生馬直樹の作品一覧
「生馬直樹」の「偽りのラストパス」「夏をなくした少年たち(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
中一と小六の姉弟が誘拐され、身代金の受け渡しには失敗し犯人は消え失せるも二人は無事保護される。母親はシングルマザーで夜二人だけでコンビニに行かせたところを誘拐されたことを、過激発言が売りのコメンテーターが激しく非難したことから母親バッシングが起こる。その後母親が廃ビルから転落死し、二人は養護施設に引き取られた。それから七年後、そのコメンテーターが刺殺される。誘拐事件の捜査に当たっていた刑事が二人を訪ねると、不穏な置手紙を残し彼らは行方をくらましていた。誘拐事件と殺人は関係があるのか?姉弟はどこへ消えたのか、そして誘拐事件の犯人は誰なのか。
ミステリーを軸に様々な社会問題を孕んだ話だった。
シングルで子どもを育てるのは苦労が多いというのは重々承知はしている。特に低所得世帯ならなおさらだろう。が、夜間に子どもだけで出かけさせるというのは良くないと思う。もちろんそれで特定人物をバッシングはしないけど。なければ我慢させなきゃいけないし、低所得といいつつ気軽にコンビに使うのもどうよ?正直こっちはお高いコンビニアイスなんて横目で我慢だし、焼肉食べ放題だって「いつも」なんて枕詞は絶対につくほどは行けない。そういうとこだぞ、と思ってしまう私も「心無い刃」を向けないように気を付けなければと思う。
肝心のミステリーの展開の方はなかなか面白かった。人物の感情表現に奥行きがあればもっと引き込まれたと思う。なぜか全員好ましくないタイプに見えてしまう。そんなことでポイントの「苦手」発言は私もそうなのでスルーしてしまったし、園長が姉弟の前で字を書かない描写がどこかで入っていれば尚良かったんじゃないかな。