作品一覧

  • 江戸文化再考 これからの近代を創るために
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 泰平の世、三百年をかけて文化を成熟させた江戸時代。歪み、行き詰まる現代社会が成熟するためのヒントがそこにある。社会・思想・書物・絵画-従来の近代主義的な評価にとらわれず、江戸に即して眺めることで、「江戸の本当の姿」を理解する。江戸文学研究の泰斗による講演会を収録。
  • 江戸文化評判記 雅俗融和の世界
    3.0
    1巻836円 (税込)
    江戸には江戸の文化を成熟させた先人がいた。その果実は、現代と全く異なる味わいがあるからこそおもしろい。著者は、江戸の文物を部品に一人乗りのタイム・マシーンを組み立てて江戸観光を企てる。着いた時代は伝統の「雅」と新興の「俗」の両文化が見事に融和した壮年期の江戸。中央はもとより地方にも足を延ばし、一癖も二癖もある多彩な人々を訪れ、出版事情を探り、文人大名の蔵書も拝見。まずはこれを評判記に刻んで御報告の仕儀。

ユーザーレビュー

  • 江戸文化再考 これからの近代を創るために

    Posted by ブクログ

    講演録なので冗長さは否めないが、論旨は明確。
    江戸時代の和文を読み下せるように教育を改めるべき、江戸時代の書籍の保存、活用を進めるべきとの主張には大いに賛同する。

    0
    2012年12月17日
  • 江戸文化評判記 雅俗融和の世界

    Posted by ブクログ

    江戸時代の文化の諸相を、軽妙な文章で紹介している本です。

    著者は、18世紀の江戸で花開いた文化の特徴を「雅俗融和」と表現し、この時期こそが江戸文化の最盛期だという見方を示しています。その上で、文学や芸術、遊郭文化や庶民の生活など、江戸文化にまつわるさまざまな話題に触れつつ、その魅力に読者を誘います。

    書誌学的な研究の中で出会うさまざまな楽しみや苦労を綴った「和本礼賛」というタイトルを持つ最終章も、おもしろく読みました。

    0
    2015年09月25日
  • 江戸文化評判記 雅俗融和の世界

    Posted by ブクログ

     「江戸の文化」ではあるが「江戸時代の文化」が、「雅」と「俗」の対比で理解していこうとする点に特色があるようである。

     「雅」について「伝統文化」を言い、「俗」とは「新興の文化を指す」(7p)のうえに、この二つはついに「価値の転換はついに起こらなかった」ことを明確にする。

     地方大名の見識。実はそこが思いのほか豊富であって、とりわけ九州で輝く地方の才能を評価している。
     自己の思想と哲学を文筆で知らせる、あるいはその蔵書を通じて見識を世にとう側面は、地域政権の見識として注目されるに違いがない。

     中野氏について先に、岩波新書『和本のすすめ――江戸を読み解くために』にを読んでした。こちらは

    0
    2013年11月09日
  • 江戸文化評判記 雅俗融和の世界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    江戸には江戸の文化を成熟させた先人がいた。
    その果実は、現代と全く異なる味わいがあるからこそおもしろい。
    著者は、江戸の文物を部品に一人乗りのタイム・マシーンを組立てて江戸観光を企てる。
    着いた時代は伝統の「雅」と新興の「俗」の両文化が見事に融和した壮年期の江戸。
    中央はもとより地方にも足を延ばし、一癖も二癖もある多彩な人々を訪れ、出版事情を探り、文人大名の蔵書も拝見。
    まずはこれを評判記に刻んで御報告の仕儀。

    [ 目次 ]
    一人乗りのタイム・マシーン
    1 江戸的文化
    2 江戸の中央と地方
    3 廓の素顔
    4 箸休め
    5 伝記屋開店
    6 和本礼賛

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    0
    2011年04月04日

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