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舞台は中世イタリアのヴェローナ市。宿敵どうしの名家に生れた若者が知り合い、恋し合い、結ばれ、そして数日後には無惨な死をむかえる。――この悲劇が今もひとの心をうつのは、愛と死と運命という主題を扱って或る普遍的な、人間的な経験に達しているからであろう。『ウエスト・サイド物語』は構想をこの作品から得ている。
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Posted by ブクログ
たまたま入った中古書店で安く売られていたので、購入して読むことにした。 本作を読む前に、ハムレットとマクベスを読んでいたのである程度は作者の傾向というものは理解していたが、本作はこの理解を上回っていた。 シャイクスピアの作品の中では一番好きかもしれないと思っている。 あらすじはあまりにも有名すぎる...続きを読むが、一応簡潔に述べると、絶対に結ばれる環境にない男女の恋の行方を描いた作品だ。 そして、数々の苦難の先に、悲劇的な結末を迎えてしまう。 この結末を迎えるにあたり、まず思うのがここまで人を愛した事があっただろうかということだ。今の常識で考えると、相手に何か瑕疵があったりすると、結婚は無理ですね、という事になりそうだ。しかし、ロミオとジューリエットはどんな障害があっても諦めることはない。このメンタルの強さは見習いたいと思った。 ロレンス神父が何かとこの二人の恋の仲をもっていたのだが、最後の一か八かの賭けのような提案はもっと用意周到に行うべきであり、結果的に二人を死なせてしまう罪は重く、怒られるでは済まされない気がした。 まあ、細かいところを指摘したところで、本作の理解に何か重大な影響が出るわけではなく、全く無意味なのだが一応記載しておく。 全体として、運命への抵抗ということを強く感じた作品だった。生きていく上で、どうしても自分の置かれた環境や、境遇に生き方や考え方を支配されがちになる。しかし、それでも何とかその運命に抵抗していく事により、本当の自分の幸せや人生の目的が見つかるのではないか。こう思った作品だった。
5日間で起きたこととは思えないくらいの濃さ。運命に巻き込まれる二人。 ジュリエットの意志の強さが印象的。自分で選んだ夫と運命を共にしようという決意がある。 ロミオは直前まで違う女性に恋をしていたり、ジュリエットと会った翌日に喧嘩に巻き込まれたりと、フラフラしている感じもするけど、純粋な人だと思う。...続きを読む シェイクスピアのほかの作品も読んでみたい。
先に挙げたテキストのお供に。訳がいい。直訳調に近くて、注釈もテキストに即している感じ。英文と見比べながら、格闘してたのはいい思い出です。
基本的には世間一般に知られている通りの話がその通りの流れで進んだけど、それでも面白いのは流石だと思った。 モンタギュー家とキャピュレット家とパリスとかの背景知識、ロミオとジュリエットの2人が何処でどのように死んだのかを補完できたのは良かった。パロディに強くなれる教養。
若きシェイクスピアが描いた不朽の名作。 ヴェローナ市を舞台にモンタギュー家とキャピュレット家という啀み合う両家に生まれたロミオとジュリーエット。 二人は運命に翻弄され、悲劇的な結末を迎える。 非情な運命とは言え、純情な二人が最終的に一つとなり死んでいく流れは、悲劇ではあるが美しさをも感じた。 ロ...続きを読むミオとジュリーエットの恋愛は一週間弱と短いものだが、舞踏会での接吻、その夜のバルコニー・シーン、翌日のキャピュレット家庭園での別れという二人の詩的な掛け合いの場面はリズミカルで、ほろ甘く、汚れを知らぬ美しさに満ちたものである。 シェイクスピア作品は初めてであるが、読み始めたらすぐに惹き込まれた。
『梅ちゃん先生』で取り上げていたので。あの有名なシーン「ロミオ!どうしてあなたはロミオなの?」しか知らなかったのだが、随分と救いようのない悲劇で。でも2人は最期まで愛し合ったのだからかハッピーエンドなのかな。
猫の王子 全体的にお手本気味にわかりやすい 面白みというのは少ないかもだけど、上品というか、綺麗に訳されている感じ? 英語はわからんよー ティバルト、マーキューシオ、モンタギュー、ジューリエット これ、小説カテゴリにしていいのだろうか
ジューリエットの一途さに、失われた青春を思い出してきゅんきゅんするのが正しい読み方だと思うのですが、どうでしょうか。
ストーリーは知ってても初読。言葉遊びや下ネタが多いことが意外。少々突拍子もない印象もあるが、これは古い話だと思うとそんなものかと流せる程度。
すでに人口に膾炙した作品なので、内容自体に驚くことはありませんでした。 しかし本作が500年以上もまえに書かれたと思うと、そして500年以上が経っても読むに十分値する作品を書いたかと思うと、改めてシェイクスピアの才気に驚嘆させられます。 そして昭和に書かれた訳者あとがきには、別の意味で驚かされま...続きを読むした。とにかく訳者の自意識が作品の解釈や意義を述べる際にも強くあらわれ、ご本人の強い信念に基づく文体と内容が読んでいてつらかったです。 ですので、作品の読後は良かったのですが、上記あとがきの読後は悪かったです。したがって、どこか気まずさを感じてしまったことによる作品評価です。
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ロミオとジューリエット
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シェイクスピア
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