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Posted by ブクログ 2014年05月06日
明治を代表する思想家、
諭吉と中江の思想を比較しつつ紹介する。
前半は内容がやや難しく感じたが、
後半5章以降に解説される対西洋・アジアへの文明観
及びそれを踏まえた日本の在り方と
対外政策については理解しやすく面白い。
異なる方向性の思想を持つ両者ではあるが、
実情をよく捉え、極めて先見性のある...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月26日
福沢諭吉と中江兆民が、近代国家建設の出発点にあたり、どのような文明論、国家論を構想したか、それを見据えることで、内政、外交ともに息詰まっている現代日本の課題が浮き彫りになる、そういう本だと思う。
諭吉は日本の独立発展のためには、西洋文明の受け入れは必要不可欠と見ていた。文明を善、正義、力、進歩と見...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月17日
明治時代の啓蒙思想家としてならび称される福沢諭吉と中江兆民の議論を、文明観やアジア観といったテーマごとに比較している本です。
本書のような構成で両者を比較すると、いきおい兆民の議論に依拠して福沢の議論を批評するというスタンスに傾いてしまいがちであることは、否定できないように思います。たとえば、「実...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年03月29日
[ 内容 ]
明治日本の主要な課題は、近代国家の建設にあった。
ただ、その方向に異論はなくとも、内容については議論が分かれ、西洋文明の受容に重大な役割を演じた福沢と中江も、対照的な反応を示す。
ともに私塾を興すが、実学尊重の慶応義塾、古典教養に執着する仏学塾と、教育理念は両者の世界観を反映し相違を見...続きを読む
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