三木 大雲(みき だいうん、1972年6月17日 - )は、日本の男性僧侶(日蓮宗)、YouTuber、作家[1]。京都府京都市出身。立正大学仏教学部卒業[2]。愛称は「怪談和尚」。現在は日蓮宗派の光照山蓮久寺の第38代住職[2]。言の葉研究所所長。京都発プロジェクト「龍華光」の特別顧問。
「お経とは、簡単に言えば、悟りを得た人が話した内容をまとめたものです。 その悟りを得たとする人のことを次のように呼びます。 如来、応供、正遍知、明行足、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、仏世尊と、十種類の呼び名があるのです。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「では、この〝私〟にあたる人は誰でしょうか。それは、弟子の中でも「多聞第一」、一番お釈迦さまのお話をたくさん聞いた人と呼ばれた人物です。名前は「阿難(※ 2)」と言います。 ですから基本的にお経は、この阿難さんが、お釈迦さまから直接聞いた話をまとめたものなのです。 その当時、お経はサンスクリット語で書かれていました。そしてその後、中国で漢字に訳され日本に伝わってきたものが、現在、私たちがお寺などで目にするお経本です。「お経は難しい」、そう感じるのは、漢字ばかりで書かれていることも大きな理由の一つだと思います。 お経を読む上で、漢字を書き下さなければ意味がわかりにくいです。そのため、まずは書き下しをするわけです。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「 これは、海外の映画を見たときに、和訳のされ方で感動が変わることがあるのと同じだと思います。同じ映画でも、吹き替えや翻訳が複数存在するものがあり、鑑賞後の感動は大きく変わることもあります。 このように、翻訳者が誰なのかによって、少し内容や編纂の仕方が変わってきます。そんな中、最高の漢訳者だと言われる人物がいます。 それが、鳩摩羅什です。 鳩摩羅什は、父親がインドの貴族出身で、母親は亀茲国(現在の新疆ウイグル自治区)の王族出身です。中国とインドに挟まれた亀茲国に生まれたことは、両国の言葉を理解するにはとてもよい環境だったのだと思います。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「そして、同じ吹き替えを見た人でも、見た時の状況によって感想が変わることもあります。 それは、その映画を見た年齢であったり、その時の状況であったり、映画館の環境にも影響されると思います。 それほど面白いと感じなかった映画も、数年後に見ると素晴らしく感じることがあります。それは、本人を取り巻く状況の変化などに起因しているわけです。 これはお経も同じだと思います。若い人が見るのと、歳を経た人が見るのとでは、その素晴らしさの感じ方は違うものです。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「お経は時代が変化しても揺るがない真理を説いた「人生の攻略本」 さて、本題に戻りますが、これらの翻訳の内容はどのようなものなのかを説明させていただきます。 お経は、先にも述べました通り、いろいろな人が聞いた話が書かれていますので莫大な量があります。その数およそ八万四千とも言われています。 それだけの量のお経ですから、それぞれにまとめられた内容が異なります。内容が異なると言いましても、矛盾するところは一切ありません。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「このように例外のない世界の法則を真理と呼びます。 物質世界で数学は絶対的に真理なのです。 しかし、これはあくまで物質の世界でのお話です。 数学の真理を真理でなくす世界もあります、それは、精神世界です。 ここで言う精神世界とは、人間の感情や思想などを言いますが、その世界においては数学でさえも真理ならざる現象があります。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「それでは、お経はどうなのでしょうか。 お経は物質世界についても、精神世界についても、またはこの世以外の世界についても多岐にわたって書かれております。 そして、どのような場所や時代、どのような世界においても真理であり続けることが書かれているのです。 簡単に言えば「このようにすれば、誰がやっても結果はこうなる」という真理の法則が書かれているのです。 一例を挙げますと、『大般涅槃経』の中に「諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為楽」という文があります。これを訳しますと「すべてのものは無常であり、生じては滅する」という意味です。 命ある私たちは、いつか必ず死ぬのです。死は例外のない真理です。このように、真理というものには例外がないのです。 この例外のない真理が書かれているのがお経です。 すなわち、お経に書かれていることをそのまま実行すれば、誰であれ、同じ結果を得ることができるはずなのです。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「テレビゲームをしていて、なかなかクリアできない場合、攻略本というものを読んで解決することがあります。 RPGゲームの場合で言えば、迷路の地図から、アイテムの取り方、敵のやっつけ方、ゲームをクリアするための方法が書かれているわけです。 まさにこれと同じで「お経は人生の攻略本」なのです。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「 続いては、宇宙規模の話から、地球規模の話へ移らせていただきます。 お釈迦さまが説かれた真理の中に、弟子に対して「決して、その内容を今は広めてはいけない」と言われた話があります。 お釈迦さまの教えは、たくさんの人に広めなくては意味がありません。広めることで、たくさんの悩める人々が救われるわけです。しかしながら、人に教えてはいけないと言われた教えがあるのです。 人に教えてはいけない教えであるならば、最初から弟子たちにも教えなければよいと思うのですが、そこには明確な理由がもちろんあるのです。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「仏教のように、経典を軸に信仰をする教団は、その僧侶の発言を経典によって正邪の確認をすることができますが、先のカルト教団の場合にはそれができません。信じるか信じないか、その人個人が決めることになります。この正邪の確認ができない教団の教祖などで、自分の名利を求め「自説」を説く人を「悪い僧侶」と言います。反社会的、反国家的な思想を持つ宗教が入ってきて、政治家に近づき、騙すわけです。そして自分たちに都合のいいような法律や制度を作らせ、国を壊していくのです。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「残念ながら、悟りの内容をお釈迦さまから直接教えていただいたとしても、それだけで悟ることはできないということです。 例えば、自転車に乗ったことも見たこともない人がいるとします。この人に自転車に乗れる人が先生となり、ひと月の間、言葉だけで自転車の乗り方を説明したとします。 そしてひと月が経って、実際に自転車に乗らせたとしても、おそらくなかなか乗れないのではないでしょうか。 言葉や文字の勉強だけではなく、行動をして経験を積むことが大切なのです。それを私は「道」と呼んでいます。「道」とは、勉強と実践を偏りなく行うことです。「柔道」「書道」「華道」「茶道」「剣道」など、「道」の付くものは知識だけでは上達しません。やはり実践も必要なのです。「悟り」も同じで「求道」という「道」なのです。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「お釈迦さまの「悟り」というものは、私たちが想像することも難しい内容です。そして実践も非常に難しいです。 例えば死後の世界のお話を知識として聞いても、実際に行ってみないと、すなわち死んでみないと本当の理解はできません。 絵本で見ただけで「ゾウさんは可愛い」と言う子どもさんがいますが、実際にゾウの檻に一緒に入ったら、怖くて泣き出すのではないでしょうか。 同様に、知識だけで知ったつもりでいても、実際の悟りは完成しないのです。 悟りが仏教の知識だけで理解できたなら、仏教学者の先生方は悟りを得ておられるはずですが、なかなか悩みは尽きないと思います。「毎日笑顔で過ごしなさい」という教えがあって、理解はしていても、なかなか何日も持続して行うことは難しいということです。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「お経に詳しくなくても、仏教を少しご存知の方なら知っておられるかもしれませんが、仏教はインドで生まれました。その理由は当たり前ですが、お釈迦さまが悟りを得られた場所がインドだからです。 インドのシャカ族という民族の中に生まれた、ゴータマ・シッダールタという人間が悟りを得たわけです。このシッダールタという人が、三十五歳の時に悟り、釈迦如来となったのです。シャカ族出身だったので、シャカ族の聖なる人という意味で、釈迦牟尼仏と呼ばれるようになりました。 この悟りを得た瞬間、驚くことに肉体の形が大きく変化します。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
【足下安平立相】足の裏が平らで、土踏まずがない。なので地面に立つと、 地面と足の裏が密着し、その間には髪の毛の入る隙もない。 【足下二輪相】足の裏には、二重の輪の形をした相がある。 【長指相】手の指や足の指が人間のものより長い。 【足跟広平相】足のかかとが広くて平たい。 【手足指縵網相】手足の各指の間に、滑らかな膜がある。いわゆる河童の水搔きのようなもの。 【手足柔軟相】手足が柔らかい。 【足趺高満相】足の甲が盛り上がっている。 【伊泥延腨相】伊泥延とは鹿の王様のこと。腕とふくらはぎが、鹿の足のように細い。 【正立手摩膝相】真っ直ぐに起立すると、手が膝に届く。 【馬陰蔵相】馬のように陰部が体内に隠れる。 【身広長等相】両手を横に広げた長さと、身長が同じ。 【毛上向相】体中の毛がすべて上を向いている。 【一一孔一毛生相】体の毛穴一つ一つに毛が生えている。 【金色相】体が金色に光っている。 【丈光相】体から周囲約三メートルを照らすほどの光が出ている。 【細薄皮相】皮膚が薄い。 【七処隆満相】両手、両足、両肩、うなじの七箇所が盛り上がっている。 【両腋下隆満相】両わきが盛り上がっている。 【上身如獅子相】上半身が、獅子のように威厳がある。 【大直身相】体が大きく端正である。 【肩円満相】両肩が丸く盛り上がっている。 【四十歯相】歯が四十本ある。 【歯斉相】歯間が詰まっていて一本のように見える。 【牙白相】四十本の歯とは別に、白い四本の牙がある。 【獅子頰相】頰が獅子のように盛り上がっている。 【味中得上味相】食べ物を食べると、その味は最高の味となる。 【大舌相】顔全体を包み込めるほど舌が広くて大きい。 【梵声相】声は聞くだけで心地よくなる。遠くまで届く。 【真青眼相】目は青い色をしている。 【牛眼睫相】睫が牛のように長い。 【頂髻相】頭のてっぺんが盛り上がっている。 【白毫相】眉間に右巻きの白い毛がある。
「では、私たちの持つ「精気」を健康に保つためにはどうしたらよいのでしょうか。「精気を養う」という言葉があります。 その精気を養う方法は、人それぞれに違います。 自然の中で精気を養える人は、自然がその人の持つ精気の食事です。 音楽を聴いて精気を養えるという人は、音楽がその人の精気の食事です。 気の合う友人との会話という人もおられると思います。 リラックスした状態、まさに「気持ちのよい」状態のときに「精気は養われる」のです。 しかし、その状態を維持し続けるのはなかなか難しいことです。 精気を正常に保ち続けるためには「心」を正常に保ち続ける必要があります。ですから「お経」には常に「心」を正常に保つ方法が書かれています。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「お客さんは今、汗をかいているかどうか。もし汗をかいているようなら、まずは少量の少し熱めのお茶を出します。 少し熱めのお茶はお客さんの汗を引かせます。次に冷たいお茶を出せば、喉の渇きを癒すことができます。 冬であるなら外気温を考慮して、厚めの湯呑みに熱いお茶を入れて出します。こうすることで、厚めの湯呑みであれば、熱すぎずに手を温めることができます。そしてその後、頃合いの温度のお茶を飲んでもいただけます。 このように、そのときの状況によって、中道の加減は変化します。その変化に対応することを「気配り」と言います。「気配り」をすることは「気」を遣います。気を遣うのは疲れます。しかし古来日本人は「気配り」を大切にしてきました。 なぜなら、他に対して「気配り」や「気」を遣うことは、相手を喜ばすことができるからです。「相手が喜んでくれる」ことは、すなわち「自分の喜びである」と考えているからです。 自分だけの幸福を考えるより、他人の幸福を考えることで、自らが幸福になれるということを古来の日本人は当たり前に思っていたのです。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「六道の最上界が「天界」です。この世界は「喜ぶは天」と言われます。何ごとにも喜べる心を持った人の世界です。 苦しいことがあっても、今までの幸福に感謝できる人。周りの人に感謝し喜べる人の世界です。このような人は、地獄にいる人と真逆の世界にいます。 地獄にいると、困った時は誰にも助けてもらえません。 しかし天界にいる人は、普段はもちろん、困った時にもたくさんの人の助けを得ることができます。これが天界なのです。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「ます。「イライラしていたから関係のない人を殴った」という場合、善悪の区別を理解できていない人です。この人は見た目には人間ではありますが、住んでいる世界は「畜生界」です。「畜生界」に落ちている人は、必ず同じように、善悪の区別のつかない人と縁ができます。他の世界に関しても同じことが言えます。 ということは言い換えれば、自分の周りの人は、自分を投影した人だとも言えるわけです。 周りの人に恵まれないと思われる方は、まずは自分自身を変える努力から始めることが大切だということです。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著
「時々、このようなメッセージをいただきます。その都度、私はこう返信します。「私は今、五十二歳ですので、あと五十年以内には死んでしまうと思います。それまでしばらくお待ちください」 すると返信がすぐに来ました。「俺は今、六十代後半だから、五十年も待てない。すぐに死ね」 と言うのです。そこで私は、再び返信をしました。「そんなことを言わずに、五十年頑張ってください。せめて百歳くらいまで元気でいてください」 すると十分ほどの間をおいてこう返ってきました。「三木さんのほうこそ頑張って長生きしてください」とメッセージをくださったのです。 もしも一通目のメッセージを見て私が怒ったとします。そして感情に任せて「そっちこそ死ね」と返していたとします。 すると向こうもさらに腹を立てて、やがては刀傷沙汰になっていたかもしれません。ですから、怒りの心を起こさず、相手に対して慈悲心を持つことで回避できたのだと思います。 これが罪障を作らないための方法です。そして、このときの相手を許すことで、一つ過去の罪が消えるのです。」
—『お経から読み解く未来予言 仏教コード』三木大雲著