ジェーン・スティールの告白

ジェーン・スティールの告白

小説・文芸
2,640円 (税込)

13pt

4.0

幼くして孤児となり艱難辛苦のうちに育ったジェーン。罪に手を染めることも辞さない彼女は、ある企みを胸に、田舎の屋敷に家庭教師としてもぐりこむ。しかし屋敷の当主には何か秘密があるようで……『ニューヨーク最初の警官 ゴッサムの神々』著者の話題作!

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    Posted by ブクログ

    若い女性が波乱の半生を告白する形で始まる作品。
    名作「ジェーン・エア」の発表後さほどたっていない時代設定で、ヒロインも愛読しているという。
    かなりひねったパスティーシュでもあります。

    母を亡くしたジェーン・スティールは、意地悪なおば一家に虐げられ、寄宿学校に送り込まれます。
    そこは想像を絶する過酷な環境でした。
    「ジェーン・エア」にも似た学校は登場し、それは実際に作者シャーロット・ブロンテが姉妹と共にいた施設がモデル。当時は教育に名を借りたとんでもない虐待があったのです。
    そこでどうなったかというと…
    ヒロインの名字からして、エアならぬスティール。清楚なジェーン・エアに比べたら、鉄の女?(笑)

    親友と学校を飛び出したヒロインは、治安の悪い町を生き抜き、しだいに稼ぐ手も覚えていきます。
    子供の頃に過ごした家をいつか取り戻したいと願い、持ち主が変わっているので家庭教師に応募します。
    母との思い出深い懐かしい場所で、全く新たな生活が始まります。
    インドから帰国した一家の主人は自由な気風に満ち、雇人たちも一風変わっていました。
    しだいに惹かれあう二人。
    一方、ジェーンを追う警官の影も…
    罪悪感を抱えるジェーンは、家を出ようとしますが…?

    「ジェーン・エア」ではあまり書き込まれていない部分や、現代の感覚ではちょっとどうなの?と思うあたりに思いっきり変化を加えた、いわばピカレスクロマン。
    話の肝の部分は、19世紀英国のこってり感とロマンチックさ満載。
    面白く読めました。

    0
    2020年09月27日

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