シェイクスピアの作品一覧
「シェイクスピア」の「新訳 ハムレット 増補改訂版」「ウィンザーの陽気な女房たち」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「シェイクスピア」の「新訳 ハムレット 増補改訂版」「ウィンザーの陽気な女房たち」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
もうひとつの世界
これは戯曲だ。当然、悲劇は舞台の上で繰り広げられている。だが、わたしはもうひとつ別の世界を観た。第五幕でリア王らとコーディーリアらは再開する。わたしは嵐のあとのふかふかの大地を想像し、土の香りがした。地面に足を踏みしめる不幸な人々。そして血の臭い。すべて臨場感を持って観た。まるでそこは天の彼方にある場所のよう。
注が多くある。そしてその注には、舞台のお約束ごとやメタな視点からの解説と、詳しく書いてあった。そのためとても読みやすかった。戯曲を読んだことがなくても、関連知識がそれほどなくても楽しめると思う。
金子國義さんの絵を使った装丁もおしゃれで、かっこいい。
Posted by ブクログ
劇であるがゆえに小説とは異なり人間ドラマだけで物語が進む簡潔さ。しかし、人間の避けがたい運命がしかと刻印されている。河合祥一郎さんの解説も素晴らしい。とりわけ、コーディーリアのストア主義哲学、トルストイとオーウェルの論争の読み解き。
「…『わけのわからなさ』の中に意味がある、あるいは混沌の中に人間として生きる姿があるということを示唆しているのではないだろうか。どんなにまともに生きているつもりでも、人間である以上は愚かさを抱え、わけのわからない部分を秘めている――それがシェイクスピアの人間像だ。」
「…シェイクスピアには強烈な愛の発露がある。その愛があまりにも大きすぎるとき、『裏切られた』とい