死んでいない者

死んでいない者

743円 (税込)

3pt

通夜が奇跡の一夜に。芥川賞受賞作

ある秋の日、大往生を遂げた男の通夜に親戚たちが集った。
子、孫、ひ孫三十人あまり。
縁者同士の一夜の何気ないふるまいが、死と生をめぐる一人一人の思考と記憶を呼び起こし、
重なり合う生の断片の中から、永遠の時間が現出する。

「傑作」と評された第154回芥川賞受賞作に、単行本未収録作「夜曲」を加える。

解説・津村記久子

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死んでいない者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    不謹慎な時に湧き上がる非日常に対する高揚感、死者が突然この世からいなくなることへの違和感など、タブーとされてきたことをリアリティを伴って伝えている、文句なしの芥川賞受賞作

    0
    2025年10月15日

    Posted by ブクログ

    著者は1982年の生まれらしいから、これを書いたのは34歳より前になる。
    でも、34歳でこれって、ちょっと枯れすぎてない?w

    人って。
    生まれて、まずは両親や兄弟。次いで、祖父や祖母。さらに親戚や従兄弟と人間関係を広げていって。
    歩き始めると、近所の同年代の子ども、そして幼稚園の友だち。
    小学校に

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    行間に、自分の記憶が浮き上がってくる
    今はもう会えない祖父との二人だけの思い出、恋人と歩いた二人きりの道、そういうものはどちらかがいなくなったあとどこにいってしまうのだろうと考えて宇宙の塵になってしまうようでとても悲しくて涙が止まらなくなった日のことを思い出す

    それぞれの人との記憶と、その周辺のた

    0
    2025年05月16日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに大好きな小説を手に取った。3日で2回、1回目は音楽も流さずに気になるラインや凄いと思った箇所に付箋を立てつつ頁に直に書き込みもしながら、2回目はそこに流れている川のことやフィールドレコーディングするキャラクタのことも意識して水の流れる音からはじまるアルバム、吉村弘の「GR

    0
    2025年01月24日

    Posted by ブクログ

    【フレーズメモ帳】
    あれこれ詮索されることが兄はうっとうしかった。もう少し正確に言えば、あれこれ詮索された時に返す言葉を持たぬことが自分でもわかっているから、わざわざ出ていってそんな目に遭いたくなかった。

    父と母がいなくなった寂しさは、それらとはまったく別に、毎夜布団のなかのふたりを襲ってきた。そ

    0
    2025年01月24日

    Posted by ブクログ

    ある老人のお通夜に集まる親戚一同の
    どこにでもあるような風景
    親戚といっても知っているような
    知らないような
    わちゃわちゃとした感じが
    すごく共感できた
    それぞれの生き方であったり
    思いであったり
    いろいろな物語があって
    いろいろなものが交差する

    つい最近読んだ「100年の孤独」のような
    一族とい

    0
    2025年01月24日

    Posted by ブクログ

    面白い、どんどんおもしろくなっていく。
    葬式で集まる家族って、名前はしってるけどどんな人か知らない、死んだ人によって繋がってる関係、不思議な関係だよなあ。
    美之の存在がいいし、従兄弟たちが酔っ払って行って深夜になっていって、不穏な感じと清々しい感じのバランスが読んだことない感じ。

    0
    2024年02月16日

    Posted by ブクログ

    当たり前のことだけど、人間ひとりひとりにそれぞれの思考があって。当たり前のことすぎて忘れがちだけど、ぜったいに忘れてはいけないことだとおもった。ひとの考えていることを知るのはたのしい 

    たばこの煙や水の流れにそって揺蕩う記憶たち。うつくしいです...

    0
    2023年09月11日

    Posted by ブクログ

    ある老人の通夜に集まった30人近くの遺族。彼らの間を語り手を次々と変えながら物語が進む。時には今誰が語り手なのか判らなくなることも。其々の語り手に憑依しながら物語の世界を漂っている様な不思議な感覚に陥った。

    0
    2023年05月24日

    購入済み

    新たな光で照らす「生」

    ヒトは、抗うことの出来ない結末に向かい、為す術もなく生きて行く。
    そこには本来、物語は無いが、すべてを擬人化してしまう私たちは、物語を作り続ける。
    他人事のように日常は進んで行く。

    0
    2023年03月29日

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