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小説家の夫と妻は、住み慣れた家からの引っ越しを考え始めた。長いつきあいの友人たちやまわりの人々、日々の暮らしの中でふと抱く静かで深い感情、失って気づく愛着、交錯する記憶。かけがえのない時間を描く、著者4年ぶりの長編小説。
「どこまでも伸びる一日。そして過ぎてみれば、たった一日。」(本書より)
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Posted by ブクログ
複数の登場人物が日常におこる普通は意識しないで見過ごしてしまうような事柄を順番に語っていく、なんとも不思議な小説です。そもそも小説なのかという思いも起こります、固定観念でかちこちにかたまった脳みそに刺激を与えるのに最適です。
夫と妻、夫の友人の窓目、けり子とそのパートナー天麩羅、八朔さんの3人家族の友人になったかのような感覚で読むことができました。しわ犬のエピソードでは夫の妻への愛を感じ、飲み会の窓目にはだらしなさに辟易しました。
途中で妻が自分が登場している小説を読み始めたときは、なんという小説だと驚きました。彼らとそのエピソードが時間と場所を四次元の世界で配置されたような、いつまでも終わりのない世界に入り込んでしまったかのような感覚になります。
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