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Posted by ブクログ 2020年11月28日
罪人に医療を提供することは是が非か。
その葛藤の狭間で揺れ続けながらも、医師という職業柄、受刑者に対しても治療を続ける主人公。彼が抱え続ける過去の傷が、受刑者である患者との関わり合いの中で鮮明になる過程、そしてその想いが少しずつ変化していく様子が読んでいてじっくりと心に沁み渡ってくる。
罪を犯し、他...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月09日
医療刑務所というのは知らなかった。そこでは罪を犯していても無料で医療が受けられるのだ。そこにやってきた新人精神科医の視点で、入院する精神を病んだ患者、背景のある病気の囚人たち、彼自身の過去などが複雑に絡み合い、色んなことを考えさせられる作品となっている。贖罪の意識を求める工藤医師は、そういう意識の希...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月07日
夜去医療刑務所は、病院の機能に重きを置いた矯正施設。
半年後、新設予定の刑務所に合併される。
そこへ登庁することになった精神科医の工藤。
罪を犯した者へ医療を提供することに抵抗を覚える。
しかし、受刑者の中に幼馴染がいることがわかり
彼と関わることで工藤の思いも変わっていく。
少しずつ、気持ちが解...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月19日
医療刑務所で治療に当たる医師が、「受刑者に(国民の税金を使って)医療を提供することは正しいのか?」という悩みを抱きつつ、刑務所での勤務を始めるところから物語は始まります。
半年という限られた期間だから、という理由で勤務を引き受けた工藤医師でしたが、通常の病院と同じように治療をしたり緩和ケアをしたりす...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月24日
医療刑務所の矯正医官として半年間勤めることになった精神科医の工藤守。
罪を犯した者に、税金を使って医療を行う必要はあるのか?受刑者は本当に自分の罪を悔いることがあるのか?
病院の人事によって、一時的に派遣されてきた工藤は、医療刑務所というものに納得できない思いを抱えている。
そんな工藤の言動は、読ん...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月14日
正直、前半は読み進めるのに時間がかかりました。
工藤の顕にする真っ直ぐすぎる嫌悪感のような感情がしんどいなぁっていう印象で。
でもそれぞれの先生が抱える背景や、そこからうまれている診療スタイル、また、工藤自身の抱える過去、そういうものが見えてきてからは、気づけば止まらなくなってしまい、一気に読み終...続きを読む
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