日
  • 空は終日曇らず

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1982年の三田誠広作品。初出は『小説すばる』。
    以前に読んだのは、多分、十代の後半くらい。『やがて笛が鳴り、僕らの青春は終わる』では、人生をラグビーに例え、後悔しないように失敗を恐れずに思い切って挑戦しよう、というメッセージを感じたのに、この作品では出世に燃えながらも転落していく大手バイク会社のサラリーマンを主人公に、そんなに頑張るな、肩の力を抜けよというメッセージを感じさせる。どちらもいい話だけど、じゃあ、結局、どうしたらいいんだ、という戸惑いは、中年になって再読してみてもありました。
    『野生時代』の角川イズムか、『小説すばる』の集英社イズムか、という考えも浮かびましたが、読み解くとしたら

    0
    2018年05月09日
  • 僕って何

    Posted by ブクログ

    リアルに描写された人々の中で、主人公が青春特有の陰鬱さや不安定さと真正面から向き合うと言う話。この主人公は僕だ、そう思わせてくれるものがあった。多くの若者はそのような自身の弱さや空虚さ、変化していくがゆえの不安定な足元に恐れおののき、主義や主張や流行、常識、集団、制度で心の間隙を埋め尽くそうとする。そのような異物を自身の中に許すことの出来ない、変に潔癖な人間を描くことで、その空白というものそれ自体と初めて向き合うことが出来るのだと思う。そう言う小説だった。

    0
    2015年07月06日
  • いちご同盟

    ネタバレ 購入済み

    良かった

    文章の内容からしたら、少し古い作品ではある。
    だが、生と死の意味、中3という心が揺れる時期の子達の内容は素晴らしかった。
    主人公が最終的にどうなったかは読者次第に思える。中には苦手な方もいるかも。
    クラシック音楽や野球の事が細かく書かれてるので、知識が無いと大変かも知れない。
    主人公目線の文章なので、読み易くもなっている。

    ふと深夜アニメでこの作品が出ていたのと、過去に読んだ事がありまた読みたいと思ったからダウンロードした。
    本よりスマートフォンの方が軽いから、肩や腰に負担が来なくて良かった。

    0
    2015年02月13日
  • 鹿の王 菩薩本生譚

    Posted by ブクログ

    作者の技量もあるのだろうが、2500年も前のインドの話が、一定のリアリティーをもって現代に通じるということは驚異的だ。勿論、意識するしないに関わらず、日本人として生まれ、特異な宗教、文化の中で自然に身に付いた世界観が、そうさせるのであろう。

    0
    2015年01月15日
  • 天才科学者たちの奇跡 それは、小さな「気づき」から始まった

    Posted by ブクログ

    「天才科学者の奇跡」4

    著者 三田誠広
    出版 PHP文庫

    p12より引用
    “それでも建設は続けられ、明らかに傾いていて、さらによく見
    るとバナナのように微妙に湾曲した奇妙な塔が完成した。”

     小説家である著者による、歴史に名を残す科学者達の業績につ
    いて記した一冊。
     アルキメデスからアインシュタインまで、誰でも一度は見聞き
    したことがあるであろう偉人たちについて書かれています。

     上記の引用は、ピサの斜塔についての一文。
    傾きかけたところで、誰もやり直そうとは言わなかったのでしょ
    うか。予算や工期などの制約で、そうも行かなかったのかもしれ
    ないなと思いましたが、傾いた塔を作り上げた職

    0
    2012年12月19日
  • 僕って何

    Posted by ブクログ

    あまり自発的に考えをもたない流されやすいタイプの人間には、幸いなことに? そいつを引っ張ってくれるような人間が逐一現れてくれるという、運の良い時代の話。ただ自我を自答しながら進む展開は素晴らしかった。

    0
    2012年02月13日
  • 実存と構造

    Posted by ブクログ

    実存と構造はコインの裏表。
    神に替わる指針を求め続けてきた近代西洋哲学の歴史を
    非常にわかりやすくダイジェストしている。

    難解と思っていた実存主義と構造主義の大枠を理解するのに
    最適なテキスト。

    日本においての構造主義的な文学の担い手として
    大江健三郎と中上健次が紹介されている。

    読書を通して思考を深めるための手引きのひとつとして役立つだけでなく、
    単純に読み物としても楽しめた。

    0
    2011年09月22日
  • 天才科学者たちの奇跡 それは、小さな「気づき」から始まった

    Posted by ブクログ

    科学者たちがどうやって生きて、発見したか。

    いろいろな科学者たちの関連性も書かれていて、とても興味深いです。

    人間はいろんな性格の人たちがいるけど、この科学者たちは本当に楽しい。

    0
    2011年09月17日
  • 父親学入門

    Posted by ブクログ

    著者の三田誠広さんは、自分の父親のことを尊敬しているようである。尊敬できる父親を持ち、自分の子供との接し方を考えている。自分は、ここまで子供との接し方を深く考えてきただろうか。子供は自分に付属するものではなく、一人の人間であることを忘れずに、接してきたつもりだ。尊敬される父親になれているだろうか。

    0
    2014年11月13日
  • パパは塾長さん 父と子の中学受験

    Posted by ブクログ

    お父さんは芥川賞作家。
    次男を駒東に合格させるまでの家庭学習の様子が描かれています。
    昭和の終わり頃のことなのでデータは古いですが、パパ塾の様子がよく分かる、いい本だと思います。

    0
    2010年08月23日
  • 永遠の放課後

    Posted by ブクログ

    主人公が大学生にしては大人すぎると思いましたが、幼少の孤独な生い立ちから、自分を愛してくれ守ってくれる人がたくさんできたのがよかった。とくにお父さんがよかったです。

    0
    2010年08月22日