三田誠広のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2024/06/21
ずっと買ったままにしてたけど積読消化しなきゃと思い読んでみたらもっと早く読んでおけば良かったと。
三田誠広さんと言えば「いちご同盟」が読書感想文の課題本だったりおすすめ本によく登場するので有名ですが、こうした数多くの人に読まれている本の解説もされているのは驚きました。
星の王子さまを最初読んだ時は何となーく読んでしまって「あー、なんか不思議な話だなー」くらいにしか思ってなかった考える力が不足していた読者の1人ですが、この解説本をちゃんと読んでから読めば良かったなと思いました。
基本的にはサン=テグジュペリがこの星の王子さまという本を生み出すに至った彼の人生観や恋愛観、一生 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一回読んだことあったけど忘れて買っちゃった
病気になる前は勝気で活発な女の子だったであろう直美が病気にどんどん体を蝕まれ、精気を失っていくのが読んでて辛かった。生きようと思っても死のうと思っても何の選択もできず結局機械に生かされ、最後は人の手によって殺される直美、平凡な人生を生きながら死ぬこともしない良一、やけになりあっけなく事故死する下馬、社会に絶望しばかやろうと残して自殺した15歳の少年…様々な登場人物の絡みの中で死ぬとはなにか生きるとはなにかについて考えさせられる。
直美は両親にとっては永遠の思い出であり、彼らを繋ぎ止めるものである。それが残る限り生きてた証みたいなものはあるのかな、
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Posted by ブクログ
実存と構造について説得的な解説がなされているというよりはどちらかというと文学の本で、前半は面白かったが、後半はノーベル賞作家の話ばかりぐだぐだしているいわゆる文学にありがちな権威主義の生き写しのような本だった。この本に限らず、「そろそろ、やめませんか。ノーベル賞の話するの。」と私はずっと思っている。この手の構造主義と実存主義に関する論考はもうほぼほぼ出尽くしていて、やり尽くされているので、ブッカー賞作家の話とか、もっと独特の権威主義の匂いのない文学観が読みたかったなぁ。文学や実存主義・構造主義の入門書としては申し分ないと思う。ただ、中世の農民受けしたファンタジー主流の文学観についてちらっと触れ
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Posted by ブクログ
ネタバレ歴史を知るとどうしても踏み込めない所がある
宗教について知らないことがありすぎるのだ
一歩整理できた気がする φ(.. )メモメモ
六波羅密 悟りの境地を得る実践方法
布施:所有欲を断つ(寄進)
持戒:戒律のパンピーは守るべきレベル
忍辱:既存宗教からの批判を耐え忍ぶ
精進:日本人大好き、常に努力を重ねる
禅定:精神統一し静かな境地を維持
般若:言葉では表現できない知恵を得る
たとえば
比叡山学僧の栄西(臨済宗)は形骸化を
した天台宗再興目的で天台山へ行く
帰り道南宋で流行りの禅宗を学びました
禅は禅那の短縮形(サンスクリット語の
ディヤーナの音写が禅那)
奈良時代は僧侶を禅師と呼ぶよう -
Posted by ブクログ
2021/01/05
この本も読み返すのが10年ぶりだったかと思う。中学生や高校生ではなく、大学生の悩む様子が描写されているのが面白いなと思いました。
中学のときに街に転校してきた笹森タケシ、ギターが弾けることがきっかけで仲良くなった杉田、学級委員の中島紗英、この3人の関係を描いた話。
タケシには父譲りの音楽の才能があって、周囲の人からその才能を見出されていくけれど、タケシを中心として、色々な三角関係が展開されていく。
というか、三角関係のオンパレード。三角関係の下に生まれてきて、その血は争えない…という感じ。
決してドロドロしているわけでもなく、話の内容はすごくスッキリしていると思います。
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購入済み
空海
読んでいてとても楽しいです。歴史上の人物、ことがら、あらゆるところで、納得してそうそうと思います。憧れの空海がまた、みじかに、尊敬できる存在にどんでんなっていきますありがとうございました
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Posted by ブクログ
ネタバレ1982年の三田誠広作品。初出は『小説すばる』。
以前に読んだのは、多分、十代の後半くらい。『やがて笛が鳴り、僕らの青春は終わる』では、人生をラグビーに例え、後悔しないように失敗を恐れずに思い切って挑戦しよう、というメッセージを感じたのに、この作品では出世に燃えながらも転落していく大手バイク会社のサラリーマンを主人公に、そんなに頑張るな、肩の力を抜けよというメッセージを感じさせる。どちらもいい話だけど、じゃあ、結局、どうしたらいいんだ、という戸惑いは、中年になって再読してみてもありました。
『野生時代』の角川イズムか、『小説すばる』の集英社イズムか、という考えも浮かびましたが、読み解くとしたら -
ネタバレ 購入済み
良かった
文章の内容からしたら、少し古い作品ではある。
だが、生と死の意味、中3という心が揺れる時期の子達の内容は素晴らしかった。
主人公が最終的にどうなったかは読者次第に思える。中には苦手な方もいるかも。
クラシック音楽や野球の事が細かく書かれてるので、知識が無いと大変かも知れない。
主人公目線の文章なので、読み易くもなっている。
ふと深夜アニメでこの作品が出ていたのと、過去に読んだ事がありまた読みたいと思ったからダウンロードした。
本よりスマートフォンの方が軽いから、肩や腰に負担が来なくて良かった。 -
Posted by ブクログ
「天才科学者の奇跡」4
著者 三田誠広
出版 PHP文庫
p12より引用
“それでも建設は続けられ、明らかに傾いていて、さらによく見
るとバナナのように微妙に湾曲した奇妙な塔が完成した。”
小説家である著者による、歴史に名を残す科学者達の業績につ
いて記した一冊。
アルキメデスからアインシュタインまで、誰でも一度は見聞き
したことがあるであろう偉人たちについて書かれています。
上記の引用は、ピサの斜塔についての一文。
傾きかけたところで、誰もやり直そうとは言わなかったのでしょ
うか。予算や工期などの制約で、そうも行かなかったのかもしれ
ないなと思いましたが、傾いた塔を作り上げた職