感情タグBEST3
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冗長で退屈だったが、最後に来て、急激にスローモーションになり、死を描ききる手腕に、この作家の精髄を見た。
意識を上下させながら、今と過去、現実と希望を交錯させる、新しい手法。
生に織り交ぜることでしか死は描けない。しかし、生の延長に死があるのではなく、
妹ルペ、ぺぺ修道士、主人公フワン・ディエゴ。養親アイオワン(エドワード・ボンショー)とフロール。忘れられない人たちだ。
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アーヴィングらしい、長い長い小説。ファンとしては読んでるだけで幸せな気持ちで一杯になる。そんな小説。
登場人物もいつもの通り。色々な意味で不具を抱えた愛すべきキャラクターたち。そして全く予想がつかないストーリー展開とトリッキーなのに深みのある描写。アーヴィング以外にはこんな小説は書けない。
正直読みやすいとは言えないので初心者には全くお薦めできませんが、こういうのが好きな人はもうたまらんと思います。
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死へ向かって行く現代のマニラへの旅と過去のダンプキッドからアイオワへの旅が,薬の飲み間違いなどのちょっとした状況でとても自然にあるいは唐突に切り替わって行くのが本当に巧みだ.幽霊までも含めた多彩な登場人物と万華鏡のような構成の中で,ルペが言ったように,ファン・ディエゴとルペの兄弟こそが奇跡だというのが,スッと腑に落ちた物語だった.
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これまでのアーヴィングと比べて,少しストーリーが散漫な気がしたのは,固有名詞にラテン系のものが多く,頭に入ってきにくかったせいもあるのかもしれない.
お話しはいつものように,普通ではないアウトサイダー達が入り乱れ,行きつ戻りつしながら,また主役級があっさり死にながら,進んでゆく.終盤でフアンディエゴによってミリアムとドロシーに関してある発見がなされたあたりから,読者は話がどこに向かっていくのか徐々に気付かされ,ラストになだれ込んでゆくところは,やはりいつものアーヴィングである.訳者のあとがきによると,アーヴィングはいつも結末を決めてから本を書くそうだが,そういう目で振返ってみると納得.
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いつものとおり、アーヴィングらしい寓話です。
決して幸せとは言えない境遇、親しい人たちの予言される死、死後にさまよう幽霊などなど、ストーリーだけ追えば悲劇なはずなのに、なぜかユーモラスで哀しくない物語。
この作家さんは、本当にこういうお話がとても上手です。
あまり現実的じゃないけど、かけ離れすぎていない、この微妙な距離感。
ほっと一息つきたい方は、是非。
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アーヴィングを読み終えるといつも、あー物語を読んだなーという満足感がある。こちらはアーヴィングの中で一番好きな作品というわけではないが、どっしりとした満足感はいつも通りだ。
ちょっと、フェリーニの8 1/2を思い出したりしながら読んだ。
はい、「人生は長い障害物コース」です。。。
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熊とレスリングはないですが、猥談下ネタ+唐突な死+サーカス+無駄に長いあたりまじアーヴィング節。
人生は喜劇で、グアダルーペをよく知らなくて調べたら、ネット広告にグアダルーペ像の広告が出るようになったこと含めて。
Posted by ブクログ
アーヴィングの現代アメリカ小説。
アーヴィングらしいといえば、作家の主人公の空想や収束に向かうための旅とか盛りだくさんで、そこに宗教的な奇跡や戦争における亡霊などが絡んで、ちょっとスティーヴン・キングチックな感じもあって面白かったです。
過去の周囲の人物たちの死や現在の現実の人物たちのうっとおしさや幻想的な人物たちの淫靡さがミステリアスに絡んで長大なページ数を飽きさせませんでした。