三田誠広のレビュー一覧

  • いちご同盟

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    中学三年生、受験や将来の夢、恋愛、漠然とした不安、何も悩んでなさそうで実は一番多感なのは15歳なのかもしれない。
    病気を患った少女の運命が引き逢わせた3人の恋愛と友情、生と死の物語

    これ読んだことある人は是非 #四月は君の嘘 も読んでほしいなぁ

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    2024年03月28日
  • いちご同盟

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    中学三年生の良一は、自殺とピアノについて考える受験生。ある日野球部エース徹也を通じて、重症の腫瘍で入院中の美少女・直美を知る。三人は徐々に親しくなっていくが、直美が突然良一に言った「あたしと心中しない?」繊細な少年の日の恋愛と友情、生と死を情緒的に描いた作品。
    野球のシーンとピアノのシーンが作品の中で長くてそこは退屈に感じたけど、特に後半の薄氷の上を歩くような緊迫感の中の三人の関係の揺れ動きが目を離せなかった。のでこの評価。この年齢って綺麗で危うい脆さを孕んでる気がする、そしてそれが綺麗に描かれてる。

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    2024年02月26日
  • いちご同盟

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    生きるとは何かを中学生の視点から描いているが、自分にも重なる部分が多く、あらためて生きることについて考える機会を与えてくれた。
    ストーリーの秀逸さに加えて、メッセージ性や思考を働かせる意図が込められていて好みの作品だった。

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    2024年01月15日
  • いちご同盟

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    ネタバレ

    北沢良一
    徹也に試合のビデオを撮るように依頼される。日々、ピアノのレッスンをしている。自殺について考えている。

    羽根木徹也
    野球部のエース。良一の同学年で人気者。

    北沢孝輔
    良一の弟。遠くの私立中学に通っている。
    成績優秀。マーラーが好き。

    船橋
    良一と同じクラス。野球部でキャッチャー。通称は「番長」。

    東山
    ショート。陸上部にも入っている。
    俊足好守好打、さらに勉強でも秀才と非の打ち所が無い。

    上原直美
    徹也の幼なじみ。小学校から私立の女子校に通っている。足に腫瘍があり切断し入院中。徹也に連れられて来た良一に恋心を抱く。

    和泉
    直美が入院している病院の看護婦。

    良一の母
    自宅で

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    2023年11月07日
  • いちご同盟

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    中学三年生の北沢良一は同年代の自殺した少年について考えるなど人生に厭世観を持っていた。そんな時、同学年の野球部のエースである羽根木徹也を通じて、重症の腫瘍で入院中の上原直美を知る。直美は自分のおかれた境遇にもめげずに懸命に生きようとする。直美や徹也に会うことによって良一の人生観が変わっていく。

    ↑↑↑Wikipediaより

    【むりして生きていても 
    どうせみんな 死んでしまうんだ
    ばかやろう】

    十一歳で命を絶った少年が 飛び降りたアパートの壁に残したメッセージ。

    良一はたびたび そのアパートを訪れ 少年が飛び降りた13階から下を覗き込む。

    中学3年生の夏。受験、友情、恋。

    良一は悩

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    2023年10月20日
  • ワセダ大学小説教室 書く前に読もう超明解文学史

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    著者は母校の早稲田大学で「小説創作」の講師を務めており、そこでの講義を本にまとめたのがワセダ大学小説教室シリーズ。本書はその三冊目にあたる。純文学を書きたい若者のために近代日本文学の変遷を学ぶことで、創作に活かしてほしいというものである。著者は「文学史を学べばアイディアは無限」と語る。もちろんそんな野心のない人にも読み物としてじゅうぶんに面白い。「ものすごーくわかりやすく説明します」と述べるように、硬くないので文学史のおさらいとしても、楽しく読めるだろう。

    あくまで団塊世代の著者の目を通した文学史なので、日本文学の東西の横綱に大江健三郎と中上健次を選ぶなど違和感もあるかも知れないが、この世代

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    2023年10月02日
  • いちご同盟

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    進路や恋愛の悩みで一杯一杯になる学生時代の辛さを軽やかに書いている本。中学生から高校生に読むことを強く勧める一冊

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    2023年08月19日
  • いちご同盟

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    中学3年生の北沢良一は、幼い頃からピアノを習っていたが、自分の進路を決めかね、もやもやとした毎日を過ごしていた。そして、自殺した小学校5年生の少年のニュースについて、彼は度々考えるようになり、少年の自殺した現場を訪れる。
    そんなある日、良一は、同級生の野球少年、徹也の頼みで、重い病気を患った同い年の女の子、上原直美に出会う。死を目前とした少女との交流を通して、良一は、生きていく決意を固める。

    直美の言葉を前に、言葉を失う良一の姿が、印象的だった。
    「可能性がある人がうらやましい。自殺のことを考えるなんて、贅沢だわ」
    「まだ、自殺のこと、考えてる?」
    「あたしと、心中しない?」
    音楽の道に進ん

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    2023年08月10日
  • いちご同盟

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    ちょうど鳥肌が立ったタイミングで終わり、終わり方いかついと思った。
    タイトルはあまり気に入らないけど、内容はほとんど主人公の胸の内の言葉で進むのに飽きなくて良かった。

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    2023年06月24日
  • 永遠の放課後

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    流れるように読んだ。
    ドロドロ展開はなく、、
    3章の終わり、紗枝が不意にぼくの腕をつかんだシーン。
    全てがここに詰まっていたと思う。
    永遠の放課後の名の通り、青春時代を共にした人たちとは永遠にあの頃の気持ちのままでいられたらいいな、そういうもんなんだろうなと思った。
    でも2人が社会貢献で海外が〜ってのはちょいと綺麗すぎる。

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    2023年06月05日
  • いちご同盟

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    思春期の心が、丁寧に優しく描かれている。まるで自分がそこにいるかの様に思えた。
    うまく言葉で言い表すことができないが、友情といえ単語一つにおさまる話ではなく、それぞれの気持ちがバランスをとって話が展開していく。
    主人公の北沢が、ベートーヴェンの田園を弾くシーンは、本当に音楽を理解し、殻を破ったんだなと感じた。
    直美が、病気になったから、あなたと出会った。この運命に感謝すべきなのか、というシーンは、本当につらい。病気にならなければ出会わなかった、病気になったから出会った。
    時代を、超えて読み継がれて欲しい。

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    2023年01月20日
  • いちご同盟

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    中学生の息子に勧められて読んだ一冊。
    主人公の環境は、こんなにお互いに無関心すぎる家族があるんだろうかとさびしくなってしまった。自殺にどうしても目が向いてしまう感覚、いちご同盟の意味、直美との出会いでその後も生きていこうと強く思えたこと、良い読後感だった。

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    2022年12月28日
  • いちご同盟

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    ネタバレ

     直美の病気が悪化し、死んでしまうと分かったのにその死を悲しむのではなく、直美のおかげで互いに繋がれたという考え方が美しいと思った。

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    2022年12月26日
  • 夫婦って何? 「おふたり様」の老後

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    実際にこの年代になって、常々感じていることが言語化されていて、「そうそう!それそれ!」と思いながら読んだ。
    あまりにも自分の気持ちを代弁してくれているので、不覚にも新書を読んで泣いてしまった。
    15年ほど前に書かれているので、少し古いな、と感じる部分もあったが、定年を迎えた夫婦が共に、心も身体も健やかに過ごせるヒントが満載だった。

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    2022年10月11日
  • 僕って何

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    この時代も今も、若者は思うのだ、僕って何。
    あれから30年、オジサンも思う、俺って何。
    でも女性は若者も中年も、今も昔も、精神的に大人な強さを感じます。

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    2020年11月14日
  • 僕って何

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    2020/07/26
    いちご同盟とかがよく読書キャンペーンで取り扱われていることが多い三田さんの本です。初版が発行されたのが、確認したら1980年で、自分が生まれてすらいないじゃん!という感じです。案の定、この小説の主人公の生活の中心になっていったのは学生運動。歴史の授業とかニュースの特集とかでしか聞いたことないような言葉がたくさん出てきたぞ…と思いました。
    この頃の大学生の人たちは本当にこんなことして暴れまくっていたんだろうか?大学ってそんな危険な場所だったのだろうか…と気になることもありつつ、主人公はなんとなく学生運動に巻き込まれ、そこで女の人と出会い同棲することになり、学生運動から追われ

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    2020年07月26日
  • 阿修羅の西行

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    西行の生涯を、歴史的事実にとらわれず、ファンタジーとして描き切っている。西行、後白河院、平清盛、源頼朝ら時代や宗教観を交えて、見事に表現している。
    宗教的、時代背景が、今様や和歌として、ぞくぞくするくらいに、心に響く。

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    2020年03月14日
  • 道鏡 悪業は仏道の精華なり

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    以前に読んだ、三田誠広の本が面白かったので、こちらも読んでみました。
    題材としては実在の人物を扱っていますが、フィクションの部分も多分にあるのだろうな、と思いながら、読み進めました。

    とはいえ、ポイントとなるところは、史実を押さえているはずなので、これはこれで、歴史の一つの解釈として成り立っていると思います。
    少なくとも自分には、納得できる部分が多々ありました。

    道鏡については、個人的に気になる人物なので、他の人が書いた本も読んでみたいと思います。

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    2020年01月16日
  • 春のソナタ

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    2019/8/10
    いちご同盟とか永遠の放課後の内容をあまり深く思い出せないので、今度もう一度読んでみようかなと思いますが、春のソナタはサブタイトルに純愛編とあるけど、結構主人公の直樹は重い一面に直面しているような気がします。
    もしかしたら色々と葛藤して自分について考えることが青春であり、純愛なのかもしれません。
    主人公は小さい頃からバイオリンをやっていて結構うまいっぽいのですが、音楽の知識はさっぱりわからなくても、心情の表現を演奏の仕方とかそういうのに重ねて書かれているので音楽を通しての気持ちのやりとりがこんな感じなのかなーと読んでて新鮮でした。
    主人公と親しくなる、あるいは親しくなりそうな

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    2019年08月10日
  • 十七歳で考えたこと

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    この本を購入したのは、大学1年生の時
    年は、著者が描いた世代と同じくらいだったのではないかと思う。

    著者の自伝的エッセイ

    高校生時代に、1年、東京拒否をした経験を持つ著者、
    当時を振り返りながら、その時の、想い、感情、状況、孤独とやりきれなさを書き下ろした1冊

    自分の高校生時代を思い出しながら、考えながら読んだ1冊

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    2018年10月28日