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1960年代の新宿――。吃音と赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと建二と、少年院に入り早すぎた人生の挫折を味わった新次は、それぞれの思いを胸に、裏通りのさびれたボクシング・ジムで運命の出会いを果たす。もがきながらもボクサーとしての道を進んでいく2人と、彼らを取り巻くわけありな人々の人間模様。寺山修司唯一の、珠玉の長編小説。
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Posted by ブクログ
映画鑑賞後の後追いですが、時代を現代に置き換えた映画版とあまり変わらない内容な事に驚いた。 寺山修司がいかに現代的な(または普遍的な)感性を持っていたかということもあるが、地震などまさに今にリンクする事象も多く興味深く読んだ。 また映画を観直したい。
60年代の、ネオンの煌く新宿という荒野でたたかう人々の物語。直接的な場面が多かったのに嫌悪感なく読めたのは、彼らの中の闇に共感していたからなのか。「愛するために、愛されたい」主人公のラストにちょっと泣きました。
群像劇。 「モダンジャズの手法で書いた」と本人は言っているけれど。 ポールトーマスアンダーソンの映画みたいな。 それぞれが闇を抱えていて、それぞれの人生が交差する場所としてのリング。 世の中に問題提起している感じがする。 荒野。 って、いいことばだな。 バーのカウンターは、荒野。 ...続きを読むリングは、荒野。 ベッドは、荒野。 みんな別の方向を向いている、そしてそれぞれが重みを持って生きている、それがひとつの物語で収束している感じがいい。音楽的。 この、孤高なロマンチストな感じが、今俺でもやり直せそうな青春を感じさせてくれるよな寺山修司。
屈託を持った登場人物たちが織り成す群像小説(筆者はジャズ的だと言っていた)です。 正直、小説としての仕上がりは不十分であると思います。 ただ、この小説にはその不十分さを大きく上回るものがあります。 寺山修司の熱意やエッセンスが煮詰まっているみたいです。 六十年代の主に新宿を舞台にしていて、そこに...続きを読むは「生のるつぼ」「生のジャングル」「生の荒野」…なんと言うか、生きることに対する人間のドロドロとしたマグマが渦巻いているような小説です。 小説の後半に出てくる、新宿の朝方を描いた詩のような描写部分は白眉の出来でした。
ボクシングの描写以外は退屈なとこが多い 新宿シンジとバリカンのパートだけ読みたかった 特に宮木パートが生々しくて苦手
2021年、2冊目は、最近、プチブームの少し前の話題作シリーズ(菅田将暉主演で映画化されたため)であり、敬愛する寺山修司の作品(敬愛するとか言っておいて、今さらかい⁉️)。 吃りと赤面対人恐怖症に悩む〈バリカン〉建二は、〈片目〉の堀口のボクシングジムの門を叩く。同じ頃、堀口はレコード店の前で、新宿...続きを読む新次をジムにスカウトする。二人は、同期のボクサーとして歩み始める。 1960年代の新宿歌舞伎町を中心に、新宿西口周辺を舞台に、〈バリカン〉建二と新宿新次、その周りの人々で物語は展開されていく。 序盤はやや緩慢な印象も、徐々にテンポ感が出てくる。さらに、今で言うところの差別用語や、寺山修司の独特な言い回し、表現に馴染めない方々は早々に脱落の恐れあり。 個人的には、各章ごとに巻頭歌が添えられていたり、『ポケットに名言を』的なモノや、当時の流行歌の引用等、寺山修司的遊び心溢れていて非常に楽しめた。 一方で、キャラ設定と大まかなストーリーだけ決めて、そこから、各キャラを躍動させていくと言う、「あとがき」で言うところの『モダンジャズの手法(ジャムセッション的手法)』で書かれているため、長編小説としては、物語の幅や奥行きに、少し物足りなさ、弱さを感じるのも否めない。 それでも、自分的には、★★★★☆評価の価値は充分にある。
河出文庫版。烏が表紙のやつ。何年も積読やったんやけど、平成が終わる前に昭和の臭いしかしないこれを読み終えたぜ。 この時代の新宿などわたしが知るはずないけど、路地裏なんかの換気扇の臭いがしてきそうな雰囲気。 バリカンくんせつないなー。でもそれが彼の向き合い方で自己表現の仕方なんやな。 バリカンくんと...続きを読む新次くんがどうやって親交を深めたのか、そこが掘り下げられればもっと面白かったと思うんやけど…群像劇っぽい感じだから、他の人の話読んでるうちにしらんまに仲良くなってた。
2017年10月の映画公開に合わせ購入。 新宿を舞台にした生々しい昭和の香り。昔は新宿も薄汚かったのに、小綺麗になってしまった。ここに描かれた昭和が懐かしい。小説には出てこないけれど、コマ劇場前の噴水とか、昔の歌舞伎町を思い出した。何という小説ではないけど、昭和の新宿を生きた人たちの哀愁を感じる。寺...続きを読む山修司、初読。
ネオン溢れる新宿という荒野。登場人物たちの心象風景としての荒野。 45年経た現代にも荒野はあるのだろうか。それはどんな風景か。
修司さんは変な人だ。考えてることが地球を一周してるよ。 でもこんな綺麗な言葉で語られたら、なんか信じてもいいやって思えてくるんだよな。
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あゝ、荒野
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寺山修司
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あゝ、荒野(1)
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