藍色時刻の君たちは

藍色時刻の君たちは

1,899円 (税込)

9pt

2010年10月。宮城県の港町に暮らす高校2年生の小羽(こはね)は、統合失調症を患う母を抱え、介護と家事に忙殺されていた。彼女の鬱屈した感情は、同級生である、双極性障害の祖母を介護する航平と、アルコール依存症の母と幼い弟の面倒を見る凜子にしか理解されない。3人は周囲の介護についての無理解に苦しめられ、誰にも助けを求められない孤立した日常を送っていた。しかし、町にある親族の家に身を寄せていた青葉という女性が、小羽たちの孤独に理解を示す。優しく寄り添い続ける青葉との交流で、3人が前向きな日常を過ごせるようになっていった矢先、2011年3月の震災によって全てが一変してしまう。2022年7月。看護師になった小羽は、震災時の後悔と癒えない傷に苦しんでいた。そんなある時、彼女は旧友たちと再会し、それを機に過去や、青葉が抱えていた秘密と向き合うことになる……。宮城県出身の現役看護師による、魂が震える傑作!

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藍色時刻の君たちは のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すさまじい作品だった。まず読みやすい。そしてヤングケアラー、精神疾患、東日本大震災などさまざまな要素があり、読めない人も少なくないだろう。しかし愛ある作品だった

    0
    2025年10月11日

    Posted by ブクログ

    読書備忘録907号。
    ★★★★★。

    ラスト。涙が溢れました。

    テーマは東日本大震災とヤングケアラー。
    軽々しく感動すべきテーマでも無いし、分かった風な評論をすべきでもない。
    だけど、物語として心をえぐった。

    物語の構造を備忘録として(ネタバレになっちゃうかなぁ・・・★ご注意★)

    2010年。

    0
    2025年03月31日

    Posted by ブクログ

     上下二段組350ページの中に、ヤングケアラー3人の、震災に直面するまでの日常と震災後の成長と再会を描く、量も質も重厚・濃密な小説でした。
     第一部は、それぞれケアを要する家族がいる3人の高校生と、東京から移り住み彼らに寄り添い支えようとする女性が被災するまで。第二部が、震災から11年後、東京で再会

    0
    2025年03月24日

    Posted by ブクログ

    ヤングケアラーと東日本大震災と、その後のそれぞれの人生が描かれた物語。
    特に、ヤングケアラーに関する描写は、当事者(ケアをする側)の意識と感覚を想像させられました。
    「手を離す」という選択肢があまりにもピンとこない世の中であるが、その選択肢を必要世代に示すとともに、手を離すということに対する周囲の偏

    0
    2025年02月05日

    Posted by ブクログ

    ヤングケアラーの問題が表面化されてきて、まだまだ日は浅い

    介護が当たり前に存在すると、疑問には思えなくなる
    それは、日常だから

    もっと手を差し伸べて
    もっと利用しやすい制度を
    そして、もっと周知を

    誰でも自分の人生を生きていいはずなのに囚われてしまうのはなぜだろう

    綺麗な言葉だけで片づけない

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

    前川ほまれさんの本はいつもグサグサくる。当事者でないからこそ感じておきたいし忘れずにいないといけない。

    0
    2024年10月22日

    Posted by ブクログ

    ヤングケアラー×震災×自身の生きにくさで激重な作品。統失の母を持つ小羽、アル中母と幼い弟を持つ凛子、ボケた祖母を持つ航平。全員片親。そこに降りかかる震災、その後も続く人生…
    冒頭、殺人事件の公判から始まり、誰が殺しちゃうんだ…?と考えながら読んだ。
    パニック障害、癌、セクシャルマイノリティにも触れら

    0
    2024年06月14日

    Posted by ブクログ

    家族と家事のケアに縛り付けられて、閉塞した毎日と選択が狭めらめた未来を抱える3人の高校生と、手を差し伸べる青葉さんとの交流。そこに東日本大震災の津波がその日常をも飲み込んでしまう。どの描写もリアルで胸が詰まります。そして震災から11年後の3人は・・・
    羽ばたくことができないヤングケアラー、青葉さんの

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    小さめフォントと1ページに上下段構成で、なかなかの文字数です。
    が、最後には泣いてしまってページを捲れません。あとがきにまで泣いてしまいました。

    第一部は、ヤングケアラーからの東日本大震災とかなり重たく苦しい内容です。
    家族なんだから、家族の面倒をみるのは当たり前。そんな環境で高校2年生の小羽、航

    0
    2024年04月13日

    Posted by ブクログ

    ヤングケアラーの同級生3人に寄り添う青葉さんという女性。震災で青葉さんは亡くなるが、彼女を忘れられない3人は成人後再会し、青葉さんの過去を知る人と知り合える。青葉さんが錦糸町の店と繋がる場面が少々強引な話の運び方とは思ったが、精神疾患を看護する家族の辛さは、身に染みる

    0
    2024年03月04日

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