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芥川が小説、随筆、童話、戯曲と、その才気にまかせて様々のジャンルで試みた作品の中から、広い意味で「子どもむき」と考えられる作品を選び収めた。この作品群から、機智や逆説や諷刺、そしてまた、そうした理智の鎧で固められた奥にひそんでいる作者の、少年のような純潔で素直な魂を感じとることができる。 (解説 中村真一郎)
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Posted by ブクログ
「子供向け」作品を集めたものと解説にあり。なるほど平易でわかりやすい内容の作品がほとんど。すてに何度か読んだ話ばかりなので新鮮味はない。強いて書くなら30を過ぎてからトロッコを読むと郷愁に近いような気持ちを感じることができた。
どの作品も読みやすく、時代が変わっても普遍的なことをユーモアを交えて問われる本。 一人称で書かれているものはリアリティを感じ、三人称の作品はその距離感が絶妙。描写やその人物をあらわす例えも素晴らしく、言葉のつなぎ方、リズム感。 酒虫、西郷隆盛、蜘蛛の糸。 特に短いながらも、父、は本当にすき。絶...続きを読む妙な寂しさと、愛情と、思春期ならではの青臭さと。内側の気持ちと、情景とすべて美しい日本語のつなぎで書かれている。 読後のなんともいえない、余白。 ついつい向き合いたくなるその問いを、いつだって楽しむことができる。 読書の醍醐味をここで、改めて知る。 なんだってつめこめばいいのではないんだよな。
白と杜子春と蜜柑が特に印象深い。 今あるものと感謝の気持ちを忘れずに過ごしたい。忘れやすいけど、だから本を読もうってなるな
芥川さんてこんな作品を書く方だったんだ…と衝撃がすごい(x_x)グワーングワーン 『走れメロス』も『羅生門』も正直あまり細かいとこまで覚えていないし、況んやそれについて自分がどう感じたなんてことをば(日本語真似したいけど下手) 『蜘蛛の糸』とか『犬と笛』とかは私が持っていた芥さん(芥川さんよ...続きを読むり芥さんと呼びたい)の割りとイメージ通りだったけど、『蜜柑』とか『トロッコ』はこんなにも鮮やかな言葉で心象風景を描けるなんて…と感動した。この二編特に好き。人生で蜜柑みたいな瞬間、ずっと待ってるというかそんな瞬間があるから何とか生きてる、な自分。 『猿かに合戦』の「きみ達も大抵蟹なんですよ」良いですね。ドキリとしました。私は蟹です。
中学の授業で読んで、私が小説を好きになったきっかけの一作。風景と主人公の心情のリンクなど、いちいち「そうなんだ!」と新鮮に感動したことを覚えています。そしてなんとも不穏な結びの文章。今読んでも面白い。今でも芥川が一番好きな作家です。
『蜘蛛の糸 杜子春・トロッコ』 「父」「酒虫」「西郷隆盛」「首が落ちた話」「蜘蛛の糸」「犬と笛」「妖婆」「魔術」「老いたる素戔嗚尊」「杜子春」「アグニの神」「トロッコ」「仙人」「三つの宝」「雛」「猿蟹合戦」「白」「桃太郎」「女仙」「孔雀」 解説-中村真一郎 「トロッコ」について。 家にたどり着いた...続きを読む良平の、わっと泣き出さずにはいられない気持ち。たった一人で、町まで駆けもどる時の緊張感、家々にともる灯りのほのかな温かさや人々の「どうしたね」という掛け声、寂しく緊張した場面からほのかに温かく安心できる場面への転換が素晴らしい。これほどまでに、主人公の安堵を感じることのできる小説はあまりないだろう。哀愁までも感じさせる、心の奥から温まれる作品。 その他には、「猿蟹合戦」と「桃太郎」がだれもが知ってる童話を独自の視点で描いてるのが興味深い。桃太郎ってこんなに非条理な男だったか。
トロッコ、仙人、杜子春、蜘蛛の糸の順に好き。子供向きのものを集めただけあって全体的に読みやすかった。あくさんの本は正常(日常?)と異常(非日常?)の境が上手い具合にとろけているので読んでるとたまにハッとする。
収録:「父」「酒虫」「西郷隆盛」「首が落ちた話」「蜘蛛の糸」「犬と笛」「妖婆」「魔術」「老いたる素戔嗚尊」「杜子春」「アグニの神」「トロッコ」「仙人」「三つの宝」「雛」「猿蟹合戦」「白」「桃太郎」「女仙」「孔雀」
●トロッコ● が、泣いても仕方がないと思った。泣いている場合ではないとも思った。彼は取って附けたような御辞宜をすると、どんどん線路伝いに走り出した。
芥川 龍之介の「トロッコ」を初めて読んだのは中学の教科書だった。 静まり返る教室で同級生の淡々と朗読する声だけが聞こえる。 文字を目で追いながら、少年の不安や焦りが自分のものと錯覚をおこす。 深く、長く、広がる闇。 何度読んでもおそろしい。
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