三田誠広のレビュー一覧

  • 星の王子さまの恋愛論

    Posted by ブクログ

    星の王子さまが好きなら最低2人の翻訳版を読むことをお薦めします。この著者は星の王子さまの翻訳もしています。内藤あろうさん、池澤夏樹さん翻訳版を読まれた後により理解したなら読むべき本です。

    0
    2010年03月27日
  • ワセダ大学小説教室 深くておいしい小説の書き方

    Posted by ブクログ

    読んでいて楽しくて、それでいて印象に残るような小説とはどんなものか、実際にかつて早稲田で行われた授業の内容らしい。
    テクニック云々ではなくて、もっと根本的な小説とは何か,文学のみならず哲学なども引っ張り出して説明している。

    *深い小説を書くならば、深く読まねばならぬ。
    →歴史を知らなければならないし、主人公以外の登場人物にも焦点を当てて読む。
    *小説を書くには理論も知らねばならぬ。
    →実存主義についてわかりやすく説明している。
    *小説には「型」が用意されている。
    構造主義について。
    *ドストエフスキー「罪と罰」からみる、深さとおいしさ。
    *いかに現代社会にコミットするか。

    0
    2009年10月04日
  • マルクスの逆襲

    Posted by ブクログ

    タイトルに惚れた。そして、久しぶりに面白いな〜と思う新書でした。

    昨年から資本主義の限界が見え始めた今の時代についにマルクスの逆襲が始まる!
    ということで、前から少し興味のあった「まるくす」君についての本を読んでみました!

    とか言ってホントに全く知らなかったのですが、マルクスについて、マルクス主義の歴史について、マルクス主義の日本での影響、そして今後の影響について詳しく書かれており、マルクス入門としては(あくまで新書レベルですが)かなり良いのではないかなと思いました。

    マルクス経済について細かく語るのではなく、その概要と影響について書かれているので非常に一般向けで良いと思いました。学術的

    1
    2009年10月04日
  • 春のソナタ

    Posted by ブクログ

    いちご同盟でかなりきゅんきゅんしたもんで、同じ作家さんの本を買ってしまいました。
    おもしろいです。

    いちご同盟の主人公はピアノ、春のソナタの主人公はバイオリン。
    この人の作風には音楽が入るのですかな? まだ2つしか読んでないからたまたまってのもあり得るかもだけど。

    相変わらず冷めてます主人公。そしてなんてモテてやがる羨ましい!

    0
    2009年10月04日
  • わたしの十牛図

    Posted by ブクログ

    《本当の自分》を見付ける手がかりに「十牛図」を用いましょうという内容です。
    「実用書」にカテゴライズしたけれど、良かったかしら。
    「十牛図」とは禅(特に臨済宗)の教科書のようなものです。
    《本当の自分》を探す様を、牛を追い求める若者の姿に例えています。
    仏教の話だけでなく、物理学や生物学の話も出てきて面白かったです。

    ちなみに、この本を借りた動機は、『こんなツレでゴメンナサイ。』という本で、
    ツレさんが十牛図の本が役に立ったと書いておられて興味を持ったからです。

    【心に残った言葉】
    ・空(くう)。
    ・諦観。
    ・ほどほどの距離を保つ。
    ・この世界はテレビの空きチャンネルみたいなもの。
     何も

    0
    2009年10月04日
  • いちご同盟

    Posted by ブクログ

    「生」「死」に敏感な年頃を中心に、恋心や受験など中学生が抱える問題もおり込まれ、「生きる」とはどういうことかを考えさせられる本です。

    0
    2009年10月04日
  • 漂流記1972 上

    Posted by ブクログ

    全共闘時代の末期、連合赤軍が引き起こした浅間山荘事件を題材に書かれている。浅間山荘事件は、三田作品に何度も登場するもの。事件の詳しい内容を知らずとも、引き込まれる。

    0
    2009年10月04日
  • 鹿の王 菩薩本生譚

    Posted by ブクログ

    同じように信仰のない宗教でも、イエスキリストについては結構知っていても、菩薩については意外と知らない。
    コレ読んで、信じるとか信じないとかじゃなく、人として、凄いと思った。

    0
    2009年10月04日
  • 吾輩はハスキーである 愛犬物語

    Posted by ブクログ

    愛犬ハスキー、名前は「リュウノスケ」。リュウノスケに振り回されるさえない中年の話?この人のエッセイは本当に面白い。思わず笑ってしまう。犬好きじゃない人も、思わず犬を飼ってしまうかもしれない・・・

    0
    2009年10月04日
  • トマトケチャップの青春

    Posted by ブクログ

    作者自身の自伝的小説。ここに出てくる子供二人の個性はキョーレツ。特に次男!その後の成長っぷりもキョーレツなんだけど・・・

    0
    2009年10月04日
  • ウェスカの結婚式

    Posted by ブクログ

    長男がスペイン人のお嬢さんと結婚。結婚式のためにスペインまで旅行に行った中年男三田さん自身の旅行記。
    もう、本当にユニーク、面白い。グチグチ文句言ったり子供みたいに感動したり慌てふためいたり・・・かわいいおじさんです!

    0
    2009年10月04日
  • パパは塾長さん 父と子の中学受験

    Posted by ブクログ

    次男の中学受験に取り組む三田さん自身の話。
    ほとはらも中学受験経験者。とかく悪く言われがちな小学生の受験勉強だが、やったことない人にとやかく言われたくない!ほとはらは人生であのときが一番勉強していて楽しかったし、そのときの勉強が一番人生で役に立っている!という気持ちを代弁してくれている本で、大好き!!

    0
    2009年10月04日
  • いちご同盟

    Posted by ブクログ

    初めて、三田さんの作品を読んだ。
    感情と描写をこんなにも滑らかに言葉にできるのか、タッチが柔らかくて控えめなこにこんなに引き込まれるのに感激した。

    特にピアノを弾くシーン、何度か読み返してしまった。他も読んでみたい!

    0
    2025年07月18日
  • いちご同盟

    Posted by ブクログ

    中学生の時に実家の本棚にあったので読んだ。読みやすかった。最後の方、ビニールカーテンの向こうとの最後の会話に泣いた。こんな恋愛がしたいと思う気持ちと、こんな悲しすぎる思いはしたくないという気持ちが入り混じった。
    心通わせることが出来る恋愛に憧れた。

    0
    2025年07月09日
  • 道鏡 悪業は仏道の精華なり

    Posted by ブクログ

    道鏡について興味があり、参考までに読んでみました。面白かったし、道鏡についてのイメージの補足にもなったが、まだ分かっていないことも多いのであくまでも作者の想像の域を出ないことを踏まえた上で勉強になりました。また道鏡といえば、宇佐八幡宮神託事件で有名だが、これは人によって様々な解釈がなされているので、作者の解釈が自分自身の考えの一つの指標になったと思う。

    0
    2025年04月14日
  • いちご同盟

    Posted by ブクログ

    うーーーーん、何と言ってよいのか。
    本棚にずっと前からあり読んだ記憶がなく読んだ本。
    自分の過去の経験から、こういう風に最期を迎える話は少し引く。羽根木徹也、北沢良一、生きろ。

    0
    2024年11月23日
  • 春のソナタ

    Posted by ブクログ

    音楽は感じるものですが、言葉にされた細やかな描写は凄いなと思いました。
    音楽に対する造詣が深いのだと思います。
    物語は淡々と進んで行くのですが、何か心地よいものも感じました。
    主人がクールでいつもモテるんですよね。

    0
    2024年10月27日
  • 星の王子さまの恋愛論

    Posted by ブクログ

    「星の王子様」への三田誠広さんの熱が伝わって来る本でした
    もう少し若い時に読んでいればもっと感動できたと思いました
    それでも十分に楽しむことができました
    不登校になった三田さんに手紙を書いた奥さまと結婚なされたエピソードは、素敵だなと思いました
    私も「星の王子様」から影響を受けて生活しています
    私の妻は王子様の薔薇だと思っています
    「星の王子様」は何度も読みたくなる本だと思いました

    0
    2024年06月05日
  • いちご同盟

    Posted by ブクログ

    透明感のある文体で「生」と「死」について考えさせられる作品。
    間に挟まれる野球やピアノの描写さえも緻密で美しく繊細に描写される。儚いガラス細工みたいな作品でした。
    主人公の北沢が思春期の自分を見ているようで親近感が湧きました

    0
    2024年05月21日
  • いちご同盟

    Posted by ブクログ

    四月は君の嘘。に出てきた、かをりちゃんが読んでいた小説。

    むりをして生きていても
    どうせみんな
    死んでしまうんだ
    ばかやろう

    どうせいつか死ぬことが分かっていても、未来のことは不安になるし、悔やまれる過去もたくさんある。今に集中して生きることで不必要な不安に押し潰されないように生きたい。

    自分の将来を知りたい気持ちもあるけれど、結末が分かって、それを辿るだけの人生はなんだかつまらない気もする。それにたとえ不安だとしても想像できる未来があるだけ幸せなのかなと思ってみたり。

    0
    2024年05月03日