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ユーザーレビュー 神秘大通り(下) ジョン・アーヴィング / 小竹由美子 冗長で退屈だったが、最後に来て、急激にスローモーションになり、死を描ききる手腕に、この作家の精髄を見た。 意識を上下させながら、今と過去、現実と希望を交錯させる、新しい手法。 生に織り交ぜることでしか死は描けない。しかし、生の延長に死があるのではなく、 妹ルペ、ぺぺ修道士、主人公フワン・ディエ...続きを読むゴ。養親アイオワン(エドワード・ボンショー)とフロール。忘れられない人たちだ。 Posted by ブクログ 神秘大通り(下) ジョン・アーヴィング / 小竹由美子 アーヴィングらしい、長い長い小説。ファンとしては読んでるだけで幸せな気持ちで一杯になる。そんな小説。 登場人物もいつもの通り。色々な意味で不具を抱えた愛すべきキャラクターたち。そして全く予想がつかないストーリー展開とトリッキーなのに深みのある描写。アーヴィング以外にはこんな小説は書けない。 正直...続きを読む読みやすいとは言えないので初心者には全くお薦めできませんが、こういうのが好きな人はもうたまらんと思います。 Posted by ブクログ 神秘大通り(上) ジョン・アーヴィング / 小竹由美子 まず、装丁がいい。 それから、アーヴィングの個性ともいえる、同性愛者や両性愛者、障害を抱えたキャラクターなど、個性的でどこか不完全な人々が次々に登場して、ワクワクする。まるで完全な人などいないと言われているようである。 Posted by ブクログ 神秘大通り(下) ジョン・アーヴィング / 小竹由美子 死へ向かって行く現代のマニラへの旅と過去のダンプキッドからアイオワへの旅が,薬の飲み間違いなどのちょっとした状況でとても自然にあるいは唐突に切り替わって行くのが本当に巧みだ.幽霊までも含めた多彩な登場人物と万華鏡のような構成の中で,ルペが言ったように,ファン・ディエゴとルペの兄弟こそが奇跡だというの...続きを読むが,スッと腑に落ちた物語だった. Posted by ブクログ 神秘大通り(下) ジョン・アーヴィング / 小竹由美子 これまでのアーヴィングと比べて,少しストーリーが散漫な気がしたのは,固有名詞にラテン系のものが多く,頭に入ってきにくかったせいもあるのかもしれない. お話しはいつものように,普通ではないアウトサイダー達が入り乱れ,行きつ戻りつしながら,また主役級があっさり死にながら,進んでゆく.終盤でフアンディエゴ...続きを読むによってミリアムとドロシーに関してある発見がなされたあたりから,読者は話がどこに向かっていくのか徐々に気付かされ,ラストになだれ込んでゆくところは,やはりいつものアーヴィングである.訳者のあとがきによると,アーヴィングはいつも結末を決めてから本を書くそうだが,そういう目で振返ってみると納得. Posted by ブクログ ジョン・アーヴィングのレビューをもっと見る