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Posted by ブクログ 2011年09月19日
動物学&民俗学の少し楽しい知識も学べるミステリ短編集。どの事件にも怪奇の気配がして、非常に好みです。その解決は非常に現実的ではあるのだけれど、どこかしら一抹の恐怖と不安感が残される結末もまた、非常に好みど真ん中。
お気に入りは「洞の鬼」。もう舞台と道具立ての魅力だけでもお腹いっぱいなんですが。そこで...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月13日
まず、妖怪を扱ったミステリとして、レベルが高い。妖怪と事件の謎がうまく結びついていて、事件も興味を引くものだし、解決も腑に落ちる。
また妖怪研究としても、これまでの説を踏まえつつ、著者の本領である自然科学の知識を駆使して、一歩進んだ推測がなされている。
ネックなのは事件の真相が明らかになっても、犯人...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月12日
河童に天狗に鬼。この世界観は周りに溢れてはいるので、
なんとなく聴き覚えてる事象はあるけど
観察者の世界観は面白く読んだ。
謎解きの後に、そのままだとあなたも殺されちゃいませんか?
なんて心配してしまうような余韻の中、
天の狗の犯人が自分だったら跡形も残さないように頑張るし、
洞の鬼の後味の悪さは心...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月06日
河童、天狗、鬼など、犯人は妖怪かと思われる不可能状況で起こった犯罪を”観察者”鳶山久志が生物学の知識と卓越した洞察力で暴く短編集。
妖怪といってもおどろおどろしい雰囲気はあまりなく、土着的な怪異と自然科学的な解明がしっくり融合している。
ベストはなんといっても、トリックもぶっ飛んでいるが動機もイッち...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年11月10日
“「なんだ、鳶さんが見たのはカラスだったんだ」
「違うよ。どうしてホシガラスが天狗なんだよ」
「だっていま烏天狗の話をしていたじゃない。日本の天狗のモデルとなった動物はカラスなんでしょ?それにホシガラスってなによ。わたしはただカラスと言っただけで......」
わたしがまじめに説明していると、変人生...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月10日
シリーズ6作目。
「眼の池」「天の狗」「洞の鬼」3篇からなるホラーテイストの短編集。
“人間を水中に引きずり込む河童”
“空を飛び気まぐれに人を殺す天狗”
“異形の姿ゆえに恐れられ退治される鬼”
を題材にして、生物に関する知識を駆使しながら怪奇事件の謎を紐解いていく。
どの話も後味が悪く不気味な...続きを読む
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