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Posted by ブクログ 2021年01月21日
寺山修司の文章からはいつも湿った土と血の匂いがする。それがたとえ美しい詩であっても、その匂いは隠しきれない。雑多な、無秩序に犇めく人の群れ、あるいは何も無い、遠くに望む山と田畑、畦道が続く長閑すぎる田舎の風景。私が抱く寺山修司のイメージは決まってこの2つだ。本書もそんな2つのイメージから成り立ってい...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月13日
一章「誰か故郷を想はざる」
二章「東京エレジー」の二章からなる。
「誰か故郷を想はざる」では、青森県弘前市に生まれてから二十二歳の青年になるまでを詩的に綴っている。
同郷、太宰治の心中について彼は、「死を内蔵しない生などは存在しない」「心中は二人が長い間大切にあたためてきた『死』をも終わらせてしま...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月23日
花に嵐のたとえもあるさ 死ぬことだけが人生だ
寺山の自叙伝。
『あらゆる想像力はイヌではありえない。現実問題の報復を想像力に果たしてもらおうとする考え方は、想像力と現実との不幸な雑居生活かであり、実人生の恨みを他ではらしてしまうことである。』
詩のスタートは、水先案内人であってもイヌではない。逃...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月09日
寺山修司さんの自叙伝。
第一章では、故郷での話が中心。ニ章からは東京へ来てからの話しが中心となっている。
スクエア=サラリーマンの捉え方が、面白い。これはサラリーマンには理解出来ないだろうなぁと思う。
実はこの本ずっと読みたかったんだけど後回しにしてきたんです。でも青梅の山中にある「古書ワルツ」...続きを読む
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