三田誠広のレビュー一覧
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題名の「愛の・・・」とは想像も出来ないストーリー。私の大学時代は学生運動が下火になった時。でも何と無く分かる気がする。恋愛もストイックだったよな。
本当は「僕って何」のような、ちょっと甘くて切ないストーリーをイメージしてたけど、昔の虚しさが蘇るような作品。Posted by ブクログ -
この人の小説はみな説明ゼリフみたいな抑揚のない言葉を登場人物たちに喋らせる。リアリティに欠ける一方で、なぜかその言葉だけに集中出来て逆に胸をうつ表現に鳴っている気がする。親友の彼女が好きなことを寸でのところで留まっている自分が好きなだけだった。納得できるPosted by ブクログ
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権力争いの時代に違うところで生きた西行法師の物語。中宮への言いようのない思慕を全面に押し出すことなく、理性的に彼女とその彼女の大切なものを憂え支えた姿が印象的だった。ただし妻子を捨てたのはちょっと残念。
三田誠広の世界。大変読みやすい。Posted by ブクログ -
「親鸞」を読んで仏教に興味を持ったので、わかりやすい解説本はないかと探していたら題名が目についたので買って読んでみました。なぜ三田誠広が仏教なのか? はよくわかりませんが、冒頭の「大乗仏典は楽しい、面白い!」ということから始まり、かなり楽しく面白く、またわかりやすく読めます。仏教の歴史からいろいろな...続きを読むPosted by ブクログ
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読書好きな人全般にオススメできる本。文学史を様々な国の背景を絡めてテンポのよい説明を展開しているので非情に分かりやすく、読み進めるうちに読むべき、または読みたい小説がどんどん蓄積されていく。作家のために書かれているが、これを読むだけで文学史っておもしろいんだと思うことができ、それだけでも収穫。個人的...続きを読むPosted by ブクログ
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なんとなく本屋で手に取った1冊。
作者の三田誠広が高校の先輩なので読んでみました。
今まで読んだ小説の中で1番感情移入できたように思います。
泣かしにかからないのがよかったです。
久々に本を読んで鳥肌がたちました。Posted by ブクログ -
別に小説を書く気はないのですが、三田さんの天気のよい日は小説を書こうが面白かったので読んでみました。小説家を志している人の世界が垣間見えました。へ~!!(古・・・)というような指摘されないとわからない、小説家にとって大事な観点が提示されていて、この観点は読者として持っていても損はないな~
そんなこ...続きを読むPosted by ブクログ -
創作のために文学史を効率よく整理した書。
①ロマン主義(物語的、記号的)から自然主義へ
近代小説(リアリズム)のはしり
<イギリス>
・「ドンキホーテ」(ロマンス批判)
・「高慢と偏見」(個性的な人物)
・「嵐が丘」(ロマンス風だが同上)
<フランス>
・バルザック「人間喜劇」
・デュマ「モンテクリ...続きを読むPosted by ブクログ -
この話が、他「いちご同盟」と「春のソナタ」を含めた三作品の中で一番輝いてた。お父さんがよかったです、じんときて読んでいるこっちが嬉しくなった。バンドっていうのもいい。大好きなお話。Posted by ブクログ