首藤瓜於の作品一覧
「首藤瓜於」の「アガタ」「脳男」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「首藤瓜於」の「アガタ」「脳男」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
上智大学法学部卒。代表作であり、デビュー作は『脳男』。第46回江戸川乱歩賞受賞作で、映画化された。ほかに『事故係 生稲昇太の多感』、『刑事の墓場』などの作品を手がける。
Posted by ブクログ
いやいやいやいやいや、ずっとずっと良かったよ!
納得の上下巻!って感じw
タイトルの「ブックキーパー」が出てきた時には震えたし、鈴木一郎が鈴木一郎である意味が深くて感動した。
物語としては、縣がメインになることでとても読みやすい一方、どうしても「鈴木一郎」っていう絶対的な存在があるから、脆い危うい不備不足の否めない人間臭さが際立つというか、そこが鷲尾先生とも重なって、何とも言い難い。
茶屋や古代=男が強くて、女が弱いみたいな、古いしきたりみたいな押し付けはちょっと嫌だなーとは思うけども、、、
そして何より、この先まだまだ続きまっせー、縣も出まっせー!な感じは、ますます嫌だなーとは思いましたw
Posted by ブクログ
前作に比べて、グッと読みやすくなった気がする。
前作はとにかく、医学的な難しい言葉とか精神世界の話が多くてしんどかった気がするので、そういう意味で、今回のキーパーソンになっているのが、警察側の人間ってのがかなりわかりやすくなったよなーってとこよね。
上下巻で、結構早いタイミングで鈴木一郎も出てきているし、それであってもまだ全貌がわからないミステリを残した状態で下巻に臨めるのがとても良い。
アガタを未読のため、鵜飼縣の人となりが半透明のまま進んでいますが、それでも面白いのは素晴らしです。
正直いえば、ここまで重たいサスペンスは好みではないけれど、最近の購入傾向が首藤先生の影響であることは否めず、
Posted by ブクログ
首藤瓜於『ブックキーバー 脳男 下』講談社文庫。
『脳男』の13年ぶりの続編。
何というストーリーだ。上巻でばら撒かれた数々の謎ばかりか、『脳男』シリーズの全ての謎が、この下巻で全て一つにまとまり、驚愕の結末に帰結するのだ。これは見事と言うしかない。
一連の拷問殺人事件の犯人、愛宕市の財閥の氷室家と愛宕市で代々続く謎に満ちた権力を持つ能判官家の秘密、そして『脳男』こと鈴木一郎の全てが一つに繋がり、鈴木一郎の真の目的も明らかになる。これだけ捻くれた謎に包まれたストーリーで、最後に腑に落ちることは珍しい。
鵜飼縣警視は茶屋警部と共に一連の拷問殺人事件を捜査すると、何層にも積み重なった事件
Posted by ブクログ
首藤瓜於『ブックキーバー 脳男 上』講談社文庫。
『脳男』の13年ぶりの続編。『脳男』の文庫が刊行されたのは20年前、『指し手の顔 脳男 2』の文庫が刊行されたのが13年前というから、時代の流れを感じる。
相変わらず、何層にも積み重なっていく謎と不気味な事件の数々がこれでもかとばかりに描かれる。全く先の見えない展開が続き、タイトルの『ブックキーパー』とは一体何かと興味は尽きない。上巻の終盤ではいよいよ、恐るべき知能と驚異的な身体能力を持ちながら一切の人間らしい感情を持たない男、『脳男』こと鈴木一郎が本格的に姿を見せる。
警視庁で、異常犯罪のみをデータベース化する作業を任されていた桜端道