生馬直樹のレビュー一覧

  • 誘拐の代償

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    読みやすくて面白かった。目を背けたくなる様なシーンもあったけど優しさや人情もあったり他の作品も読みたいと思った。

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    2025年10月20日
  • 連鎖犯

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    己の欲を満たす為なら社会的弱者をも利用する者達に怒り心頭の読後。

    発端は7年前の誘拐事件。
    夜間、コンビニへ買物に行った中1と小6の姉弟が連れ去られる。

    二人は無事に生還するものの、シングルマザーの母親は、親としての責任を問われコメンテーターやSNSから猛烈なバッシングを受け、その直後廃ビルから転落死してしまう。

    月日は流れ、件のコメンテーターが他殺体で発見される。
    単純な復讐物語かと思いきや、誘拐事件の裏側に隠された悪なる連鎖に怒りと哀しみが収まらない。

    社会問題を随所に絡ませながらミステリとしての読み応えも十分。

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    2023年02月18日
  • 連鎖犯

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    ネタバレ

    すごいどんでん返しでめちゃめちゃ面白かった!!
    犯人の予想が全くつかなかったし、色々な人が色々な所で関係を持っていて、どんどん伏線回収されていって読んでいて気持ちよかった。
    シングルマザーだったり、養護施設の寄付金のお話だったり、世の中のお金についても学べた。

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    2022年03月27日
  • 誘拐の代償

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    最悪な環境の中でも似たような境遇の友達と出会い、親友と共に世界を正していく決意をした少年3人の青春ストーリーかと思いきや……
    いっかりとミステリだったし、しかも事件の真相は予想外だった。
    前に読んだ「雪と心臓」も好きだったのもあって期待していたけれど、期待していた以上で大満足です。

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    2025年03月23日
  • 連鎖犯

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    中一と小六の姉弟が誘拐され、身代金の受け渡しには失敗し犯人は消え失せるも二人は無事保護される。母親はシングルマザーで夜二人だけでコンビニに行かせたところを誘拐されたことを、過激発言が売りのコメンテーターが激しく非難したことから母親バッシングが起こる。その後母親が廃ビルから転落死し、二人は養護施設に引き取られた。それから七年後、そのコメンテーターが刺殺される。誘拐事件の捜査に当たっていた刑事が二人を訪ねると、不穏な置手紙を残し彼らは行方をくらましていた。誘拐事件と殺人は関係があるのか?姉弟はどこへ消えたのか、そして誘拐事件の犯人は誰なのか。

    ミステリーを軸に様々な社会問題を孕んだ話だった。

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    2024年04月12日
  • 連鎖犯

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    ネタバレ

    舞台が新潟と言う事で、場所を想像しながら読めたのが良かった。
    貧困、シングルマザー、そこから連鎖する貧困。
    多くの事を考えさせられる。
    普通に暮らしていると分からないこともあるんだろう。
    事件が起きた時の無責任なバッシング、これも怖い事だな、と思った。
    何でも叩くネットやテレビ、それによって傷つく人が出てくる事を、世の中のみんなが知らないといけないなと思った。

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    2022年05月15日
  • 連鎖犯

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    ネタバレ

    貧困からくる弊害、子どもだけではどうすることもできないのが辛い
    犯人は自分を正当化するための言い訳ばかり、7年も苦しんできた姉弟のことをきちんと考えたのか
    自分のしたことに向き合うのが怖かったのだろう
    そもそも生活保護の支給を拒まれていなければもっと違ったのでは…と思ってしまう

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    2022年03月22日
  • 連鎖犯

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    新潟県で誘拐事件が発生した。被害者はシングルマザーの息子と娘。生活がキツいため、身代金は払えなかったが、事態は急変。突如、二人の子供は無事に保護されたが、犯人は分からずじまいだった。これで終わるかと思いきや、テレビでのコメンテーターによる母親に対する批判をしたことから、母親に猛烈なバッシングが始まった。そして、母親は転落死した。時は流れ、7年後、旋風を巻き起こしたコメンテーターが殺された。犯人は誰なのか?もしかして、子供が復讐したのか?当の子供は、施設に育てられ、姿を消していた。


    誘拐事件によって、人生を狂わされていく人達。
    関係者に限らず、何も関係のない人達も「言葉」を発信したことによる

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    2022年03月07日
  • 偽りのラストパス

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     ん?どういうこと!?

     途中まで読み進め、犯人もその手口も想像ついてしまった。また、その手口も説明によって読者に明かされるのではなく、もうちょっとスマートにさり気ない描写で示して欲しかったなと思いながらのラスト。
     頭の中が一気にクエスチョンマークだらけになってしまった。

     ん?ホントにどういうこと?ここで詳しく疑問を書いてしまうと完全にネタバレになってしまうので書けませんが、誰かにこのモヤモヤをほぐして欲しい(^◇^;)

     
     主人公の陽司は中学校でバスケ部。全国大会を目指すバスケ少年だ。家庭は父親を亡くし、母子家庭で弟が1人いる。
     母親はスナックで働き、そこで働く女性たちを泊めた

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    2020年12月20日
  • 偽りのラストパス

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    青春ものかと思って読み始めたが、ただの青春ものではなかった。ミステリー小説。兄弟の物語。
    母親の知り合いの息子ということで、急に金髪ヤンキーと同居することになった兄弟。それがきっかけで、いろいろ壊れていく。金髪ヤンキーも含め、みんな心に闇を抱えながら生きている。色んな事に耐えながら、もがきながら生きている。そんな物語。
    なんとなく結末は見えるけど、気になってどんどん読み進めちゃう本。映画化…あるかもな。

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    2019年04月14日
  • 誘拐の代償

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    ネタバレ

    父親が暴力団会長の陸人。虐待を受け児童養護施設で育った航。愛人殺しの罪で服役中の父親を持つ匡海。少年時代に出会った三人は誓う。自分たちが笑って暮らせる、不条理な世の中とは「真逆の世界」を実現させると。やがてヤクザとなった彼らは、地元・新潟にある大手製薬会社の社長令嬢誘拐計画を立てるが――。苦しいほどの切なさが胸に刻まれる、衝撃の長編ミステリ。

    特に期待せず何となく読んだらとてもよかった。青春、ヒューマンものだと思っていたが、後半から雲行きが変わり最後はおお!っと声が出た。ヤクザや半グレものでよく見る出生が足枷となり本人が苦しむ姿は心が痛い。匡海は航の事を歪んでいるから…と切ったが、犠牲にされ

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    2025年01月16日
  • 偽りのラストパス

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    ネタバレ

    父を亡くして以来母と弟の三人家族の『陽司』は、中学のバスケ部で全国大会へ向けて練習に励んでいた。そんな最中、母の勤めるスナックの従業員『小金井』を家に住まわせることになるが、過去に犯罪歴もあり素行の悪い彼と、陽司は度々揉めるようになる。ようやく出て行った小金井だが、弟の『良哉』に対しストレス障害を引き起こすほどの行いをしていたことを知り、激しい怒りを覚える。
    やがて小金井が公園で死体となり発見され、暴行を加えた不良仲間が捕まり、事件は終わりを迎えたに見えたが…

    早い段階で犯人は陽司ではなく弟だろうと察せられるのは、作者の書き方が良心的なのか。
    兄弟に同情してしまうほど小金井を憎たらしく描くこ

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    2023年07月18日
  • 雪と心臓

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    帆奈という女性の強さ
    そんな半身ともいえる人間を側で見て生きていると、憧れと嫉妬と、いろんな感情を抱えていくんだろうな、
    生きててよかった

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    2023年07月07日
  • 夏をなくした少年たち(新潮文庫)

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    読みやすくて少年時代の話とか面白かったんだけど、途中少し間延びする感じあり。
    ラストも偶然に偶然が過ぎるかなー。

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    2022年12月31日
  • 連鎖犯

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    12月-09。3.5点。
    シングルマザーの子供姉弟が、誘拐される。身代金は払えなかったが、何故か無事に解放される。事件後、シングルマザーに対するバッシングが。。。

    結構面白かった。姉弟の前向きな姿勢が更に良い。

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    2022年12月14日
  • 連鎖犯

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    ❇︎
    タイトル「連鎖犯」
    何がどう繋がった犯罪を指しているのか、
    想像しながら話の中に入っていきました。

    「連鎖」きっと良い言葉がたくさんあると
    思うのですが、この言葉を目にして思い描くのは
    どうしても「負」の影。

    そんな勝手な負のイメージを持ったまま
    「負の連鎖」の頭で読み始めたので、
    物語の序盤に「誘拐」「家庭環境」とみて、
    犯罪の動機に貧困とその先にある社会問題を
    単純に紐付けて読んでいました。

    それすら利用する邪な心、囚われた考え、
    歪んだ思考、家庭環境や性別への蔑視、
    表に見えない人間の思惑が交差する連鎖。

    目に見えないものに気づくことは難しいけれど、
    見えることが全てではな

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    2022年05月16日
  • 連鎖犯

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    ネタバレ

    シングルマザーの家庭で姉弟が誘拐されるという事件が起こった。
    その後、姉弟は無事に解放されるが、今度は「夜の遅い時間に二人の外出を認めた親が悪い」との母親バッシングが始まる。
    それを苦に病んだ母親はついに自殺…。
    物語は意外な展開を見せ、意外な犯人が挙げられる。

    星三つの評価は少し甘いような気もするが…。

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    2022年04月09日
  • 連鎖犯

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    貧しいながらも健気に生きる家族が
    なぜこんな理不尽な目にあわないと
    いけないのだろうと
    辛くなったり切なくなったり
    第一部から第二部の序盤にかけて
    気持ちがすごく盛り上がり
    さて、ここからどんな復讐劇が
    始まるのかとワクワクしていたら…
    つながりあう事件のいきさつや動機が
    曖昧でぼんやりとしていて
    説得力に欠けた。
    たまたまとか偶然とか
    都合がよすぎることも多すぎて
    終盤は失速してしまった。

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    2022年03月18日
  • 夏をなくした少年たち(新潮文庫)

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    帯を見て面白そうだなと思い購入。
    前半と後半の2部構成で、前半は少年時代の夏に起きた痛ましい事件、後半はある男が殺されたのを機にある刑事が故郷を訪ねていき、事件の真相に迫っていきます。
    プロローグでは、遺体安置所のシーンになり、刑事が誰かわかるものの、この段階では誰が死んだかわかりません。
    その疑問を抱いたまま、少年時代を振り返ります。
    てっきり少年時代のエピソードは少量なのかと思ったら、全体の半分だったため、後半はあっさり目かなとちょっと心配してしまいました。案の定、重めな展開にはなりますが、ちょっとアッサリ感がありました。その分、少年時代のエピソードは、少年たちの心の葛藤が丁寧に描けていて

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    2019年09月03日
  • 夏をなくした少年たち(新潮文庫)

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    第3回新潮ミステリー大賞受賞作
    新潟 弥彦山を舞台としたミステリー

    中学時代に間違った選択をしたが故に発生した事件。
    その時の選択を、ずっと引きずって生きている。
    そして、22年後、かつての仲間と再会し、事件の真相と向き合う。
    中学時代の

    一度ならず間違った選択をして、悔やんだことがある。
    しかし、中学時代、こんなに考えていた?意識して行動していた?
    中学時代の自分を振り返ってみよう。

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    2019年08月24日