地獄変・偸盗(新潮文庫)

地獄変・偸盗(新潮文庫)

407円 (税込)

2pt

“王朝もの”の第二集。芸術と道徳の相剋・矛盾という芥川のもっとも切実な問題を、「宇治拾遺物語」中の絵師良秀をモデルに追及し、古今襴にも似た典雅な色彩と線、迫力ある筆で描いた「地獄変」は、芥川の一代表作である。ほかに、羅生門に群がる盗賊の凄惨な世界に愛のさまざまな姿を浮彫りにした「偸盗」、斬新な構想で作者の懐疑的な人生観を語る「薮の中」など6編を収録する。(解説・吉田精一)

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

地獄変・偸盗(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    6話からなる短編集で、どれも『今昔物語』や『宇治拾遺物語』をベースにしている。
    古典的な言い回しや語彙が使われているにもかかわらず、非常に引き込まれる内容で素晴らしかった。
    どの話も情景が鮮やかに浮かび上がる。
    悪や憎しみの中に芽生える愛、芸術と狂気、神仏への信仰、そして虚しさを抱えた人生など、どの

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    藪の中と地獄変は久々に読んだが、やはり藪の中は面白かった。地獄変はところどころ記憶と違うなと思うところがあったがまあ良かった。所々曖昧な描写は考察のしがいがある。
    他の短編も短いものが多くて気楽に読めた。
    往生絵巻とか短いしオチとしては好きかも。竜のオチは途中予想できてしまったが、面白かった。今昔物

    0
    2025年05月04日

    Posted by ブクログ

    『地獄変』は中学生くらいの頃に読んだんだけど今回読み直したら思ってたのと違った…多分『宇治拾遺』とごっちゃにしちゃってたんだな〜

    解説に

    『地獄変』の良秀は、他の思う通りの傑作を完成したが、しかしそのためには最愛の娘の生命を犠牲にするという残酷な所業をあえてした。絵を完成したのち、一たん道徳的な

    0
    2025年04月27日

    Posted by ブクログ

    主に地獄変の感想となります。
    モデルとなる宇治拾遺物語は何となく知っている程度です。それを元に描かれた画師・良秀の芸術と狂気の紙一重の描写が重く思えました。

    作品を生み出すため自身の愛情を込めた人物が犠牲となった際の良秀の情景描写で、人としての良心と芸術家としてのエゴが相反し、複雑に混ざりながら葛

    0
    2025年03月23日

    Posted by ブクログ

    この作品には以下の6編が収録されている

    「偸盗」、「地獄変」、「竜」、「往生絵巻」、「藪の中」、「六の宮の姫君」

    個人的に一番印象に残ったのは「偸盗」かなー。芥川が放つ独特の世界観と物語が折り重なっているような気がした。出てくる登場人物たちはどこか歪んでいる人が多いのだけれど、時折見せる人間味も

    0
    2024年10月15日

    Posted by ブクログ

    肉迫の筆致とドラマティックな展開による物語でどれも読者の善悪の価値観に訴えかける力を持つ芥川龍之介による短編集。

    0
    2024年09月25日

    Posted by ブクログ

    天才は狂気、なるか。自殺者 芥川龍之介
    「地獄変」はおぞましい。こういうストーリーで自分を追い込み服毒自殺?皆々さまお気をつけ召され

    0
    2024年03月01日

    Posted by ブクログ

    地獄変を読みたくて。
    地獄変だけ読んだ感想です。

    平安時代かぁ…。
    私は大昔に思いを馳せる時、きっとこの時代、一部の特別な人をのぞき人の命は道端の石ころのようなものだったんだろうと思う。
    今のような人はみな平等という考え方は一切ないし、気に入らなければ殺される。病気も治す術はないかったのではないか

    0
    2023年10月05日

    Posted by ブクログ

    再読。回数不明。王朝物。
    毎度、偸盗が面白いと思う。作者が駄作としていることは残念である。他の作品にはないような躍動感、メロドロマっぽさ。その他、地獄変と藪の中がお気に入り。

    0
    2023年06月09日

    Posted by ブクログ

    前回読んだ「蜘蛛の糸・杜子春」とはうって変わる世界観
    うひゃーたまりません!
    完全にこちらが好み♪

    ■偸盗
    偸盗…盗人団
    京の都が荒れ果てていた頃、二人の男兄弟がおりました
    兄の太郎は疑い深く斜に構えたような卑屈な性格
    見たくれは痘痕で片目の潰れた醜い男
    一方の弟、次郎は優しく目鼻立ちの整った好青

    0
    2022年03月26日

地獄変・偸盗(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

芥川龍之介 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す