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Posted by ブクログ
タイトルによりずっと気になっていたが、微妙に手に入りにくく読むことが叶わなかった作品ということで自分にとって愛着のある一冊ではあるけれど、これは芥川賞受賞作『死んでない者』に至るひとつの過程を読み取れるような作品だと思った。『死んでない者』は30人近い親戚がひとりの人物の死によって集まり、彼ら・彼女らの交錯する人間関係や人生観が展開される傑作で、本作はその凄みにはまだ到達していないように思われた。
だからこそ、本作に足りないものは何だったのかを考えることを通じて、小説というものの真髄に至れるような気もして、それゆえに豊かな読書体験でもあった。
Posted by ブクログ
芥川賞の嬉しいところは本が薄いこと。じゃなくて、芥川賞に関しては私が薄い本を選んでいるだけでしょか。本作は受賞作ではないけれど、選考会ではそこそこ推されていた模様。確かに芥川賞っぽい。『ボヘミアン・ラプソディ』を観てレイ・フォスターの「ジミヘンと働いたこともある俺様が」という台詞が頭に残っていなかったら、書店でこの本を手に取ることはなかったかもしれません。
19歳、原付でちんたら走った東北の旅を振り返る。東日本大震災やアメリカ同時多発テロがいかにもという感じで絡められている小説は正直言って苦手ですが、本作はとてもさりげなく、でも読者の意識の内には残るような描写に好感。
ちょうど誉田哲也の『月光』を読んだ直後だったから、同じ教師と生徒(性別は『月光』と逆)でもこんなふうに描かれていれば笑顔。美術教師と生徒がお互いの裸体モデル、しかも生徒側は仲良し2人組がフルチンで肩を組んでなんてところを想像すると可笑しい。
歳を取り、思い出さないこと思い出せない記憶は何処へ。
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