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「やっぱりあいづ又三郎だぞ」谷川の岸の小学校に風のように現われ去っていった転校生に対する、子供たちの親しみと恐れのいりまじった気持を生き生きと描く表題作や、「やまなし」「二十六夜」「祭の晩」「グスコーブドリの伝記」など16編を収録。多くの人々を魅了しつづける賢治童話の世界から、自然の息づきの中で生きる小動物や子供たちの微妙な心の動きを活写する作品を中心に紹介。
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Posted by ブクログ
新潮文庫の新編の宮沢賢治は、童話が3冊。本書は、よく知られた「風の又三郎」「グスコーブドリの伝記」「虔十公園林」を柱に、まわりを動物が登場する作品で固め、計16篇。 ツェねずみだの、クンねずみだの、カン蛙だの、ブン蛙だの、ベン蛙だの、ルラ蛙だの、登場するキャラからしてふるっている。ストーリーも多種多...続きを読む様。とくに「フランドン農学校の豚」はブラックで絶品。外来ヨークシャイヤや黒いバアクシャイヤ、そしてカント博士の名前まで出てくる。フランドンはもちろんフランドルのもじり。そしてこの作品、冒頭の原稿用紙1枚分がない! その欠落がさらに想像を掻き立てる。 表題作「風の又三郎」は、読むたびに、なんとも言い難い感興。そして「虔十公園林」。「雨ニモマケズ」にも通じる。賢治の理想の生き方が描いてある。それに名前もほぼ自分だし。
「新編 風の又三郎」(宮沢賢治)を読んだ。 この短編集のそこかしこで様々な風が吹いている。 宮沢賢治の人となりについては私はよくは存じ上げないが、作品を読む限りにおいてある種の諦観が一筋の川のように流れている気がする。 賢治作品中で「 風の又三郎」が一番好きなんだよ。 ずっと子供の頃から。
宮沢賢治 貝の火 ホモイは、何の打算もなく相手を助け、その報いとして「貝の火」を授かった。ところがその力を手に入れた途端、慎ましさや他者への敬意を失い、威張り始めてしまう。この変化は、人間が地位や力を得たときに陥りやすい感情の弱さを鋭く描き出しているように思えた。 さらに、悪事を働かないという最低限...続きを読むの倫理すら、「貝の火を絶やさないため」という目的へとすり替わっていく。善意そのものを守ろうとした瞬間に、無償性は濁ってしまう。その一種のジレンマを物語に落とし込むことで、「善意とは何か」という問いを私たちに突きつけているのだと感じた。
岩手旅行に行くので宮沢賢治を深めよう第二弾。自然の描写が素晴らしく、でっかい何かを読んでいる感じがします。 本書の中では、やまなし、フランドン農学校の豚、鳥をとるやなぎが特に好きでした。畜殺する際に豚自身から許可証を取るという現代っぽさ。古さを感じないなと思います。
宮沢賢治の暗さ、恐ろしさを堪能。 風の又三郎目当てだったがたくさん読めて嬉しい。 どんぐりと山猫がかわいかったなあ。
どれもかわいらしくて大好き。と思ってのめりこむ気持ちをおいてけぼりにして、物語はばっさり切れて終わる。途方に暮れてどっちに歩いたらいいかわからなくなる。 まるで夢から覚めたばかりで、現実にチューニングを合わせられないような。
宮沢賢治やっぱり好き。 この本読んで改めて思った。 日本の子ども向けの童話や童謡がもともと大好きで、それは宮沢賢治がいたからこそ生まれてきたもんなんかも知らんなと勝手に思ってる。 (絶対違うけど) 銀河鉄道の夜が一番大好きやけど、この本もすごいよかった。 昔の人の書くこわーいくらーい感じも興味深かっ...続きを読むた。
又三郎も読んでいなかったので。昔のドラマで先生役の水谷豊がオルガンを弾き、「どっどど どどうど どどうど どどう」と児童達に歌わせるシーンを何処かで見たような気がする。 クラムボン好き。かぷかぷ。
読書会課題図書: 「風の又三郎」は転校生の物語だが、新しいものに興味を持つ生徒の雰囲気をよく描写していると感じた.文庫にはその他短編が多数あり、楽しめた.自然に存在している小さな生物が次々に出てくる.確かに昔はそれらの生物との付き合いは普通のことで、取り立てて言うこともない事象だったが、賢治は丹念に...続きを読む描写している.「グスコーブドリの伝記」はブドリの成長過程が手に取るように書かれており、当時の世情も随所に織り込まれており、楽しめた.
宮沢賢治の描く世界に自分も飛び込んでみたいと思うことがある。広がる青空と、草がいっぱいに生い茂った野原、そして谷を流れる川。山男や風の又三郎、ブドリが生き、生き物たちが不思議な会話を交わす世界。こんな世界で暮らしたなら、世界の見方がどんなふうに変わるのだろうかと。鮮やかになるというよりはむしろ、落ち...続きを読む着いた彩りの世界かもしれないと思った。
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