「こうなれば満足する」と思っていたが実際は満足しなかった未来の自分
「こうなったら幸せだろうな」と思って実際にそうなるように努力した、
でもそこにいる未来の自分は「幸せでない自分」という現象
自己啓発本かと思い敬遠していましたが、
内容は心理学の観点から見た「幸せ」について
(たくさんのジョーク
...続きを読むを交えつつ)書かれていました。
未来の自分を予想することがなぜ困難なのかを
丁寧に解き明かして、幸せとはなにかを理解できる良書でした。
とくに「実在論」(物事は心に現れるままの姿で現実に存在するという考え)と、
「現在主義」(過去や未来を見る観点が、現在の経験に影響される傾向)について
説明されている3章4章はためになった。
買うときにチラ見したところ、
最終章の第6章のタイトルが「こうして幸せを手にいれよう」とか
「幸せになるための十ヶ条」ではなく、
「正しい予想をするために」となっていて、
「あれ?」と違和感を感じはしたのですが、
実際に最後まで読んでみると納得でした。