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Posted by ブクログ
読んでいて楽しくて、それでいて印象に残るような小説とはどんなものか、実際にかつて早稲田で行われた授業の内容らしい。
テクニック云々ではなくて、もっと根本的な小説とは何か,文学のみならず哲学なども引っ張り出して説明している。
*深い小説を書くならば、深く読まねばならぬ。
→歴史を知らなければならないし、主人公以外の登場人物にも焦点を当てて読む。
*小説を書くには理論も知らねばならぬ。
→実存主義についてわかりやすく説明している。
*小説には「型」が用意されている。
構造主義について。
*ドストエフスキー「罪と罰」からみる、深さとおいしさ。
*いかに現代社会にコミットするか。
*登場人物の「対立」が必要。
うーん、一番印象的だったのはやっぱり構造と実存のバランスのあたりかなぁ。
「人々に望まれている小説の型というものがある」ような台詞が、恩田陸の小説に出てきたのを思い出す。
「愛は障害があると燃える」から、「ロミオとジュリエット」のような話がうまれたわけで。
この「型」を現代風に味付けすると「愛の流刑地」みたいに不倫の話になどになるんだろうなぁ。
あとやっぱり必要なのは「多面性」だよね。主人公以外の登場人物を生き生きと描いてほしい。
そして同じ人間でも、片一方は天使、片一方は悪魔…じゃないけれど、矛盾する思いを抱えていて、それをうまく書いていると「深く」なる…納得!
エリート街道まっしぐらの男が、女におぼれるとかいいよね(「舞姫」思い出した)
ドストエフスキーの「罪と罰」を読んでから読むとさらにわかりやすいとおもわれます。
小説好きなら読んで損はない本!
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