【感想・ネタバレ】マルクスの逆襲のレビュー

あらすじ

かつてマルクスは、一つの世代を丸ごとかかえ込むほどのブームを巻き起こした。しかし、その後は過去の遺物と化し、社会主義国家もすでにほぼ崩壊している。だが今、資本主義もまた行き詰まりを迎え、日本でも格差が拡大し、社会のなかに自分を位置づけて生きがいを感じることが、難しくなってきている。マルクスが仕掛けた謎を考える意味は、むしろ高まってきているのだ。時代の熱狂を体験した作家が、現代日本の再生に向けて、マルクスの謎を読み解く。

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Posted by ブクログ

 本書で得られた知見。
・トランプの大貧民ゲームは「階級闘争」と呼ばれていた。
・鉄のカーテンが崩壊した遠因はイタリアのサッカー中継。

1
2019年06月03日

Posted by ブクログ

タイトルに惚れた。そして、久しぶりに面白いな〜と思う新書でした。

昨年から資本主義の限界が見え始めた今の時代についにマルクスの逆襲が始まる!
ということで、前から少し興味のあった「まるくす」君についての本を読んでみました!

とか言ってホントに全く知らなかったのですが、マルクスについて、マルクス主義の歴史について、マルクス主義の日本での影響、そして今後の影響について詳しく書かれており、マルクス入門としては(あくまで新書レベルですが)かなり良いのではないかなと思いました。

マルクス経済について細かく語るのではなく、その概要と影響について書かれているので非常に一般向けで良いと思いました。学術的に学ぶ人にはたぶん物足りないのではないでしょうか?

前から気になってた全共闘とか革マル派とか、ワードだけ知ってて中身を全然知らないワードの理解や流れが把握できたので満足でした。
「宗教は麻薬」と唱えたマルクスそのものが宗教のようになってしまった皮肉、なぜ人があそこまでマルクスにはまったのか、その時代を経験した筆者ならではの視点でかなり詳しく書かれているので面白かったです。

しかしやっぱり資本主義を生きてきた僕からすると、ちょっと理想的すぎやしないかと思ってしまいます。実現への道は本当に遠い気がしますが、なんか筆者がうまいこと言ってた気が・・・忘れたけど(笑)
あと、やっぱりこういう本を書くだけあって筆者は共産よりの人で、小泉首相を批判しまくってたのが面白かったです。インチキカリスマ政治家の郵政民営化が気に入らないそうです。結構良い政策だと思いましたが、今となってはどうなのでしょうかね?

これをきっかけに、ちょっと政治チックな本を読んでいけたらいいな〜と思いました。
非常に勉強になった一冊でした。

1
2009年10月04日

Posted by ブクログ

唯物史観のリポートに役に立つかなと読んでみた。
噛み砕いて、体験をもとに(著者がこちこちのマルクス主義者だったわけじゃないが)書かれてるだけあって、読みやすいし中立的。
八十年代後半生まれとしては、マルクスというだけでなんか怖いような、キワもののような気がしていたのだが、…そんな人間むけの本かも。
タイトルはこんなだけど、「今こそマルクス!」という本ではない。今私たちができること・すべきこととして述べていることも、極めて穏健。
面白かった。

1
2011年03月28日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
マルクスが予言した資本主義の末路!?
かつて人びとを熱狂させ、急速に色褪せたマルクスの思想。
しかし、世界的大不況のもとで日本に貧困が広がり、雇用の安定が損なわれた今こそ、マルクスの問いに立ち返るべきだ。
経験を交えて語る。

[ 目次 ]
序章 なぜマルクスなのか(マルクスは魅力的? マルクスはイワシの頭? マルクスは大貧民の味方? マルクス主義はまちがっていた?)
第1章 マルクスの時代背景(マルクスってどんな人? マルクスの思想って何? マルクス主義は科学的か? 貧富の格差はどこから生じたか? 人間にとって自由って何? 大貧民はいかにして救われるか)
第2章 日本のマルクス主義(日本共産党って何? 過激派はどこから来たか?
若者はなぜ過激になるのか? 大学は何のためにあるの? マルクスは殺人を容認する? 赤軍派はなぜ一線を越えたのか?)
第3章 マルクスは敗北したのか(挫折感って何? もう一つの社会主義? 日本はマルクス主義国家?日本的控訴経済成長の秘密? いまや日本は大貧民国家? 会社はコミュニティー?)
終章 マルクスの逆襲(マルクスの夢の再現? これからの日本をどうする? 無国籍資本が世界を崩壊させる? いまこそマルクスの出番?)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

1
2014年10月26日

Posted by ブクログ

2009/05/17。
帯に「マルクスの≪答え≫を学ぶな! その≪問い≫に学べ」とある。
1時間をあれば読めそうだ。

1
2009年10月04日

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