作品一覧

  • 地獄は一定すみかぞかし 小説 暁烏敏
    3.0
    1巻770円 (税込)
    下咽頭癌で声を失った「私」はある日、炎天下の路上で『歎異鈔』の一節「地獄は一定……」が耳の奥に響くのを聞いた。これを機に、仏教近代化の旗頭だった破格の念仏僧・暁烏敏の著書に接し、たちまち魅了される。ところが、発声教室で知り合った同病の湯浅よね子は、暁烏を称える「私」との筆談に、なぜか顔を曇らせて……。著者自らの苛烈な闘病を通して問う、信仰の赤裸々な姿。

ユーザーレビュー

  • 地獄は一定すみかぞかし 小説 暁烏敏

    Posted by ブクログ

    清沢満之(きよさわまんし)から興味を持ったが、無頼派の僧侶なのだろう。僧侶であろうが無かろうが、人間こんなものなのだろう。重い小説なのでおすすめしない。

    0
    2022年09月09日
  • 地獄は一定すみかぞかし 小説 暁烏敏

    Posted by ブクログ

    えらいものを読んだなあ。
    のどに鉛を突っ込まれたような気分だ。

    暁烏敏。たしかに怪人である。
    こんな人が歴史に埋もれていたのかと思う。

    そしてそれに引き寄せられていく『無頼派」の「私」の心境はよくわかる。
    それに対して、執拗に攻撃を加えてくる湯浅よね子。
    形而上学的な空中戦になることを、いつも引きずりおろす唖という現実。

    あっちからもこっちからも、何重にも攻撃されるような、おそろしい文章である。
    メジャーとは言いかねる作者。伊藤整文学賞。
    テーマは仏教で、しかも明治後半~昭和前半で有名だった人。
    すまないけど、キャッチじゃない。
    それにここまで破壊力が。いやはや、人

    0
    2012年05月02日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!