あらすじ
「隠された原理を見出したい」「もっと深く真理を探究したい」……。科学者たちのそうした願いが、ときに信じられないような奇跡を呼び起こした。「何かがおかしい」という直感を得て、何時間も揺れるシャンデリアを見続けたガリレオ。リンゴは落下するのに、なぜ月は落下しないのかという問いを、真剣に考え続けたニュートン。静電気というよくわからないものを、カエルの脚を使ってその存在を証明したガルバーニ。エンドウマメの遺伝には細かい法則があるのではないかという仮説を立て、それに挑み続けたメンデルなど、神秘の扉を押し開いた男たちは信じがたい努力と驚くべき執念でもって偉大な発見をなしえた。本書はそうした偉大な科学者たちが、小さな気づきをどのようにして独創的な着想に変え、世紀の大発見に結びつけたかを描いたヒューマンドラマである。世紀の発見の裏側に隠された、天才科学者たちの意外な素顔が見えてくる本。
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Posted by ブクログ
「天才科学者の奇跡」4
著者 三田誠広
出版 PHP文庫
p12より引用
“それでも建設は続けられ、明らかに傾いていて、さらによく見
るとバナナのように微妙に湾曲した奇妙な塔が完成した。”
小説家である著者による、歴史に名を残す科学者達の業績につ
いて記した一冊。
アルキメデスからアインシュタインまで、誰でも一度は見聞き
したことがあるであろう偉人たちについて書かれています。
上記の引用は、ピサの斜塔についての一文。
傾きかけたところで、誰もやり直そうとは言わなかったのでしょ
うか。予算や工期などの制約で、そうも行かなかったのかもしれ
ないなと思いましたが、傾いた塔を作り上げた職人たちは報酬を
もらえたのだろうかと心配してしまいます。
今現在お世話になっていない人は無い、科学の偉大な発見ばか
りなので、ありがたい気持ちで読むことが出来ました。
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