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青の数学
雪の日に出会った女子高生は、数学オリンピックを制した天才だった。その少女、京香凜(かなどめかりん)の問いに、栢山(かやま)は困惑する。「数学って、何?」――。若き数学者が集うネット上の決闘空間「E2」。全国トップ偕成高校の数学研究会「オイラー倶楽部」。ライバルと出会い、競う中で、栢山は香凜に対する答えを探す。ひたむきな想いを、身体に燻る熱を、数学へとぶつける少年少女たちを描く青春小説。 -
今だけのあの子
結婚おめでとう、メッセージカードを書く手が震える。大学時代、新婦とは一番の親友だった。けれど恵には招待状が届いていない。たった6人しかいない同じグループの女子の中で、どうして私だけ線引きされたのか。呼ばれてもいない結婚式に出席しようとする恵の運命、そして新婦の真意とは(「届かない招待状」)。進学、就職、結婚、出産、女性はライフステージが変わることでつき合う相手も変わる。「あの子は私の友達?」心の裡にふと芽生えた嫉妬や違和感が積み重なり友情は不信感へと形を変えた。めんどうで愛すべき女の友情に潜む秘密が明かされたとき、驚くべき真相と人間の素顔が浮かび上がる傑作ミステリ短篇集全5篇。/解説=大矢博子 -
「わからない」という方法
「わからない」イコール「恥」だった20世紀は過ぎ去った! 小説から編み物の本、古典の現代語訳から劇作・演出まで、ありとあらゆるジャンルで活躍する著者が、「なぜあなたはそんなにもいろんなことに手をだすのか?」という問いに対し、ついに答えた、「だってわからないから」。――かくして志向のダイナモは超高速で回転を始める。「自分は、どう、わからないか」「わかる、とは、どういうことなのか」……。そしてここに、「わからない」をあえて方法にする、目のくらむような知的冒険クルーズの本が成立したのである! 【目次】まえがき/第一章 「わからない」は根性である/第二章 「わからない」という方法/第三章 なんにも知らないバカはこんなことをする/第四章 知性する身体 -
進化論の最前線(インターナショナル新書)
『種の起源』を著し、人類に「進化」という概念を示したチャールズ・ダーウィンと、その進化論に対し真っ先に異を唱えたアンリ・ファーブル。現代進化論の主流派であるネオダーウィニストたちは、一九世紀の人物であるファーブルの批判を、いまだ論破できていない。果たして我々は本当に進化について理解しているのか。進化論と生物学の最先端を解説する。進化論研究の第一人者が説く「生命の本質」。 -
Hanako FOR MEN 特別保存版 ホテルは使い方しだい。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※本ムックはカラーページを含みます。お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。 2020年東京オリンピック迫るなか、ホテルが多様化しています。 来春オープンする浅草のコミュニティ・ホテル「WIRED HOTEL」が話題です。 ホテルがコンシェルジュになり、 浅草ローカルな人々と旅人をリアルにつなぎます。 またホテル内には芸能のレプロが手がける劇場もあり、 エンターテインメント性に溢れたホテルが誕生するのです。 「ホテルを使え!」では STAY以外に楽しめるシティホテルのサービスを紹介します。 例えば、レストラン/肉/寿司/講座/パン&ジャム/ロビーラウンジ/ スイーツ/スパ/ギフト/バー…などホテルのサービスは様々。 街とつながるコミュニティ・ホテルから 自然とつながるグランピングリゾート、 癒やし=ウェルネスとつながるリトリートホテル、 夜景がキレイなシティホテルまで、 ホテル事情がまるわかりの1冊です。 -
Frontier World ―召喚士として活動中―
話題のゲーム『Frontier World』を始めたダイキは、職業に召喚士を選んだ。召喚に必要な魔石が高い、なのに召喚獣が懐かない、などの理由で地雷職と言われる召喚士だったが、ダイキが自力で魔石を生成し召喚を行ったところ、現れたのは高ステータスな魔族の幼女、しかも最初から肩車の懐き具合! ダイキは彼女を相棒【パートナー】に、のんびり冒険を楽しむ……筈だったが、次々規格外の事をやらかして注目を集めてしまい――!? ほのぼのVRMMOファンタジー登場! -
心を鍛える言葉
心は苦しいことに耐えて頑張っていれば強くなるわけではなく、トレーニングをすることで鍛えられる。そのトレーニングの時に注意したいのが「言葉」。言葉は心に多大な影響を及ぼし、言葉によって不安や緊張を感じることもあれば、自信や意欲に満ちあふれることもある。スポーツだけでなく、ビジネスや生活にも応用できる、言葉を使った心の鍛え方を指南する。 -
在日マネー戦争
大正期、朝鮮半島から玄界灘を越え、三人の男が日本に渡ってきた。戦後、多くの在日コリアンが棲みついた大阪・猪飼野を舞台に繰りひろげられた、在日金融機関の設立・再編をめぐるマネー戦争。「在日のドン」と呼ばれる男たちの栄光と挫折のマネーゲームに迫った渾身ノンフィクション! 解説・野村進 -
幸せのマチ
喫茶店店主の三雲さんと雑貨店店主の谷野くんは1階と2階にお店を構える間柄。くっつきそうでくっつかない、もどかしすぎるふたりの恋をそっと見守る間抜けで不思議な存在。読めばきっとやさしい気持ちになるスロー・ラブ・ストーリー! -
黄昏のまぼろし 華族探偵と書生助手
時は昭和初期。京都で住み込み書生をしている高校一年生の庄野隼人は、主の命令により華族で流行作家かつ美男子で毒舌な小須賀光の助手をすることになるのだが!? -
封神裁判
神界の首都「神々の庭」の中でも高層ビルが立ち並ぶオフィス街「西神宿(ニシシンジュク)」で、万年資料整理の弁護神・伏義(フッキ)のもとを訪れたのは高天原(たかまがはら)の女神・菊理姫(きくりひめ)だった。 彼女が弥勒法律事務所を訪れた用件とは、巷を騒がす「イザナミさま殺神事件」の弁護。伏義は菊理姫の一途な願いから、地獄へ出張中のミロク所長に代わって初めて法廷に立つことになるのだが……!? 司法長官ジョカ、被告神イフリート、アヌビス刑事神、フォルセティ検事神、ゼウス総帥などなど著名な神サマ総出演のトンデモ法廷コメディ、ここに開廷! -
ちいさな城下町
実は驚くべき歴史通だった! 水丸さんの旅エッセイ 城址に立つと「兵どもが夢のあと」とでもいうのか、ふしぎなロマンに包まれる。なまじっか復元された天守閣などない方がいい――十万石以下の一番それらしい雰囲気を残す城下町を、地図を手に歩き、歴史に思いを馳せ、名物に舌鼓をうつ。城と歴史をこよなく愛した水丸さんの、味わい深い紀行エッセイ。 歴史的事件や人物の逸話、四コマ漫画も読んで楽しい。 解説・松平定信 【目次】 村上市(新潟県) 行田市(埼玉県) 朝倉市(福岡県) 飯田市(長野県) 土浦市(茨城県) 壬生町(栃木県) 米子市(鳥取県) 安中市(群馬県) 岸和田市(大阪府) 中津市(大分県) 掛川市(静岡県) 天童市(山形県) 新宮市(和歌山県) 西尾市(愛知県) 大洲市(愛媛県) 亀山市(三重県) 木更津市(千葉県) 高梁市(岡山県) 沼田市(群馬県) 三春町・二本松市(福島県) -
私たち結婚しました
幸せな新婚家庭を築いているマチコとスグル。二人の平凡な日常を過剰に楽しむ姿は、新しい幸せの形、かも。結婚している方も、してない方も。結婚したい方も、そうでない方も。全ての男女に読んで欲しい、新婚さん仲良しギャグ! -
異世界管理人・久藤幸太郎
各部屋が異世界の12の国々に繋がる謎のアパート・あけぼの荘。その大家の仕事は、建物の管理と、住人同士の争いの調停──つまり国家間問題の解決だった。 失敗すれば戦争勃発のこの大任に就いたのは、高校生の少年・久藤幸太郎。ドアを開ければ竜がいたり、異国の姫がお茶しにきたりする不可思議な環境に驚きながらも、彼は切れる頭脳と《ある特技》を駆使し管理業務を遂行する。果たして今回彼が解決する『国同士の問題』とは──? 【電子特別版】として過去「電撃文庫MAGAZINE」に掲載された「外交者のゲーム」を再録。現代のゲーム機で遊ぶ異世界の人々を描いたコミカルな日常短編! -
生存賭博
二十世紀後半、ドイツ中部の地方都市に突如出現した怪物“月硝子(ディブーム)”。同市に隔離された市民は、五十年の時の中で、人間と怪物の戦いをギャンブル「生存賭博」として娯楽産業化した。賭けで生計を立てる少女、琉璃=A・ミュンヒハウゼンはある日、謎の甲冑騎士が月硝子を壊滅させたことを知る。それは狂乱を貪る都市の崩壊を告げる事件だった……。極限の欲望を描く、近未来エンタメ。 -
メッシと滅私 「個」か「組織」か?
もはや“国民的行事”となった感のある、サッカーW杯。ヨーロッパでプレイする「海外組」が主体となった日本代表は、以前とは違い、技術や戦術では「世界」と遜色ないレベルに達したようにも思える。しかし、大一番で勝負を分けるのはメンタリティだ。そのメンタリティを形成する文化的背景とは何なのか? ドイツでのプレイ体験もある著者が、深刻なカルチャーギャップを体感した選手たちへの取材をもとに、大胆な“サッカー比較文化論”を書き下ろした。本田圭佑、岡崎慎司、長友佑都、松井大輔、槙野智章、宮本恒靖、宇佐美貴史、奥寺康彦、パク・チソンなど、現役選手や関係者の貴重な証言が満載! 【目次】はじめに/第一章 自己主張/第二章 上下関係/第三章 自己責任/第四章 専門性/第五章 「文明の衝突」エピソードあれこれ/第六章 日本代表での「文明の衝突」/おわりに -
東京オリンピック 「問題」の核心は何か
さまざまな「問題」が露呈する、2020年東京オリンピック・パラリンピック。その開催に際して政府が示す「基本方針」は、日本選手に金メダルのノルマを課し、不透明な経済効果を強調し、日本の国力を世界に誇示することに固執する、あまりに身勝手な内容で、本来、もっとも尊重すべき「オリンピック憲章」の理念とは相容れないものである。二度目の開催地となる東京から、世界に発信すべき「理念」とは何なのか。本書はオリンピックの意義を根底から問い直し、2020年への提言を行なう。【目次】序章 一九六四年の光と、二〇二〇年の影/第一章 オリンピックは「開催国のために行なう大会」ではない/第二章 オリンピックは「国同士の争い」ではない/第三章 オリンピックに「経済効果」を求めてはならない/終章 オリンピックの理念は「勝敗」ではない/資料 2020年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会の準備及び運営に関する施策の推進を図るための基本方針/参考文献/おわりに -
マイナビ文庫 小麦オフダイエット 話題の「小麦抜き」「グルテンフリー」のすべて
話題の「グルテンフリー」「小麦オフ」がよくわかる! グルテンってなに?どんな人が向いていないの? 話題のグルテンフリー/小麦オフな食事法がよくわかる一冊です。「グルテンアレルギー」「小麦アレルギー」がある人、疑われる人はもちろん、アレルギーがない人にとっても、小麦製品(パスタやパン、麺類、菓子類など)をやめるメリットはたくさん。 ダイエット・美肌・老化予防・疲労回復、といった「小麦オフ」の効果とともに、具体的に「何を食べればいいか」「どんな食生活が理想か」までを分かりやすく伝えるのが本書です。 アレルギーがなければ、「完全オフ」にしなくても、ゆるやかに取り入れる方法でもOK。これまでの食習慣を見直すきっかけとなり、正しい「食べ方」が腑に落ちる一冊です。 -
田中角栄回想録
スローガンは「決断と実行」。戦後の一時代を築き、いまも人々の記憶に残る田中角栄。日中国交回復と日本列島改造論を掲げて政界の頂点に立ち、ロッキード事件を経てからもその影響力を失わなかった。28歳での代議士初当選から法廷闘争の最中、病に倒れるまでに語られた思いや本音を、腹心の秘書であった著者が肉声を交えて紹介。不世出の天才政治家の素顔を浮き彫りにする超一級ノンフィクション。 -
元町クリーニング屋 横浜サンドリヨン ~洗濯ときどき謎解き~
洗濯日和は謎解きを!横浜でクリーニング屋を営む天才クリーニング師・更紗のシミから始まるミステリー。 服もココロも謎も、全部きれいに致します! 横浜・元町でレトロな老舗クリーニング屋『横浜サンドリヨン』を営む天才クリーニング師・白石更紗は、どんなシミも落とし、あらゆる修繕をこなす服のお医者さん。 普段はおっとり天然な更紗だが、ひとたび衣類のことになると「服が泣いています」と人が変わったように服に感情移入してしまう。 ある日、そこに探偵・不破がコートを持ち込むと、更紗は服に付いたシミなどから彼の行動や性格、暮らしぶりを見抜き……? 脱いだ服には、必ず着ていた人の痕跡がある――。縫い目やほつれ、かつてのクリーニング師が使ったという糸文字などから事件を読み解く、更紗&不破の名コンビの爽やか洗濯ミステリー!!完全犯罪は、シミにご注意を。 -
ドキュメント パナソニック人事抗争史
なぜあいつが役員に?なぜあの男が社長なんだ?人事がおかしくなるとき、会社もおかしくなる。巨艦パナソニックの凋落の原因も、実は人事抗争にあった。会社の命運を握るトップ人事は、なぜねじ曲げられたのか。誰がどう間違えたのか。元役員たちの実名証言によって、名門・松下電器の裏面史がいま明らかになる!上司の出世争いに辟易するサラリーマン必読です。 -
ルバイヤートの謎 ペルシア詩が誘う考古の世界
『ルバイヤート』とは、11世紀のペルシアに生まれた天才オマル・ハイヤームが作った四行詩の総称であり、その詩集の名称である。ペルシア文化の精髄の一つと言われるこの詩集は19世紀、英国詩人フィッツジェラルド訳で注目を集め、今や世界中で翻訳されている。著者は、深い諦観と享楽主義が同居するこの詩の世界に触れることで、西域探検史、特に探検家ヘディン研究の第一人者として、中央アジア史と東南アジア史の調査研究を続ける道を拓いた。謎に満ち、今も人々を魅了する『ルバイヤート』。長年の研究調査で知り得たエピソードをまじえ解説し、その魅力と謎に迫る、誘いの一冊。【目次】はじめに/第一章 『ルバイヤート』とは何か/第二章 万能の厭世家、オマル・ハイヤーム/第三章 『ルバイヤート』と私の奇妙な旅/第四章 『ルバイヤート』をめぐるエピソード/おわりに -
赤ちゃんと脳科学
極端な育児観をもつ親が増えている。赤ちゃんが集中しているからと1日7時間もテレビを見せる、手当たりしだいに育児教室に通わせる、赤ちゃんが思いどおりにならないからと自信喪失する。これらの行き過ぎた現象の背景には、20世紀的な右肩上がりの成長、発達観があるのではないか。「子どもの成功」にこだわりすぎることで、子どもからの自然な成長のメッセージを無視しているのではないか。本書では、脳科学、発達行動学を専門とする小児科医が、親を駆りたてる早期教育、臨界期等の“科学的根拠”をもう一度科学的に検証しなおすことで、「普通の育児」こそが今まさに重要であると説く。新しい「赤ちゃん学」の誕生である。【目次】序章 悩める母親の育児事情/第1章 誤解を生んだ「科学的根拠」/第2章 胎児の能力の不思議/第3章 生後二ヶ月革命/第4章 神経ダーウィニズムと子育て/第5章 テレビと育児/第6章 育児の目的と目標/第7章 子どもの発達を幅広く「見る」/あとがき/参考文献・引用出典 -
「和食と日本人」おもしろ雑学
日本人に身近な「和食」には、こんな隠れたエピソードがある! 本能寺の変の原因は鮒寿司だった? 佃煮が生まれたのは徳川家康のおかげ? 松花堂弁当の起源は? 高級料亭が提供した超高級なお茶漬けとは? 肉じゃがの元祖はイギリスにあった? 知るほどに深くておもしろい、和食の謎と秘密をひもとく本! -
ゴースト≠ノイズ(リダクション)
ぼくが1年A組の幽霊になって、一月が経過した――高校に入学したばかりのころの失敗によってクラス内で孤立し、いまでは幽霊扱いされている一居士架(いちこじかける)。惨めな日常を過ごしながらも限界を感じていた架は、十月の席替えで前の席になった玖波高町(くばたかまち)に突然話しかけられる。それは彼の苦しみに満ちた毎日に変化をもたらす、小さくも確かな予兆だった。時を同じくして、校舎の周辺では蝶結びのメッセージを残した動物の死骸が相次いで発見され、休みがちになった高町は何かに思い悩むような様子を見せはじめる……。圧倒的な筆力と繊細な技巧が紡ぎ出す、静謐な感動に満ちた青春ミステリ。/解説=大森望 -
ひろいもの
ものとの出会いで自分が変わる運命の物語。 対人関係に自信が持てないバイト店員、イベント司会ばかりの女優、喧嘩早い性格で転職を繰り返す元不良、いじめが原因で3年間引きこもる元高校生、恋人の死にうちひしがれる悲嘆の女性――。人生に躓いた人たちが、「ひろいもの」をすることで始める自己改革。セカンドバッグ、サングラス、警察手帳、ハンドグリップ、腕時計。思いが込められた道具を拾った人々に運命の転機が訪れる。 5つの物語をオムニバスで綴っていきながら、それぞれはリンクしていく。 『どろ』『かび』『とげ』の巻き込まれ型小説の名手として評価の高い著者が、あらたな手法で我々を魅了する、珠玉のハートウォームストーリー。 -
フィンランド 豊かさのメソッド
経済協力開発機構(OECD)による生徒の学力調査(PISA)で、フィンランドの子どもたちがトップの成績を挙げて以来、その教育のあり方に注目が集まっている。またフィンランドは、世界経済フォーラム(WEF)の国際競争力ランキングでも、何度も1位に輝くなど、経済的にも発展している。充実した福祉、女性の社会進出、透明性の高い税金の使途……日本とは対極的とも言える、その成長の秘密は、どこにあるのだろうか。現地の大学院留学など、フィンランドで過ごした貴重な体験をもとに語る、“不思議で豊かな国”の素顔。【目次】はじめに へえー、フィンランド? 日本人には馴染みの薄い国だが……/第1章 不思議でとても豊かな国~失業率二〇%から国際競争力一位へ/第2章 学力一位のフィンランド方式~できない子は作らない/第3章 税金で支えられた手厚い社会~独立心が旺盛でたくましい女性/第4章 日本と似ている? フィンランド文化~異文化コミュニケーション/おわりに -
生きるチカラ
われわれの人生は、気にすればきりがないような小さな課題の連続である。人は、無数の選択を強いられながら生きており、ときには大きな困難に出合うこともある。だが、少し見方を変えてみると、正しい選択や誤った判断があるわけではないことがわかる。また、ふりかかる災難が、人生のきっかけにもなることもあるのだ。生きるのに正しいも間違いもない―-。世界の聖地を調査してきた宗教人類学者だからこそ書ける、自分の生き方を手に入れる道とは何か。「生きるチカラ」が不足している現代日本人に必読の書。【目次】はじめに/1 生きるのに「正しい」も「間違い」もない/2 あらゆる選択は誤りを含んでいる/3 金持ちはみんな不幸?/4 ふりかかった災難こそ人生のきっかけ/5 人間は支離滅裂でかまわない/6 自分の身に起こることはすべていいことなのだ/おわりに -
オーブランの少女
比類なく美しい庭園オーブランの女管理人が殺害された。犯人は狂気に冒された謎の老婆で、犯行動機もわからぬうちに、次いで管理人の妹が自ら命を絶つ。彼女の日記を手にした「私」は、オーブランに秘められた恐ろしい過去を知る……楽園崩壊に隠された驚愕の真相とは。第7回ミステリーズ!新人賞の佳作となった表題作の他、醜い姉と美しい妹を巡るヴィクトリア朝犯罪譚「仮面」、昭和初期の女学生たちに兆した淡い想いの意外な顛末を綴る「片想い」など、異なる場所、異なる時代を舞台に“少女”という謎(ミステリ)を描き上げた、瞠目のデビュー短編集。/解説=瀧井朝世 -
トリックスターズM
西洋文化史の一側面──魔術思想を説く「魔学」の専門家。それが風変わりな青年教授、佐杏冴奈の肩書である。なにせ、彼は本物の「魔術師」なのだから。そして、不本意ながら先生の助手に収まったぼく。推理小説を象った魔術師の物語、待望の復刊第4弾。 前代未聞の犯行予告──予知夢。必ず起こる犯行を防ぐという相反する展開は先を読ませない。いつどこで誰が被害者になるのかを探るトリッキーな課題に大興奮! さらに、幻の短編『彼女たちの花言葉』を文庫初収録。 -
医療再生 日本とアメリカの現場から
医師不足や医療不信が同時多発的に拡大し、社会問題化した「医療崩壊」は、その後どのような道を辿ったのか。本書では、繰り返される医療事故をはじめ、「医療崩壊」後の日本医療が今なお抱える問題を、独自の職業観や医局運営術も交えながら検討し、米国での無給研究員時代より続く著者自身の実践から捉え直す。新医療事故調査制度や新専門医制度などの相次ぐ制度改革や、アメリカ型医療の流入といった目まぐるしい変化について、日米両国の現場で外科医療に携わった体験を交えて考察した一冊。【目次】はじめに/第一章 米国医療の光と影/第二章 日本の医療はなぜ崩壊したのか/第三章 外科医療はトキメキの宝庫/第四章 意識改革で外科医局再生――トキメキと安らぎのある村社会/第五章 日本医療の未来像/参考資料 「読売新聞」連載コラム -
孤独病 寂しい日本人の正体
社会構造の激変によって、人々を強くつなぎとめていたかつての血縁や地縁をベースにしたコミュニティの機能は衰退し、いまや個人はネットと現実の間に頼りなく浮かぶような孤独な存在になってしまった。この孤独が病理的な色彩を濃くしていけば、まぎれもない病になってしまう。これを防いだり、癒したりするにはどうすればよいのだろうか。気鋭の精神科医が現代日本人を悩ます孤独とその寂しさの正体に迫る。【目次】はじめに/第一章 「孤独病」の時代/第二章 「孤独病」の構造/第三章 人を「孤独病」に追い込む思考習慣/第四章 「孤独病」、その暴走の果て/第五章 「孤独病」を癒す処方箋/おわりに -
「子供を殺してください」という親たち
自らは病気の自覚のない、精神を病んだ人を説得して医療につなげてきた著者の許には、万策尽きて疲れ果てた親がやってくる。過度の教育圧力に潰れたエリートの息子、酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いし、ゴミに埋もれて生活する娘……。究極の育児・教育の失敗ともいえる事例から見えてくることを分析し、その対策を検討する。現代人必読、衝撃のノンフィクション。 -
悪の力
川崎市中一男子生徒殺害事件、群馬大病院事件、名古屋大女子学生の殺人・傷害・放火事件、酒鬼薔薇聖斗、ルフトハンザ系航空機墜落……。周囲では日々、「悪の力」が増大しているように映る。そして、ひとたび「悪」を見出したとき、人々は心の奥底からどす黒い感情が湧き出すのを感じるだろう――“こいつだけは許せない”、と。しかし、そうした憎悪のエネルギーは、実のところ「誰かと繋がりたい」という叫び声でもある。現代人を苦しめる「悪」はどこから生まれるのか。私たちはそれとどう向き合えばいいのか。100万部のベストセラー『悩む力』の著者が、人類普遍の難問に挑む。『教団X』の中村文則氏推薦!【目次】プロローグ/第一章 悪意に満ちた世界/第二章 悪とは何か/第三章 なぜ悪は栄えるのか/第四章 愛は悪の前に無力か/エピローグ/後書 -
鏡の迷宮、白い蝶 美波の事件簿5
『水島のじいちゃん』の名代で、西遠寺家の人々と共にかのこの許嫁の別荘へ、猫のケンゾウを連れて向かうことになった藤代修矢。招かれた別荘の隣には有名な万華鏡作家が住んでいた。認知症になってしまったその隣人は、大きなダイヤモンドを所持していたのだが、置き場所のヒントをメモに残していて……(表題作)。周りで起きる奇妙な事件の真相を、『水島のじいちゃん』が華麗に解き明かしていく。修矢・かのこ編二作、美波・直海編二作に、書き下ろし一作を含む、ライトな本格ミステリ短編集。好評《美波の事件簿》シリーズ、前日譚第二弾。/解説=太田忠司 -
スプラッシュ!
1レース1分50秒、賞金最高額1億円――水上の格闘技、ボートレース。ある事情からレーサーの道を選んだ若手選手・渡来陸は、デビュー戦でフライング事故を犯して以来、スランプに陥っていた。しかし、彼のファンを名乗る女性・壱橋六花とのある一日の出会いを境に、かつての情熱を取り戻し、勝利を重ね始める。だが時を経て、彼の目の前に再び壱橋が現れた。新人女性レーサー……つまり、陸のライバルとして――!! 果たして彼女の思惑は? その超・攻撃的な走りの裏に隠された秘密とは……!? 水上に人生を賭けた二人の戦いの物語が今、幕を開ける。 -
科学者は戦争で何をしたか
ノーベル賞科学者・益川敏英が、自身の戦争体験とその後の反戦活動を振り返りながら、科学者が過去の戦争で果たした役割を詳細に分析する。科学の進歩は何の批判もなく歓迎されてきたが、本来、科学は「中性」であり、使う人間によって平和利用も軍事利用も可能となる。そのことを科学者はもちろん市民も認識しなければならないと説く。解釈改憲で「戦争する国」へと突き進む政治状況に危機感を抱く著者が、科学者ならではの本質を見抜く洞察力と、人類の歴史を踏まえた長期的視野で、世界から戦争をなくすための方策を提言する。【目次】はじめに/第一章 諸刃の科学―-「ノーベル賞技術」は世界を破滅させるか?/第二章 戦時中、科学者は何をしたか?/第三章 「選択と集中」に翻弄される現代の科学/第四章 軍事研究の現在――日本でも進む軍学協同/第五章 暴走する政治と「歯止め」の消滅/第六章 「原子力」はあらゆる問題の縮図/第七章 地球上から戦争をなくすには/あとがき -
覚醒ラブサバイバー
僕は隣に座る西崎さんのことが好きになってしまった。学校のアイドルとも言うべき彼女は、何の特技も特徴も無い僕には高嶺の花過ぎる。 しかし、平凡な僕がおくるつまらない高校生活は、偶然やってきた西崎さんとのデートのチャンスで大きく変わり始める。 不思議な体験を経て、『覚醒』する僕。西崎さんを、「運命」から守るため、僕の全ては加速し始める。サイキック青春ラブストーリー開幕! ニコニコ動画の楽曲はこちら! http://www.nicovideo.jp/watch/sm20386215 -
秘密保護法――社会はどう変わるのか
多くの異論や懸念にもかかわらず国会で強行採決された「特定秘密の保護に関する法律」――通称「秘密保護法」が施行される。この「秘密保護法」は、誰が、何の目的でつくったのか。法に違反したらどんな裁判が行われるのか。そもそも「特定秘密」とは何なのか? 本書は、秘密保護法の内実とそれがもたらす影響について、刑法学の見地、知る権利との関係、憲法との整合性など多様な視点から概説する。【目次】第一章 誰が、何のために秘密保護法をつくったのか 堀敏明/第二章 超監視社会への道 足立昌勝/第三章 「知る権利」の妨害と闘う 林克明/第四章 憲法と秘密保護法 宇都宮健児/巻末資料「特定秘密の保護に関する法律」条文 -
終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ
1999年のNATO軍の空爆により、コソボ紛争は公式には「終結」したことになっている。しかし現地では、セルビア系の民間人が3000人規模で行方不明になるなど、空爆前とは違った形で「民族浄化」が続き、住民たちは想像を絶する人権侵害の危機にさらされている。また、空爆による劣化ウラン弾の被害は甚大で、すべての回収には100年を要するという。本書は、空爆終了後6年間にわたって現地に通い続けた唯一のジャーナリストが、九・一一やイラク戦争の開始以降ほとんど報道が途絶えてしまったセルビア・モンテネグロの現状を告発した、渾身のルポルタージュである。【目次】まえがき/旧ユーゴスラビア全図/第一章 大コソボ主義(2001年~2002年)/一 消えた1300人――セルビア人拉致被害者たち/二 真っ先に見た事務局長/三 コソボへ/四 マケドニア潜入行/第二章 混迷の中で(2002年)/一 劣化ウランとユーゴスラビアの核/二 10月革命の裏側/第三章 セルビア・モンテネグロの誕生(2003年)/一 新憲章発布とモンテネグロ/二 新憲章発布とコソボ/三 誰がジンジッチを殺したのか/四 ボスニア・ヘルツェゴビナ/五 少年が殺された/終章 語り部(2004年10月)/柴宜弘教授との対話――あとがきに代えて/ユーゴスラビアとセルビア・モンテネグロに関する年表 -
14歳〈フォーティーン〉満州開拓村からの帰還
「昭和」を見つめ、一貫して戦争や国家を問うてきた著者の原点となったのは、1945年、14歳での敗戦体験だった。家族と渡った満州・吉林。敗戦後の難民生活は一年に及ぶ。「棄民」ともいうべき壮絶な日々、そして一家での日本への引き揚げ……。14歳という多感な少女が軍国少女となり、日に日に戦争に巻き込まれていく様を、自身の記憶と膨大な資料から丁寧に回顧し綴る。【目次】少女の行程/澤地家家系図/吉林市の街中の地図/はじめに/第一章 十四歳の少女/第二章 秘密/第三章 王道楽土/第四章 戸籍謄本/第五章 学徒動員・無炊飯/第六章 水曲柳開拓団/第七章 八月十五日・敗戦/第八章 いやな記憶/第九章 蟄居の日々/第十章 内戦下/第十一章 旧陸軍兵舎/第十二章 日本へ/おわりに -
フランス反骨変人列伝
フランスの歴史を注意深くひもとくと、正史にはめったに登場しない魅力的な奇人・変人に出会うことが出来る。国王、国家、法制度等への反逆であったり、その逆に忠誠であったりと、その逸脱した人生は様々だが、彼らに共通しているのは、自分自身の生き方に徹した反骨の精神である。そして、世間に逆らって自分を貫いた人間たちには、どこかしら時代を超えた普遍性が感じられる。本書は、その中でも極めつきの、それでていて日本ではほとんど紹介されていない四人の人物、モンテスパン侯爵、ネー元帥、犯罪者詩人ラスネール、死刑執行人・六代目サンソンを取り上げる。【目次】まえがき/第一章 モンテスパン侯爵/第二章 ネー元帥の悲劇/第三章 犯罪者詩人、ラスネール/第四章 六代目サンソン/あとがき -
魔法使いの弟子
▼第1話/開化▼第2話/召魔(めすま)▼第3話/交霊▼第4話/罪▼第5話/霊視▼第6話/攘夷▼第7話/出生▼第8話/魂の声▼第9話/魔法使いの弟子 ●登場人物/鬼窪巖(明治新政府参議。国のことを真剣に思い多忙)、妙(参議・鬼窪の愛妾。心の病を患っている?)、召魔(巷間“妖術使い”と噂される異人。「動物磁気」など怪し気なもので病気を治す?) ●あらすじ/1868年、明治政府樹立。しかし、新しい世になっても、血の匂いは消えなかった。新政府に反発する反乱や一揆の首謀者たちはもちろん、時には無実であっても新政府にとって都合が悪ければ斬首、切腹……冷徹な強権をふるっていた――参議・鬼窪は、その新政府の中心人物として多忙を極める日々。世の中も、政府・文化・思想・化学……全てが新しいものへ移行しようと目まぐるしく動いていた時代、外国人居留地はずれの洋館に妖術使いが住んでいるという噂がたった。夜な夜な冥府から亡霊を呼びだしているというのだ。そんな折、久々に鬼窪と一夜をともにした愛妾・妙が生首の亡霊を見る!!(第1話)▼妙がフラフラしながら入っていったという例の洋館を訪れた鬼窪。玄関の扉を開けるなり、目に飛びこんできたのは、かつて見たこともない奇妙な光景だった。ひとりの異人と操り人形のようにフラフラ踊る女たち、そしてグッタリと椅子にうなだれている妙の姿……。鬼窪の呼びかけで気を取り戻した妙。連れて帰ろうとしたところ、異人は「帰スワケニハイキマセン」と鬼窪をさえぎる。鬼窪のせいで病気が悪くなるというのだ。(第2話) -
補讐授業
かつて同級生をいじめにより死に追いやった4人の少女。彼女らの上に理不尽かつ抵抗不能な復讐の授業が課せられる! 女子高生・吉田真衣子が目覚めたのは、見覚えのない教室。 しかもそこは、コンクリートでできていて窓やドアは描かれたものだった…! そして、同じように閉じ込められていたのは 久し振りに会った小学校の時の同級生女子が三人。 戸惑う彼女たちに向けて、 担任を名乗る謎の人物のアナウンスが始まり、 自らと向き合わされる、恐怖の授業の幕があがる…!! -
ナショナリズムの克服
在日の立場から、長年、「日本」について鋭い批判と分析をつづけてきた姜尚中と、オーストラリア在住の国際的博奕打ちで作家の森巣博という、異色の対談が実現しました。テーマは1990年代以降、日本に吹き荒れている、ナショナリズムの嵐です。第一部で、日本型ナショナリズムの歴史を通観。第二部で、グローバル化によって変質する国民国家像と、国境なき後の世界の未来について、刺激的な意見交換を繰り広げます。国家とは何か、民族とは何か、故郷とは何か。本書は、ナショナリズムを理解し、何者をも抑圧しない生き方を模索するための入門書です。【目次】第一部 ナショナリズム・自由をめぐる対話――東大教授、豪州博奕打ちに会いに行く/序章 石原慎太郎の「中国人犯罪者民族的DNA」発言を容認してしまう空気は何か?/第一章 姜尚中教授の特別課外授業スタート! 講座名はズバリ、「日本ナショナリズム小史」/第二章 知られざる在日韓国・朝鮮人二世の青春――経済ナショナリズム体制下の、姜尚中の個人的体験/第二部 グローバリズム・故郷をめぐる対話――豪州博奕打ち、東大教授に会いに行く/第三章 知られざる和製イージー・ライダーの青春――グローバリズムの渚における、森巣博の個人的体験/第四章 民族概念をいかに克服するか/終章 無族協和を目指して/あとがき/人物・用語解説/推薦図書、厳選二十一冊! -
リーダーは半歩前を歩け―金大中というヒント
政治も経済も未曾有の混迷期にある現在、私たちは「リーダーシップ」という古くて新しい問題を、問い直す必要がある。安全保障の激変期における政治家とは? 金融崩壊後の市場で持続可能な成長を実現し得る経営者とは? 明確なビジョンを示す上司とは? 本書は、古今東西の政治家や歴代の日本の首相に言及しつつ、悩める時代を突き抜ける「7つのリーダー・パワー」を提言する。韓国元大統領にしてノーベル平和賞を受賞した金大中氏との対談も収録。指導者不在が叫ばれる日本社会で、現代を代表する政治学者が思い描く、理想のリーダー像とは? 【目次】はじめに 私はリーダーになるのが怖かった/第一章 カギは「半歩前」だ――そろそろニュー・モデル/第二章 あなたも「リーダー」になれる?――リーダーシップ・ビジネス篇/一 多少、肉食系がいい/二 姜尚中流「七つのリーダー・パワー」/第三章 「見てるだけ」ではダメです――リーダーシップ・政治篇/一 何だったのか、「小泉劇場」/二 土壌を作ろう、参加しよう/第四章 【対談】幸いなる邂逅――アジアのリーダー、金大中氏に聞く/終章 歴史と勝負する――「責任力」もしくは「信じる力」/おわりに -
千年鬼
友だちになった小鬼から、過去世を見せられた少女は、心に〈鬼の芽〉を生じさせてしまった。小鬼は彼女を宿業から解き放つため、様々な時代に現れる〈鬼の芽〉───酒浸りで寝たきりの父のために奉公先で耐える少年、好きな人を殺した男を側仕えにして苛めぬく姫君、行商をしながら長屋で一人暮らす老婆、凶作が続く村で愛娘を捨てろと言われ憤る農夫、田舎から出て姉とともに色街で暮らす少女───を集める千年の旅を始めた。精緻な筆致で紡がれる人と鬼の物語。 -
海外短編のテクニック
長編小説が、人生という一本の木を、根から幹、枝から梢、花も葉もすべて描く営みであるならば、短編小説は、一本の枝を切り、切り口を示して生き方全体をうかがわせる試み。あらゆる技を駆使した作品はおもしろさも多彩だ。日本の短編の名手が、海外短編から厳選して、メリメの名作『カルメン』からインド系女性作家ラヒリの『停電の夜に』まで、バラエティに富んだ作品を俎上に載せ、実作者の立場になって想像し、分析し、ときには妄想までして、そのテクニックをたどる。カフカの作品は長編もあるけれど短編『変身』ひとつを読めばOK、という大胆発言も。 -
自治体格差が国を滅ぼす
個人や企業間で格差の拡大が叫ばれて久しいが、格差は自治体・地域の間でも確実に広がりつつある。財政破綻した「負け組」自治体が住民サービスの質を下げる一方で、中学卒業までの医療費が無料など、住民が受益を謳歌している「勝ち組」自治体もある。自治体・地域の間の格差はなぜ生まれ、拡大し続けているのか。解決する方法はあるのか。本書では代表的な九つの自治体を取り上げ、その実態をつぶさに検証することで格差拡大の原因を分析し、是正に向けた具体的な方策を提言する。【目次】はじめに/第一章 拡大を続ける地域間格差/第二章 勝ち組自治体?/第三章 負け組自治体?/第四章 模索する自治体/第五章 新潟から見た格差/第六章 中央と地方、対立か、それとも共存か/おわりに -
五反田物語
「東京に住めば毎日が刺激的で、 ドキドキワクワクがあって、 楽しいことがたくさんあるんだと思ってた…」 実写映画化(2013.6.15全国公開、主演・堤真一)の 話題作『俺はまだ本気出してないだけ』の青野春秋、注目最新作!! 表題作『五反田物語』の他、 『俺まだ』の人気キャラ・市野沢くんの恋物語など、 珠玉の短編3作品を収録!! -
四次元世界〔小学館文庫〕
▼第1話/ヤンの生きた世界▼第2話/未完成▼第3話/第3生命帯▼第4話/新世界はむらさきの空▼第5話/ヒミコの矢▼第6話/電話▼第7話/幽霊世界▼第8話/わが愛の幻影▼第9話/無限世界のヤン▼第10話/みどりの国のマーヤ▼第11話/さらば生命の時▼第12話/サレルヤの森▼第13話/蛍の青い火▼第14話/幻想世界のアム▼第15話/140万光年の沈黙▼第16話/インパールの雪▼第17話/古本屋古本堂▼第18話/緑の環▼第19話/ブーメラン▼第20話/枯木霊歌▼第21話/グリーンインセクター▼第22話/海軍拳銃1851▼第23話/衛星2連独房▼第24話/狂詩曲第五番▼第25話/無限軌道1997 ●あらすじ/太陽に飲み込まれる寸前に、地球を脱出してきた者たちが住む惑星でのこと。祖父と洞窟に住むヤクは、壁に絵を描いて暮らしている。彼は力が弱く、他の男たちのように狩りをすることができない。そして彼の絵のモデルになっていたマヤは、そんな彼に愛想を尽かして、強い男ムウに従って旅に出ていってしまう。弱肉強食の世界が始まったのだ(第4話)。▼売れない絵描きをしている蜜蜂のヤンは、家のそばで美しいカゲロウのレアがうずくまっているのを見つけ、休ませることにする。ヤンは光り輝くような彼女に惚れてしまい、「いつまでもここにいていいよ」とまで言うのだが、金色に輝く身体を持つロロが迎えに来ると、彼女はヤンを捨てて出ていってしまうのだった。「あなたは自分の世界を持っている。私達には目に見えるものだけしか持ち合わせがない」という言葉を残して…(第9話)。 -
ラッキー~Are you LUCKY?~
▼第1話/きみはだれ▼第2話/サチコの想い▼第3話/海からの風。▼第4話/さよならギンヤンマ▼第5話/お願いラッキー▼第6話/ボロボロのラッキー▼第7話/消えたラッキー▼第8話/ラッキーがこわれた!?▼第9話/ラッキーと離ればなれ?▼第10話/もう会えないの?鈴奈さん▼第11話/バッテリーの寿命▼第12話/名前はラッキー ●主な登場人物/日置祐太(小学5年生。ママの死後、パパとふたりで住んでいる)、ラッキー(祐太が生まれる前に、パパとママと暮らしていた犬ロボ) ●あらすじ/ママが死んでから、パパとふたりきりで暮らしている小学5年生の祐太は、家事をこなすためクラスメートとは遊べず、学校が終わった後はいつもひとりで過ごしていた。そんなある日、祐太は偶然押し入れから“犬ロボ”を発見して…!?(第1話) ●本巻の特徴/祐太が生まれる前、パパとママと暮らしていた「家族」は犬ロボ・ラッキー。ママとの想い出がたくさん詰まったラッキーは、どこかママに似ていて…? -
犬と魔法のファンタジー
「剣と魔法の大冒険」は遠く昔になりにけり。 かつて、偉大な始祖文明が大地に栄えていた。 だが滅びた。 かつて、剣と冒険と神秘の時代があった。 だが廃れた。 現在、『新大陸』はとても平和である。 未踏の地を夢見て、若者たちが冒険の旅に出たのも、今は昔。冒険なんて、時代遅れもいいところ。今の若者の夢は、無事に就職すること。 主人公・チタンは一生安泰の宮廷務めを目指し就職活動中。しかし、なかなか採用されず苦戦続きでやさぐれていた。 そんなチタンの前に現れ、冒険という悪の道に誘う中年男・ケントマ。しかし、今時、冒険者など流行らない。食べていけない。 冒険者の才能がある、としつこく誘うケントマから逃げ回るチタンだったが……。 さえない大男、あまり美しくないエルフ、そして一匹の白い犬が織りなす「ファンタジー世界」の青春とは? ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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