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Posted by ブクログ 2018年04月02日
「東洋史」=中国を中心とし、歴史は自らの正統性の証明のためのもので変化を認めない。「西洋史」=地中海文明(ギリシア・キリスト教)の歴史は二つの勢力の対立と正義の勝利という変化を描くもの。そもそも両者は全く異なるが、13世紀のモンゴル高原、中央アジアに住む遊牧民の活動(侵略)が、東西の歴史に重要な影響...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月23日
高校までの世界史の授業と全く違う世界史の話。そうなのか!と驚く。▲歴史という文化は、ヘーロドトスと司馬遷の二人の天才のつくりだした地中海文明の歴史と中国文明の歴史があるのみ。例えばインド文明もマヤ文明もアンデス文明も歴史のない文明。日本文明は中国文明に対抗してできた。▲それからモンゴル帝国の誕生によ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年12月14日
前半の中国論、ヨーロッパ論は贔屓目に見てもあまりに粗っぽいが後半のダイナミズムは群を抜く。今まで軽視されてきた遊牧民族から改めて世界史を見直すとここまで面白いとは
モンゴル帝国こそが東西世界史を繋げた立役者にして後の国民国家や民族の原型を各地に残したという
節々に挟まる日本歴史学会への警鐘は独断...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
岡田英弘氏の著書を読んだのはこの「世界史の誕生」が初めてでしたが、非常に独特な歴史論を展開される方だと思いました。おそらく歴史学者の中では異端とされるのではないかと思います。岡田史学という言葉もあるそうで、普通の歴史学者とはひと味違うようです。この本を読んで、他の作品も読んでみたくなりましたし、講義...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月09日
★★★2021年8月★★★
世界史はモンゴル帝国から。
壮大なロマンを感じる。
地中海史観による西洋史。史記の史観によると中国史。
それらを通して世界史を見るのではなく、ユーラシア大陸を全体としての歴史はモンゴル帝国より始まる。ロシア帝国をはじめ多くの国はモンゴル帝国の継承国であるという。
まさ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年05月24日
高校の世界史で挫折(どうしても頭に入らない)して以来、リベンジを繰り返してきましたが、この本のお蔭で、ようやく頭に入るようになりました。
そもそも「ゲルマン民族の大移動」って、どこから、何で移動してくるの? の疑問がようやく氷解した幸せ……。
ただ、中央アジアの地理関係を理解しながら読むために、世界...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
モンゴル帝国誕生の前は、世界史というものは存在しなかった、みたいな説明から始まる大胆な本。
蒙古にとって南は前だから、世界地図の南を上にして(つまりひっくり返して)見て、それが彼らの視点からの世界だ、という説明が斬新で好き。逆さまだという見方を捨てて、これはこういうものだと見れば、ほんとに違う地図に...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月10日
檄文としては面白い。
ヘーロドトスを始祖とする西洋史も、司馬遷を始祖とする東洋史も、どちらもローカルな個別事情に影響を受けて形作られたものであって、それらを世界史に統合・昇華させるのは無理がある。
モンゴル帝国こそが西ヨーロッパにも極東にも影響を与え、両者を連結する史上初めての存在であったのだから...続きを読む
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