【感想・ネタバレ】ロミオとジューリエットのレビュー

あらすじ

舞台は中世イタリアのヴェローナ市。宿敵どうしの名家に生れた若者が知り合い、恋し合い、結ばれ、そして数日後には無惨な死をむかえる。――この悲劇が今もひとの心をうつのは、愛と死と運命という主題を扱って或る普遍的な、人間的な経験に達しているからであろう。『ウエスト・サイド物語』は構想をこの作品から得ている。

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Posted by ブクログ

たまたま入った中古書店で安く売られていたので、購入して読むことにした。
本作を読む前に、ハムレットとマクベスを読んでいたのである程度は作者の傾向というものは理解していたが、本作はこの理解を上回っていた。
シャイクスピアの作品の中では一番好きかもしれないと思っている。

あらすじはあまりにも有名すぎるが、一応簡潔に述べると、絶対に結ばれる環境にない男女の恋の行方を描いた作品だ。
そして、数々の苦難の先に、悲劇的な結末を迎えてしまう。

この結末を迎えるにあたり、まず思うのがここまで人を愛した事があっただろうかということだ。今の常識で考えると、相手に何か瑕疵があったりすると、結婚は無理ですね、という事になりそうだ。しかし、ロミオとジューリエットはどんな障害があっても諦めることはない。このメンタルの強さは見習いたいと思った。

ロレンス神父が何かとこの二人の恋の仲をもっていたのだが、最後の一か八かの賭けのような提案はもっと用意周到に行うべきであり、結果的に二人を死なせてしまう罪は重く、怒られるでは済まされない気がした。
まあ、細かいところを指摘したところで、本作の理解に何か重大な影響が出るわけではなく、全く無意味なのだが一応記載しておく。

全体として、運命への抵抗ということを強く感じた作品だった。生きていく上で、どうしても自分の置かれた環境や、境遇に生き方や考え方を支配されがちになる。しかし、それでも何とかその運命に抵抗していく事により、本当の自分の幸せや人生の目的が見つかるのではないか。こう思った作品だった。

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2021年07月28日

Posted by ブクログ

5日間で起きたこととは思えないくらいの濃さ。運命に巻き込まれる二人。

ジュリエットの意志の強さが印象的。自分で選んだ夫と運命を共にしようという決意がある。
ロミオは直前まで違う女性に恋をしていたり、ジュリエットと会った翌日に喧嘩に巻き込まれたりと、フラフラしている感じもするけど、純粋な人だと思う。

シェイクスピアのほかの作品も読んでみたい。

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2014年04月23日

Posted by ブクログ

先に挙げたテキストのお供に。訳がいい。直訳調に近くて、注釈もテキストに即している感じ。英文と見比べながら、格闘してたのはいい思い出です。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

基本的には世間一般に知られている通りの話がその通りの流れで進んだけど、それでも面白いのは流石だと思った。
モンタギュー家とキャピュレット家とパリスとかの背景知識、ロミオとジュリエットの2人が何処でどのように死んだのかを補完できたのは良かった。パロディに強くなれる教養。

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2023年09月14日

Posted by ブクログ

若きシェイクスピアが描いた不朽の名作。
ヴェローナ市を舞台にモンタギュー家とキャピュレット家という啀み合う両家に生まれたロミオとジュリーエット。
二人は運命に翻弄され、悲劇的な結末を迎える。

非情な運命とは言え、純情な二人が最終的に一つとなり死んでいく流れは、悲劇ではあるが美しさをも感じた。

ミオとジュリーエットの恋愛は一週間弱と短いものだが、舞踏会での接吻、その夜のバルコニー・シーン、翌日のキャピュレット家庭園での別れという二人の詩的な掛け合いの場面はリズミカルで、ほろ甘く、汚れを知らぬ美しさに満ちたものである。

シェイクスピア作品は初めてであるが、読み始めたらすぐに惹き込まれた。

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2016年03月17日

Posted by ブクログ

『梅ちゃん先生』で取り上げていたので。あの有名なシーン「ロミオ!どうしてあなたはロミオなの?」しか知らなかったのだが、随分と救いようのない悲劇で。でも2人は最期まで愛し合ったのだからかハッピーエンドなのかな。

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2012年05月22日

Posted by ブクログ

猫の王子

全体的にお手本気味にわかりやすい
面白みというのは少ないかもだけど、上品というか、綺麗に訳されている感じ?
英語はわからんよー

ティバルト、マーキューシオ、モンタギュー、ジューリエット

これ、小説カテゴリにしていいのだろうか

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ジューリエットの一途さに、失われた青春を思い出してきゅんきゅんするのが正しい読み方だと思うのですが、どうでしょうか。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

ストーリーは知ってても初読。言葉遊びや下ネタが多いことが意外。少々突拍子もない印象もあるが、これは古い話だと思うとそんなものかと流せる程度。

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2025年07月10日

Posted by ブクログ

すでに人口に膾炙した作品なので、内容自体に驚くことはありませんでした。

しかし本作が500年以上もまえに書かれたと思うと、そして500年以上が経っても読むに十分値する作品を書いたかと思うと、改めてシェイクスピアの才気に驚嘆させられます。

そして昭和に書かれた訳者あとがきには、別の意味で驚かされました。とにかく訳者の自意識が作品の解釈や意義を述べる際にも強くあらわれ、ご本人の強い信念に基づく文体と内容が読んでいてつらかったです。

ですので、作品の読後は良かったのですが、上記あとがきの読後は悪かったです。したがって、どこか気まずさを感じてしまったことによる作品評価です。

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2021年05月17日

Posted by ブクログ

著名ではあるが初めて読んだ。乳母や周りの人たちの猥雑な駄洒落が頻発するのと対照的にロミオとジュリエットの行動は純粋で盲目的である。何せジュリエットはまだ14歳である。現代では中学2年生にあたる。昔の結婚が早いと言っても親が相手を決めるに不自然ではない若さである。修道士ロレンスが両親の知らぬところで二人を結びつける手助けをするのもいかがなものか。しかも事が終わって、領主に問責された際、臆面もなく正当性を主張する。考えたら、随所に破天荒なストーリーではある。2020.10.30

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2020年10月30日

Posted by ブクログ

翻訳の悲しさ、というよりある文化で培われた本をその文化の言語で触れることができない悲しさというものは想像を絶する。英語くらいだったらそれなりの程度には読むこともできるかもしれないけれど、シェイクスピアの時代の英語はもう無理。岩波は相変わらずお堅いけれど信頼のおける翻訳。

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2012年06月22日

Posted by ブクログ

シェイクスピアの代表作ともいえる一作です。
誰もが一度は耳にしたことのある作品でしょう。
いがみ合う両家の間に生まれた若者同士が恋に落ち、
許されざる愛に悶え苦しみ、
ついには結ばれぬままの悲劇として幕を閉じるこの話。
たしかに、
良作ではあるのですが、
個人的には一目惚れにも程があるんじゃないか、
というのが素直な感想です。
表現も大袈裟ですが、
舞台劇ともなれば当然なのでしょうか?
とはいえ、
一般教養として内容は把握しておくべき作品です。
余裕のあるときに一度目を通されてはいかがでしょう?

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2012年01月08日

Posted by ブクログ

筋立ては運命に翻弄される恋人二人だがかきかたが喜劇ものと紙一重の差。終盤の展開などギャグに近い。そのギリギリの差がシェイクスピアの腕前なのだろうか。

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2011年12月14日

Posted by ブクログ

舞台は中世イタリアのヴェローナ市。宿敵どうしの名家に生まれた若者が知り合い、恋し合い、結ばれ、そして数日後には無惨な死をむかえる。―この悲劇が今もひとの心をうつのは、愛と死と運命という主題を扱って或る普遍的な、人間的な経験に達しているからであろう。『ウエストサイド物語』は構想をこの作品から得ている

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2011年07月06日

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