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仕事を失い、酒に酔った夜。20歳のリンコは河原で野宿する謎の美青年リュウセイに出会う。楽してお金が欲しいというリンコに、彼が紹介した奇妙な仕事、それはこれまでの労働の概念を変えるものだった。自称ヒキオタニートのリュウセイに振り回されっぱなしのリンコだったが、彼には驚くべき秘密が――。漫画喫茶、アパレルショップ、IT業界など、時給800円で頑張る人々を描く連作短編集。
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Posted by ブクログ
学歴詐称して漫画喫茶で働く青年。そんな青年にかき回され、警察に厄介になる店長。怪しげなファッションリーダー。それに感化されるアパレル店員。農家に怪しげなキノコを持ち出す元バンドマン。それに多額の借金を背負わされる自分に自信のない女子大生。。。 いずれも現代にもよくいる設定と思わせるリアルさがさす...続きを読むがである。登場人物が微妙に次のストーリーに絡んでおり、短編集としての醍醐味を存分に楽しめる作品だったと思う。
ユルく明るく、でも底冷えのする冷静さでかかれた時給800円の生活‥と思いきや、最終話が効いている。 人を妬んだり羨んだりする気持ちがなければ(つまり人を蔑む気持ちがなければ?)、人生はもっと生きやすいのに。
彼の名を始めて知ったのは、ニコニコ生放送の、何らかのゲストで出演していたのを目にしたからだった。見た目も服装もホストの様な人並み外れた雰囲気で、話しがとても上手く、要領を得ていて、そして極めつけがその名前だった。後になって調べてみると、彼の著作はとてもマニアックなのだなという印象だった。なので、本作...続きを読むを手に取った時も、労働小説と見せかけた、どこか講談社メフィストやハヤカワの様なメタでマニアックな偏った内容のものなのだろうな、とそう予見していた。 しかし、読んでみると、普通の、時給800円で働く人々(またその環境を描いた)の姿があった。拍子抜けし、しかし何か物語に惹きつけられ、時には惰性に読み飽き、読み終え、感じたものは生き辛さだった。作者の背景(職を転々としている)、作者の生きた時代(バブル崩壊直後の氷河期世代)が滲み出ていた。どこか影がありつつも、優しく照らされる作中の空気は、何とも言い難い。
庶民の苦悩と生き方を代弁してくれている本にゃん みんな「がんばれ」と応援したくなる気持ちと、「もうそんなにがんばらなくていいょ」という気持ちが交差するにゃん やっぱり、どうせ働くなら、ワクワクする仕事がしたいと思ったにゃん
さいごに持ってこられた話のおかげでいい感じにまとまってるけど、読んでて大半は……なんだこれ。って感じだった…いや、でも働いてたらあるあるだと思う。今現在ニートだから、最終話を読んで就活頑張ろうって気になったけど、仕事してる時の自分がよんだらどう思ったんかな。
時給800円で働く人たちの短編集。正直、ほとんどの話が妙なリアリティと後味の悪さであまり好きになれなかったけど、最後のネットワークの王子様読んで、あー、なるほどってなった。文調が軽過ぎるけど、話の真髄は好きかな。
ニコニコ時給800円、社会全体から俯瞰すれば、いわゆる底辺の若者たちばかりが出てくる。 月給18万円の漫画喫茶店長と、そこに入ってきた東大法科大学院生のバイトくん。 ショッピングセンターのアパレルショップで働く、体育会系のノリだけで服を売る女の子たち。 パチンコ屋のオーナーだった父が亡...続きを読むくなり、会社を退職した後に店を引き継ぐ息子と、前科持ちばかりが揃ったバイトたち。 元バンドマンだが鬱になってしまって嫁の実家に転がり込んだ先で始めた農業で苦闘する夫婦。 そして最終話、宅配会社の仕分けをしていたバイトのリンコが河川敷で出会ったヒキオタニートのホームレス青年、リュウセイと奇妙な生活を始める。 元々リュウセイはあるゲーム会社の立ち上げメンバーで500億円の資産があったのだが、自分が面白そうだと思った事業に悉く失敗して文無しになる。 それは普通の人から見れば失敗にしか見えない。しかし、本人からすれば楽しかったから問題ないのだ。 「そもそも貨幣経済は信用という土台の上に成り立つ砂上の楼閣だ」 「問題は、この世の中に存在するほとんどのものがカネで買えることだ。だからみんなカネを欲しがる。ならば、答えは簡単だ」 「カネで買えないものを増やせばいい」 「それが楽しさだ。楽しさはカネとは無関係だ」 すべてのモノ、コトに値札を付けるのが資本主義だ。愛はカネで買える。 カネでなんでも買えるということ言う人たちがいるこの世界で、じゃあカネを持ってない人たちには価値はないのだろうか。 カネは無いけど、楽しさがある。 この小説に出てくる人たちは底辺ばかりで、どうしようもない底辺ばかりだ。 なのに、どこか楽しそうだ。もうどうしようもない、これ以上何もできない、そんな悲壮感は伝わってこない。 どうしようもない状況でも、それを肯定してくれる救いのある小説が、同じ経験を共有する同世代から発信される。 そういった薬のような小説が、この時代に必要とされているのかもしれない。
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