あらすじ
大乗仏典というのは、仏教の神髄をより多くの人々に伝えるために、難解な哲学でも形骸化した戒律でもなく、面白い文学作品にして表現しようとしたものなのです。より多くの人々を悟りの境地に運んでいく大きな乗り物。それが「大乗」というコンセプトです。その乗り物を具体化したものが、文学としての大乗仏典です。ここにはユーモアとウィットがあります――<「まえがき」より>。芥川賞作家が解説する、本当は面白い仏教!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
なんかよくわからないというか、
仏教が魅力的に思えなかった。
力作であることは間違いないんだけど・・・
単行本で出してほしかった。
というのも、分量を増やせば、
もっとわかりやすかったように思うので。
Posted by ブクログ
「親鸞」を読んで仏教に興味を持ったので、わかりやすい解説本はないかと探していたら題名が目についたので買って読んでみました。なぜ三田誠広が仏教なのか? はよくわかりませんが、冒頭の「大乗仏典は楽しい、面白い!」ということから始まり、かなり楽しく面白く、またわかりやすく読めます。仏教の歴史からいろいろなお経の意味(描いている世界)まで、へーっと思うことが筆者独特の親しみやすい語り口で書かれていて、難しく感じる部分はありません。最後の章が「超解明『般若心経』早わかり解説」となっていて、わずか262文字のお経の意味を少しずつ順に解き明かしてくれて、何となく般若心経を唱えたり写経したりしてみたくなります。