三田誠広のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
読んでいて楽しくて、それでいて印象に残るような小説とはどんなものか、実際にかつて早稲田で行われた授業の内容らしい。
テクニック云々ではなくて、もっと根本的な小説とは何か,文学のみならず哲学なども引っ張り出して説明している。
*深い小説を書くならば、深く読まねばならぬ。
→歴史を知らなければならないし、主人公以外の登場人物にも焦点を当てて読む。
*小説を書くには理論も知らねばならぬ。
→実存主義についてわかりやすく説明している。
*小説には「型」が用意されている。
構造主義について。
*ドストエフスキー「罪と罰」からみる、深さとおいしさ。
*いかに現代社会にコミットするか。 -
Posted by ブクログ
タイトルに惚れた。そして、久しぶりに面白いな〜と思う新書でした。
昨年から資本主義の限界が見え始めた今の時代についにマルクスの逆襲が始まる!
ということで、前から少し興味のあった「まるくす」君についての本を読んでみました!
とか言ってホントに全く知らなかったのですが、マルクスについて、マルクス主義の歴史について、マルクス主義の日本での影響、そして今後の影響について詳しく書かれており、マルクス入門としては(あくまで新書レベルですが)かなり良いのではないかなと思いました。
マルクス経済について細かく語るのではなく、その概要と影響について書かれているので非常に一般向けで良いと思いました。学術的 -
Posted by ブクログ
《本当の自分》を見付ける手がかりに「十牛図」を用いましょうという内容です。
「実用書」にカテゴライズしたけれど、良かったかしら。
「十牛図」とは禅(特に臨済宗)の教科書のようなものです。
《本当の自分》を探す様を、牛を追い求める若者の姿に例えています。
仏教の話だけでなく、物理学や生物学の話も出てきて面白かったです。
ちなみに、この本を借りた動機は、『こんなツレでゴメンナサイ。』という本で、
ツレさんが十牛図の本が役に立ったと書いておられて興味を持ったからです。
【心に残った言葉】
・空(くう)。
・諦観。
・ほどほどの距離を保つ。
・この世界はテレビの空きチャンネルみたいなもの。
何も