【感想・ネタバレ】ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

ライ麦畑を捕まえてを彷彿とさせる青春小説。物語の経過の構成が素晴らしくずっと世界に引き込まれていく。日常の中の情熱、衝動。全てを飲み込んでしまうと体内が爆発しそうな青春。一気に滝口悠生に惹かれてしまいました。衝撃作。

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2018年08月07日

Posted by ブクログ

芥川賞の嬉しいところは本が薄いこと。じゃなくて、芥川賞に関しては私が薄い本を選んでいるだけでしょか。本作は受賞作ではないけれど、選考会ではそこそこ推されていた模様。確かに芥川賞っぽい。『ボヘミアン・ラプソディ』を観てレイ・フォスターの「ジミヘンと働いたこともある俺様が」という台詞が頭に残っていなかったら、書店でこの本を手に取ることはなかったかもしれません。

19歳、原付でちんたら走った東北の旅を振り返る。東日本大震災やアメリカ同時多発テロがいかにもという感じで絡められている小説は正直言って苦手ですが、本作はとてもさりげなく、でも読者の意識の内には残るような描写に好感。

ちょうど誉田哲也の『月光』を読んだ直後だったから、同じ教師と生徒(性別は『月光』と逆)でもこんなふうに描かれていれば笑顔。美術教師と生徒がお互いの裸体モデル、しかも生徒側は仲良し2人組がフルチンで肩を組んでなんてところを想像すると可笑しい。

歳を取り、思い出さないこと思い出せない記憶は何処へ。

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2019年02月22日

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