あらすじ
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ぼくも登校拒否少年だった。だが、あの一年間が全ての出発点だった――30年前の孤独な高校時代の、切実な悩みを振り返り、現代のもの思う青春に語りかける、芥川賞作家の書き下しエッセイ!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この本を購入したのは、大学1年生の時
年は、著者が描いた世代と同じくらいだったのではないかと思う。
著者の自伝的エッセイ
高校生時代に、1年、東京拒否をした経験を持つ著者、
当時を振り返りながら、その時の、想い、感情、状況、孤独とやりきれなさを書き下ろした1冊
自分の高校生時代を思い出しながら、考えながら読んだ1冊
Posted by ブクログ
三田誠広さんの『僕って何?』が芥川賞を受賞したのは私が大学の時だった。それ以来,ほとんど彼の本を読んでいなかったが,『十七歳で考えたこと』というタイトルにひかれて読んでみた。
彼は高校時代一年間学校を休んだ。今でいう不登校だ。彼は文学の世界にのめり込み,本を読んで読んで読みあさった。ドストエフスキー・ツルゲーネフ・キュルケゴール・パスカル・・・。彼は文学ばかりでなく哲学書も耽読していった。
十七歳の頃,自分も不安定だった。いつも「いかに生きるか」ということと「恋愛」や「友情」について悩み,苦悶していた。だからこそ,音楽や文学そして哲学にのめりこんでいった。レベルは全然ちかうけど・・・。今,あの頃読んだ本を読めと言われてもたぶん読めないだろう。『三太郎の日記』『ジャン・クリストフ』(ロマン・ロラン),亀井勝一郎,柴田翔,福永武彦。三田さんの言うとおり,わらをもつかむ思いで本を読んでいたから,読めたんだろう。
三田さんは,一度も話したことのない女の子からもらった「帰ってきて」というバースデーカードがきっかけで復学した。その人こそ,高校の入学式の時,一目惚れした人であり,今の奥さんだという。劇的な出会いってあるんだなあ。それに比べて・・・。いや比べてはいけない。