社会とは何か システムからプロセスへ

社会とは何か システムからプロセスへ

ビジネス・実用
836円 (税込)

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3.9

「社会」という語は、どのような意味や役割を担わされてきたのか。十七世紀以降のヨーロッパで、それは初め、統治や富の増大を目的に国家が介入する空間として認識された。後に、貧困・暴力・不衛生など、「社会的な」問題が拡大し、それに対処するための対象となった。社会を複数の要素からなる複合的なものとしたのはスピノザである。人が他者とともにより良き生を築くための場という彼の構想に、社会の可能性を読む。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会学
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    社会とは何か システムからプロセスへ
  • タイトルID
    :
    240227
  • ページ数
    :
    230ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年01月17日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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社会とは何か システムからプロセスへ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本書は、社会人類学を専門とし、

    現在は国立民族博物館教授である著者が、

    「社会」のあるべき姿を考察する著作です


    筆者は、ホッブス、ディドロ、アダム・スミス、デュルケーム、コントなど

    近代社会科学の基礎を作った思想家たちを概観したうえで、

    今日における社会統合の困難の一として、フランスにおける移民問題を紹介。


    そして、水俣での市民運動などをてがかりに

    上述の社会科学が前提としてきた、

    閉鎖的で均質な、システムとしての社会像を批判し

    多様性と複数性からなるプロセスとしての社会像の構築を提唱します。


    近代の創生期において、複数性に注目したスピノザへの注目や

    ハーバマスの公共圏と谷川雁の「サークル村」の類似性の指摘など、

    興味深い記述も多くあります。


    とりわけ、印象的だったのは、

    アルジェリア出身で、マルセイユでラジオ局を経営する

    社会活動家S・B氏のコスモポリタンとしての生き方です。


    外国人参政権、多文化主義のオーストラリアで起きたインド人留学生襲撃など、

    社会のあり方を考えさせられる話題が多い今日において

    われわれの「社会観」に再考を促し、よりよい社会の構築に向けた道筋を示す本書。


    社会科学に興味がある方に限らず、多くの方にオススメしたい著作です

    0
    2010年06月27日

    Posted by ブクログ

    前半を中心に多くの部分を割いて、西欧を中心とした社会学の進展について概観し、後半部分を中心に、「社会とは何か」という問いについて筆者の答えが提示される。
    社会学の入門書としては有用であるが、主題である「社会とは何か」という問いに明確な回答が成されたかは甚だ疑問。
    今後スピノザなどの古典的名著を読む上での足掛かりとしてはいいのではないだろうか。

    0
    2012年07月01日

    Posted by ブクログ

    「社会」をテーマにこの言葉の変化を
    歴史的変遷を説明し,事例をあげながら解説している.

    君主制の中世ヨーロッパのフランス革命時の「社会」
    イギリスなどの工業化が進む時代の「社会」などである.

    ひとまず全部読んだが、あとで読み直すことになる.
    感想はその時に追記.

    0
    2011年05月09日

    Posted by ブクログ

    前半が社会というものをその認識の歴史に沿って解説しています。以下に章立てを挙げておきます。
    第1章 社会の発明―ホッブズ、スピノザ、ルソー
    第2章 社会の発見―統治性と社会問題の出現
    第3章 社会の科学の成立―社会主義と社会学
    それぞれおぼろげながらに見聞きしきたことが1つの流れとして理解できたような気になりました。私はこの手の文章を読むのは苦手で、まあなんとかついていくことができたといった感じですが。

    一方、後半は文体も打って変わって、事例による筆者独自の研究です。章立ては以下のとおりです。
    第4章 社会と文化―文化の名による排除から社会統合へ
    第5章 社会と共同体―複数性の社会へ
    4章は100年のヨーロッパにおける移民の受入れとその排除について、5章は水俣病発生時における患者の様子やさーくる村の活動についてが書かれています。

    社会学は分析に専念するのではなく、社会問題に対峙し社会にもっと働きかけていくべきだというのが著者の主張の核心であったように思います。

    0
    2011年03月09日

    Posted by ブクログ

    本書ではまず始めに、ホッブス、スピノザ、ルソーといった17〜8世紀の思想家達によって作り上げられた社会概念を確認する。その後、サン・シモン、コントらによって体系化された社会学を時系列にそって説明している。

    「社会はいかにして統合されているのか。(中略)社会をその内部から分裂させている要素は何か」ということは、社会というものを考える上で重要になってくる。
    それは、十九世紀までは「貧富の差」や「階級的対立」が主要な原因であったが、「代わって二十世紀の後半以降、主要な課題として浮上してきたのが、文化の違いを理由とした排除の問題」であった。

    現代においても主要な問題である「貧富の差」「階級的対立」、そしてグローバル化により表面化した「文化の違い」。これらの課題にいかに立ち向かっていくか。
    本書では、パリの中学校において宗教スカーフを着用した女子生徒が学校から追放されるという問題を通して、「文化と社会」ということを考えていく。また、17〜8世紀のヨーロッパにおける「公共圏」、あるいは谷川雁らによる月刊誌『サークル村』において行われた、貧富・階級を超えた自由闊達な議論というものを紹介している。

    多様性を認め、議論し葛藤すること。それが社会のエネルギーになる。そしてそのエネルギーによって新たな社会を構成していくという意見は大いに賛成だ。そのような大きな視点に立った上で、個人として社会とどのように関わっていくことが必要かを「葛藤しながら」考えていくことが求められるのだろう。

    0
    2011年02月13日

    Posted by ブクログ

    社会のシステムから、プロセスへって副題にありますが。

    日本の「経済」においては、システムすら未熟 というのが、私の感想。もちろん、政治もねw

    って、よむひとによって感想も変わるのかなw

    0
    2011年01月17日

    Posted by ブクログ

    難しかったです(笑)全部の話がとっても興味深かったのでもう一回世界史勉強しなおして読み直したいぐらい!たしかに「社会」ってよく使うけど、その定義って考えたことなかった。「社会」=国家っていう一般的なとらえ方にいろんな視点からメスいれてて、読んでて飽きなかったです。ただし少し話が散漫でした。

    0
    2012年01月12日

    Posted by ブクログ

    「『社会』とは何か」というテーマのもとに、「社会」思想の歴史を概観し、かつ移民政策と水俣病を実際のケースとしてみることで、「社会」と「国家」、「コミュニティ」について考察した著。
    全体的にやや散漫観が拭えず、前半分と後ろ半分のつながりが今ひとつな気がする。新書にまとめられる内容ではなかったか。

    0
    2010年05月05日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「社会」という語は、どのような意味や役割を担わされてきたのか。
    十七世紀以降のヨーロッパで、それは初め、統治や富の増大を目的に国家が介入する空間として認識された。
    後に、貧困・暴力・不衛生など、「社会的な」問題が拡大し、それに対処するための対象となった。
    社会を複数の要素からなる複合的なものとしたのはスピノザである。
    人が他者とともにより良き生を築くための場という彼の構想に、社会の可能性を読む。

    [ 目次 ]
    はじめに
    第1章 社会の発明―ホッブズ、スピノザ、ルソー
    第2章 社会の発見―統治性と社会問題の出現
    第3章 社会の科学の成立 ―社会主義と社会学
    第4章 社会と文化―文化の名による排除から社会統合へ
    第5章 社会と共同体―複数性の社会へ
    むすび―多にして一を生きる

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    [ 参考となる書評 ]

    0
    2011年04月03日

社会とは何か システムからプロセスへ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会学
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    社会とは何か システムからプロセスへ
  • タイトルID
    :
    240227
  • ページ数
    :
    230ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年01月17日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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