からだを読む

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ビジネス・実用
836円 (税込)

4pt

自分のものなのに、人はからだのことを知らない。からだの中を見るなんて、とんでもないと思っている。そのくせ「人体はよくできていますね」などと言う。よくできているのなら、なぜ喉にモチを詰まらせて死んだりするのか。生きるために必要な食べるという行為によって、これまた不可欠の呼吸を妨げて死ぬ。そんなバカなことがあるものか……。口からはじまって肛門まで、知っているようで知らない人体内部のディテールを多彩な図版とともに綴った医学エッセイ。養老流解剖学入門。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    口から肛門までを解剖学者が一つ一つ説明した本。
    口から肛門までは一つの管であり、解剖学的に分けてももともとは一つのものともいえる点が面白い。すなわち、解剖学の歴史は、解剖するごとに器官に名前を付けてきた点で、分節の歴史といえる。

    また、著者の思想が一般的なものの見方に別の切り口を投げかけている様子が随所にみられる。フィールドサイエンスとしての解剖学がディテールにこだわること、つまり単純化して物事を理解することはできないということ、などの考え方がその思想背景にある。

    0
    2021年03月10日

    Posted by ブクログ

    全体的に満足ですけど、特に舌、口、喉あたりの章がすっごい面白かった!鏡を片手に読みましたよ。自分の物を食べながら読んだときもあって、そのときは舌の動きを意識しながら食べましたよ。養老さんがやってみろ、と言うことはやってみましたよ。私も人間の体はよくできてるな〜とか思っていたタチなんで、気道と食道について指摘されたときはショックを・・。でも、だからこそ喋れるのであって・・・よくできている、とは思わなくなったけれど、やっぱり人間の体は面白い。それに養老さんも面白い。彼のアフォリズムに口がニヤニヤしてしまった。「口惜しかったら、ツバを飲みながら息をしてごらんなさい。君がブタならそれは可能だが、君がヒトなら不可能である。」とか、マジ笑った。わからないものはわからない、とハッキリと言ってくれるのも好き。調べたくとも時間がない、とまで言っちゃっている。もちろん専門用語などは読んでるときは覚えようと思っても、数日後には忘れてしまう。解剖学を学ぶ学生すら、一度や二度では覚えられない。それでも、生きていくうえで、最大のパートナーである自分の体をちゃんと見つめてみようと思える。それに、人間を解剖しようとした理由が「言葉」に対する執着からだというのにはビックリした。もう、本当に学んだことが多かった一冊でした。

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    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    養老さんの新書の中で一番面白かった。からだを解説しつつ、だから人間はこういう風にしかふるまえないんだなぁとということが学べる。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    高校生物や医学系の解剖学の基礎知識程度が無いと読解するのに少し何がありそうな気もする。
    予備知識のない人が咽頭だの腹膜だの門脈だのと言われて、簡単な説明だけでその場所や働きをすぐにイメージできるだろうか?

    ある程度、解剖学や生理学や生物学の知識があり、それらについて少なからず疑問を持っている人にとっては、なるほど、と思う考察があるのではないかと思う。

    予備知識のない人は、知らない名前が出てきたらスマホなどで調べながら場所や形や働きを確認しながらゆっくり読むとよいだろう。

    現代人はほとんど性と金という狂気に冒されているので、純粋な知性に触れることで洗心できるのではないだろうか。

    0
    2023年02月02日

    Posted by ブクログ

    養老さんの本は、学術的なんだけども分かっていることだけをつらつらと述べるわけではなく、分かってないことは分かってない、少なくとも自分は知らないということを正直に書いてくれているので自分には非常に面白く読める。

    解剖の教科書にも同じようなことが書いてあるかもしれないが、そこには判明していることしか書いていない。これこれがこうだからさあ覚えろ、という内容だけ。
    まあ、教科書だからそういうスタンスじゃないと成り立たないんだけども、はっきり言ってつまらないし、ほんとに確実に合ってるんだな!と思うときもある。実際、人間の体に絶対なんて無いわけだし。

    だから、大腸と小腸の違いは結腸ヒモが三本合って腹膜垂がついてるのが大腸だとか、教科書的にどんどん羅列されるより、時間がかかっても養老さんの本を読んでいる方が身につくと思う。

    からだの仕組みはこうなっているけれども、なぜこうなる必要があったのだろうか、と読者も一緒に考えさせてくれる、想像力の大切さを分からせてくれる本。

    0
    2012年10月11日

    Posted by ブクログ

    解剖学が専門の養老孟司氏が、口〜肛門までの消化器官を解説した本。
    病気になれば別だが、自分の体であるにも関わらず普段は全く意識しない体の内部。
    それを新書レベルでわかりやすく解説されています。
    読んでみて、初めて知った事実も多く面白かったです。
    現代医学では、こういう構造になっているということはわかっても、どうしてそうなっているかは意外とわかっていないものなんですね。
    時々つぶやきのように入る、養老節のコメントも必見です。

    0
    2013年08月09日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    自分のものなのに、人はからだのことを知らない。
    からだの中を見るなんて、とんでもないことだと思っている。
    そのくせ「人体はよくできていますね」などと言う。
    よくできているなら、なぜ喉にモチを詰まらせて死んだりするのか。
    生きるために必要な食べるという行為によって、これまた不可欠の呼吸を妨げて死ぬ。
    そんなバカなことがあるものか…。
    口からはじまって肛門まで、知っているようで知らない人体内部のディテールを多彩な図版とともに綴る医学エッセイ。

    [ 目次 ]
    口と肛門
    唇
    唇とその周辺
    頬
    歯
    口の天井と床
    舌
    舌とことば
    喉
    呑み込む
    食道
    胃
    胃と十二指腸
    小腸
    小腸から大腸へ
    肝臓
    肝臓と胆嚢
    膵臓
    大腸
    直腸

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    [ 参考となる書評 ]

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    2014年10月30日

    Posted by ブクログ

    消化器系のお話。
    分子レベルにまで分解しないと体に取り込めない(タンパク質→アミノ酸、多糖類→単糖類)、消化器管は体の外だ。。。
    完全に分子レベルにまで分解して取り込むなら、安全ですもんね。よくできてる。
    なのに、アレルゲンを食べるとアレルギーを起こすことがある・・・おもしろい。

    「分子レベルに分解しないと~」・・・ここにちょっと引っ掛かりました。水に溶ければ、分子レベルに分解しなくても取り込めるのかもしれない、と思ったのです。どなたか教えてください。

    0
    2020年05月08日

    Posted by ブクログ

    身体について、解剖学の検知から養老先生が解説してくれています。
    身体の口から内臓、腸にいたり肛門につながる各部分をそれぞれ解説しています。

    0
    2015年04月20日

    Posted by ブクログ

    養老孟司が、専門である解剖学について一般の読者に向けてわかりやすく解説した本です。

    最初に、解剖学では実体のない「口」という用語を、正式には置いていないことに触れて、人体の各構造を分解し名づける解剖学という学問における言葉の問題に説きおよんでいるのは、この著者ならではという気がします。

    そのほかにも、著者の持ち味である「空とぼけ」のユーモア精神が随所に発揮されており、あまりなじみのない分野の本であるにもかかわらず、たのしんで読むことができました。

    0
    2024年04月20日

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